閑話登場人物紹介《その他》&出張用語解説
登場人物紹介ラストかつ今章最終話です。
オマケとして役に立たない用語解説も付随しています。
気が付けば登場人物紹介や設定だけで計2万5千文字近く書いていました……。
《その他》
・リクセンハルト・グベル・ノア・オスケノア
オスケノア王国王太子。第一王子にしてオスケノア王唯一の子。オスケノア人は褐色の肌の者が多いが彼は白い肌で金髪碧眼。かつて魔王軍により滅ぼされオスケノア王国に亡命したエルフ王朝の王族の血を濃く引く。彼の外見と国王に子が一人しか居ないのはこのエルフの血による。
オスケノア王国は魔王軍に備え代々周辺国からの亡命を受け入れ、そして優秀な素質を持つ者の血を王侯貴族は取り入れ強化して来た。その強化は成功しており、彼はエルフ並の魔法適性や獣人並みの身体能力、人魚並みの水泳能力などを有する。種族上は普通の人族。その対価としてか、オスケノア王家は側室を入れても代々の子が少ない。
種族を超えた混血の結果、オスケノア王家特有の固有スキル〈多種多容〉を持ち、流れる血に記憶された種族特性の顕在化や種族変化が出来る。
責任感が強く努力家で、学生にして既にA級冒険者相当の力を身に着けている。世界の希望である事を使命とする。
努力の結果優秀で、メリアヘム学園では一年生ながらも生徒会長を務める。ボッチ達と同級生。また勇者軍からも気に入られており、一国の王太子ながら何れ勇者軍を率いる者として個人的な修行にも付き合い鍛えている。
婚約者がいたが、勇者をこの世界に留める為のハニートラップ要員に選ばれ、婚約を解消した。しかし政略結婚であり漠然といつか結婚すると言う意識しか抱いていなかった為に、恋愛感情と言うものは理解していない。悪いとは思っていてもどこまでも理性的。お互い恋愛も理性の範疇にあった為に、何事も無く毎日顔を合わせている。だが、そのハニートラップ対象の土御門真理に惹かれ一生仕えると誓った。
・ミシェーラ・ルミア・ノルン・オグドワーズ
オグドワーズ王国第一王女。リクセンハルトの元婚約者。メリアヘム学園の一年生。
生徒会役員であり、婚約解消したリクセンハルトと顔を合わせる機会の多い令嬢。政略結婚が避けられない身分であり、恋愛を避けていた為に元婚約者のリクセンハルト相手にも恋愛感情は抱いていなかった。その為、毎日のようにリクセンハルトと顔を合わせても思うものは無い。婚約解消して悪いと思う程度。
ハニートラップ要員として神藤優助のもとに向かい、彼の自分達を責めない姿勢に惹かれ始めている。
・ユウスケ=シンドウ
神藤優助。ボッチのクラスメイト。ボッチと同じく勇者召喚により異世界転生した。ボッチが名前を覚えている数少ないクラスメイトの一人。
容姿端麗頭脳明晰運動神経抜群、と言うわけではないが、それぞれそこそこ出来、総合的には同学年一。ただ県内一の天才でも無ければ市内一優秀な人物でも無い。どこにでも居る飛び抜けたものは無いがそこそこ優秀な人物。クラスで一番慕われているクラスの中心。
転生時に授かったギフトは〈全身全霊〉。自らにある全てのリソースを引き出し扱える。
また、元々戦闘には秀でた人物で、異能が扱える。地球の魔術師。正確には神藤家は地元の名士で町内唯一の神社である三藤神社の神主を代々勤めている家柄で、その実現代の陰陽師である。
多分ボッチが一緒に転生していなければ主人公は彼。地球での主人公も彼である。尚、ボッチは地球に魔法が存在した事も知らない。
しかし一章終了時の段階でボッチとぶつかればボッチのストレート勝ちが決まっている。
・ディゲルアヌス
