第10話 予想だにされない対峙
蒼井「まず謝れ!」
作者「分かっている」
蒼井「貴様はやってはいけないことをした!」
作者「うん…」
蒼井「週一更新出来てないじゃねーか!」
作者「うん…」
蒼井「貴様な!毎回読んでくれている読者様を裏切ったんだぞ!
まず謝れ!良いから謝れ!」
作者「毎回この作品【善良不良】を読んで下さっている数少ない読者様。
楽しみにしてくださっているかはわかりませんが、更新を1日遅らせてしまったことを心よりお詫び致します。
つきましてお詫びという形には出来ませんが、今週は2回更新を行う予定であります。
なので暖かい目でこれからも【善良不良】をよろしくお願い致します」
蒼井「本当に申し訳ありませんでした」
「ううぅ…」
俺は未だに涙目で隼を睨み付けている。
「阿保が…」
一方の隼は勝ち誇っているのかどうか知らないが俺を罵りまくっている。
隼!同着だぞ!負けてねーからな!?
「罵ってはいない…」
心を読みやがったな!?
「読んでいないのだが…」
あれ?確かに影燕はホルスターの中に拳銃として収まっている。
何故?
「一体何故?」
単刀直入な質問をする
「知りたいか…?」
隼は少し焦らす。
俺は頭を縦に振る
「貴様とは長い付き合いだからな…
嫌でも貴様の考えは分かる…」
この時に俺は少しだけだが過去に戻った気がしたーー。
「隼、ありがとう」
自分でも『礼を言う事ではない』と思いつつ礼を言ってしまう。
いや、言わずにはいられなかった。
「その代わりに貴様も俺の考えが分かるだろ…?」
隼は尋ねる。
当たり前と言えば当たり前だよな?
自分が親友の気持ちを分かるのに親友が分からないはずがない。
「ああ、分かってるよ
『礼なんていらない』だろ?」
その後俺達は微笑み合い(隼は少し表情が和らいだだけだが)互いに優しく拳をぶつけ合う。
「そろそろ良いですか?」
白鳳!なんてことだ今日の主役を忘れていた。
取りあえず家具を買わないとな。
「悪い、白鳳…それじゃあ家具屋に行くか?」
「全く、蒼井さんてば」
悪かったって白鳳!
そうして少し歩いたところ、『雑貨店ードクロー』と書かれた看板に出会う。
「雑貨店ドクロ!?嫌な名前ですね」
白鳳のリアクション、だかな
「それがこれから行く家具屋なんだよね」
意外な一言に白鳳はキョトンとしている。
「でも雑貨店って家具は…」
尤もだ!白鳳!!
「まあ、見てな」
そう言って誰も居ないことを確認ー
看板に手を掛ける
「良いのか…?蒼
仮にも一般人の前で……?」
蒼井だからね! my name is AOi(私の名前は蒼井です!)
ついでに英語は苦手分野!間違えていても指摘は受けない!
異論も認めない!
「問題ないさ!
白鳳は秘密をしっかり守ってくれる」
そう言うと看板の【雑貨店ドクロ】の部分を剥がす。
奥には
『超能力者専門店
パチスロー憂さ晴らし
本屋ー神の書斎
家具屋ー家具屋姫』他様々な文字が書かれている。
「これは…?」
白鳳が疑問をぶつける。
「この看板はちと特別製でね
雑貨店ドクロの裏にあるこの看板、この看板の錆びには微量なスラントが混じっている」
一度息継ぎを行い言葉を繋ごうとするーー
「微量であるから、看板を見て裏を見る人間は限られている…
よって熟練超能力者以外は雑貨店ドクロにしか入れない」
隼に台詞を取られた!?
「ついでに察しは付くだろうが、パチスロに入りたければ店員に耳打ちで【憂さ晴らし】と言えば入れる仕組みさ」
もうこれしか言うこと無い…。
虚しい!
「え、え?」
白鳳が明らかに動揺している。
確かに可哀想だな。
常日頃から信じているものにもこうして裏があるのだからな…
裏切られた気分になっても仕方ない。
「蒼……井さ…ん……」
白鳳、超能力という存在を受け入れただけでお前は十分強い
そして俺はただ白鳳の肩を抱く。
恥ずかしい…
隼にですら見せたくない姿だ…
ただ隼は俺の気持ちを全て理解しこちらとは逆を向いてくれているのが救いだ。
ーーそして俺達は雑貨店ドクロへと付くーー
「ちょっと良いですか?」
俺は店長を呼ぶ。
「いやいや、これは蒼井の旦ー【ハグァ!!?】
店長の発言が終わる前にぶん殴る。
「黒歴史時代と同じ言い方で呼ぶな!!」
店長に怒鳴りつける。
「分かりましたよ蒼井さん…」
頭をさすりながらしぶしぶ了承する店長。
「それでは気を取り直して!
今日はどこに御用ですか?」
店長が耳を近付けてくる。
ウザい位馬鹿にしたポーズで…
ガッ!!
今度はチョップを喰らわせる。
「地獄の鬼共が貴様に御用だとよ…
死ね…」
黒桜を抜く。
「ッ!?…蒼井!待て!」
隼が制止する。
チッ!止めなきゃ殺れてたのに!
「家具屋姫…」
隼が店長に用件を伝える。
「家具屋姫ですか!
珍しい!非常に珍しい!今日は珍しいお客様がもう一名来ておられますよ!」
珍しいが多すぎる。
しかしーー
「…珍しい客とは?」
「少なくとも四龍ではないな」
残りの四龍メンバーはここから少なくとも一週間は掛かる場所に居る。
向こうにも超能力者専門店は存在するから俺達に連絡なしでこんなところに来る意味が無い。
誰だろうか?
ー家具屋姫ー
「このマッサージイスは少し高いな?」
品定めをしている男。
青い服の上に黒い上着を羽織り、ジーパンを穿いている。
髪の毛は片目に掛かるほど長い。
ー【グリエス】ー
「おばさんには日頃、夕食を頂いているしなぁ
今度おばさんの誕生日と聞く。
マッサージイス当たりを差し上げたいのだが…」
何やら呟く。
「しかし、予算がギリギリだな。」
「確か向こうがベッドだったと思う」
そこに蒼井、隼、華蓮の3人が現れる。
「「!!!」」
二人の男、否、漢は互いを認識し睨み合う。
「花咲蒼井!」
「グリエス!」
彼らは対峙するーー。
蒼井「それで、これはどうする?」
作者「話数二桁記念クラッカーね…
どうしよう?」
蒼井「鳴らす時間もないし、次に区切りの良い15話位に鳴らせば?」
作者「そうするか…(どこに置いておこう?)」