今代魔王。外見上は天使のような美青年。若干整い過ぎているが誰がどう見ても魔王だとは思えない人間の姿をしている。尚、気配は偽っているが、姿は元々の姿。純白の羽も出せる天使型魔王。
普段はミカエリアスと名乗り【天翼の聖者】として慕われている。人々からの信頼は配下に街を襲わせそれを救うと言う自作自演で行った。
得た信頼から新興国ゼルシエの内部に人間に偽装した配下を徐々に送り込み、現在では実質ぜルシエを乗っ取っている。その事を未だゼルシエ上層部ですら知らない。本物に成り変わるのでは無く、本物が気付かずにいる状態なので一切露見せずにいる。
そして実質乗っ取ったゼルシエと言う国の力を使い、他国にもその魔手を拡げている。誕生してから侵攻を優先するのでは無く、あくまでそれを隠れ蓑とし潜り込む事に全力を注いできた。
全ては人類を完全に追い込み絶望を得る為。初代魔王を除き歴代でも圧倒的な力を持つ魔王であるが堅実。それだけ悪意も高い凶悪な魔王。
ミカエリアスとしての評判の時点で神をその身に降ろせる英雄とされており、神を降ろしたかのように見せる偽装まで可能。偽装に力の多くを割いていてもそれだけの力、S級相当の力を発揮出来る。
現状、シェルトベインのパーティーメンバーも含め一対一で敵う者はいない。二人でも勝てるとは限らない。S級戦力が連携しても敵わない可能性の方が高い存在。実は勇者軍やリューゼル達の予想よりも数段強い。
これは力任せな魔王、つまりエネルギー量=強さであった歴代の魔王と違い技も身に着けている魔王であるから。ミカエリアスとして活動出来ているように英雄の域であっても人の動きの範疇で名声を得る技も身に着けている。
フィーデルクス中の戦力を結集させて初めて希望が見える強大な魔王。
しかしそれでもディオネルザオル程の力は無い。
・【智泥の悪魔】エザル
十四代魔王ユグリドスの腹心。ユグリドスに召喚された悪魔。主人が討伐されても生き延び、千年近く暗躍して来た。その結果誕生したのがディゲルアヌスである。千年分の瘴気を魔王として収束ししないよう堰き止め強大な魔王とした。
太古から存在する悪魔で、召喚される度にフィーデルクスに災禍を撒いてきた。高位悪魔であるが直接戦闘を苦手とし、その影響で歴史に大きく名を残した事は無い。これは悪魔が霊体であり現世には召喚時の対価に応じた時間しか存在できず暗躍出来なかった為で、最大でも街一つに甚大な被害を及ぼすなど、世界規模の災禍を齎した存在では無かった。
しかしユグリドスの召喚では受肉まで果たし、ユグリドスの参謀としてフィーデルクス世界に甚大なる被害を齎した。歴史上では討伐された事になっているが、受肉した肉体を入れ替える事で隠れ潜み暗躍していた。
千年の暗躍で様々な災禍の種を仕込んでいる。
・マリ=ツチミカド
土御門真理。神藤優助の幼馴染。家が隣で現代では珍しい神藤の許嫁。優しく朗らかな雰囲気の美少女。町内一の美女と評判。才色兼備で家庭的。ボッチが名前を覚えている数少ないクラスメイトの一人。
土御門家は三藤神社の神職を継ぐ家系で、有名な土御門家では無いが家伝では安倍晴明の血を引くされ、少なくとも陰陽師の家系ではある。そして彼女も異能を使える。
転生時与えられたギフトは〈聖神統一〉。一言で言えば非常に高い聖女特性。聖属性の力や神霊との親和性が非常に高くなる。召喚された勇者の中でも有望視されている。
・カイセイ=オオスギ
大杉開星。神藤優助の幼馴染。一学年にしてサッカー部のエース。校内一の運動神経を持つと評判。ボッチからすれば存在は知られているが名前は少し考えないと出て来ないクラスメイト。
大杉家は三藤神社の神職を継ぐ家系で、彼は異能を使える陰陽師。
転生時に与えられたギフトは〈竜装甲〉。竜の力を纏い身体機能を大幅に向上させる。
・エリ=ミハラ
三原恵理。神藤優助の幼馴染。学年一の秀才。眼鏡の似合う生徒会役員。ボッチからは存在は知られているが、名前は少し考えないと出て来ない。
三原家は三藤神社の神職を継ぐ家系で、大昔に神藤家と分かれた血筋。後からやって来た土御門家と大杉家と合わせて四家で神主を交代でやっている。昔から陰陽師として異獣を祓っており、神社としての経営が縮小した現代では四家とも陰陽師をメインでやっている。彼女もそんな陰陽師。
転生時に与えられたギフトは〈超演算〉。思考速度が大幅に上昇する。
《出張用語解説》
・フィーデルクス世界
アマンスフィー世界群を構成する世界の一つ。他のアマンスフィー世界群の世界と同じく大災害“バルミア還元柱”のエネルギーを元に生じた。
具体的には混沌としたエネルギーから【光と法の旧神】セルアモール、【闇と術の旧神】ガゼアノート、【火と鍛冶の旧神】フルアシュアー、【水と流通の旧神】ウィルセアン、【土と農業の旧神】マルダモネ、【風と旅の旧神】エシュフロンの六柱の神格が生じ、混沌が六属性に分かれた事で誕生した世界。
新たな神の誕生と共に混沌は概念として細分化され形となり現在の形になった。
例えば山の神が土の神から生まれれば大地に山が生まれ、水の神から泉の神が生まれれば水は泉の形になると言ったようにフィーデルクス世界は形成された。
最終的な形状は星型で、宇宙も太陽も月も星々もフィーデルクス世界の中心である星の周りを流れている。
星型ではあるが、実質的には球形の大地であり星では無い。
人間や動物も混沌を概念として細分化する事で生まれた。
しかし神々との違いとしてその頃には混沌が枯渇しており、神には至れる程のリソースが無かった為に人や動物として創造された。
ある種、人や動植物は神格を得なかった最後の神々と言える。
混沌が枯渇してからは神々の子が全て神格を得ずに近い形で収束した為、具体的にどの神が人間を創ったかは定かでない。
道具の神も武器の神も農業の神も、造り手担い手がいない為にそのものの形では収束せずに、人間の形として収束した。つまり様々な神に創造された。
つまり混沌が残っている頃に誕生したのが神々、混沌が概念として分かたれた頃に誕生したのが人間や動植物と言える。
尚、人族、エルフ、ドワーフ等の種族を分けても特定の神が創造したのでは無く、神性に準ずる力を有していた人間が同じく神性に準ずる力を有する動植物と交じる事で生まれた。
神代では同じ種族と断ぜる存在の方が少なく、混沌の枯渇、神性の枯渇と共に人と動植物から神性が失われ、似た存在としか交われなくなった事により、種族として纏まった。
その種族の数も現代よりも遥かに多かったが、原悪の魔王により滅亡寸前まで追いやられ、生き残った人類は僅かであった為に、その生き残った種族のみとなった。
しかし血を辿れば薄くとも滅びた種族の血も流れている事が殆どなので、世界規模では稀に先祖返りが生まれる。
全てが神として生まれた、もしくは成ろうと生じた経緯から自然現象全般も神々を所以とするものが多く、緯度経度地形だけで気象条件や気候が決まる訳ではない。
例えば太陽神と近い関係の神々から生まれた地には強い太陽の光が降り注ぎ、親和性の低い神格から生じた地は弱い光しか届かない。
その為、豪雪地帯の真隣が熱帯雨林と言うような地形も存在する。
その神々、現代で言う旧神が滅びた後も、緩やかにはなったがその法則が続いている。
全ての起源が神であり、旧神が滅びた後も神の残骸が非常に多い、それだけで構成されていると言ってもいいフィーデルクス世界は神の残骸を元に新たな神々が生じ易く、同時に邪悪な神格も生じ易い為、汚染を防ぐ為に瘴気収束機構がアルバシスにより数々施されている。
その結果として魔獣や魔物の数が多い世界でもある。
そして魔獣が多い事から、フィーデルクス世界の都市の大部分は城塞都市の形態を取り、街と言う規模でも地球では城塞都市と呼べる仕上がりになっている。村や畑も頑丈な柵で囲まれている所が少なくない。
また多くの国家は国土の半分以下でしか活動しておらず、未開拓領域が多数存在する。都市国家では無いが、村がなく都市しかない形態の国家や、畑も含め城壁で囲まれている広大な都市も存在している。
重機は存在しないが、レベルの高い人間は重機の代わりになるのでその建築能力は高く、構造は魔術や魔獣の素材などで適当に建てても成立する為に進歩が遅いが、その建築規模は現代の地球と比べても劣るものでは無く、城や城塞都市は地球に存在しない規模のものまで多く存在する。
世界名:フィーデルクス
世界等級:トピア3級
分類:神身世界
人口:4億3000万人
管理者:該当無し
観測者:アルバシス・リューン・クオン・マクシサム
特殊法則:勇者システム(異世界召喚型転生式)、魔王システム(瘴気収束型亜神式)、権能システム(神格型)、聖地システム(休止中)等々
聖地:アルブナーム(休止中)
構成界:地上、混合霊界(無統治)
地上面積:100億ドーム(陸:海=6:4)
・アマンスフィー世界群
フィーデルクス世界等の世界が乱立する世界群。最も古い世界でも十万年程度しか経っていない新しい世界群。
別世界だが構成次元軸は一致しており、転移さえ出来ればアマンスフィー世界群の存在はアマンスフィー世界群内であればどの世界でも同じように存在出来る。例えば通常他世界へ行く事は、宇宙空間に宇宙服なしで行くのと同じようなものであるが、アマンスフィー世界の場合は他世界も地上から地上へ行くのと変わらない。
大災害“バルミア還元柱”の莫大なエネルギーによって誕生した世界群であり、他世界に比べてどの世界もエネルギー総量が多い。神々が多数存在し地上への干渉も可能なレベル。しかし邪神のような神格も生じ易く危険な世界群でもある。
大災害“バルミア還元柱”の観測者、監視役であったアルバシスが介入する事で現在邪神が乱立するような事態は回避されているが、その代わり魔王システムが導入されている。またそれに伴い異世界勇者システムも存在し、それぞれ別の地球と結ばれている。他にも権能システムや聖地なども存在しているが、休止しているものも多い。
それ等の世界を守護する世界法則がアルバシスの誘致によって張り巡らせられているが、アルバシスと言う世界の誕生当初から手を加えている存在がいる為、致命的な問題は生じておらず、アルバシスのような存在はアマンスフィー世界群には存在しない。アルバシス一人によって保護されて来た。そして一人で行ってきた影響を管理と言う程の干渉も出来ていない。また必要ともしていない割と安定した世界。
アルバシスが眠りに着くと共に、勝手に侵入し密かに布教活動を行っていた露出教司祭等の高位存在達に後任を頼んでいる。
・バルミア還元柱
“大災害”の一つ。永久機関の失敗作であり限りなく完成した術式。黄金貨を用いた金属性魔法。あまりにエネルギー変換効率が高かった為、制御出来ず環境として定着してしまった全てを原初エネルギーにまで還元するエネルギー還元術式。
莫大な原初エネルギーが発生し続ける事で数多の世界、アマンスフィー世界群を誕生させた。
アルバシスは元々この大災害を観測していた観測者。
オマケ
特別解説員アーク&コセルシア氏
Q:「フィーデルクス世界について」
アーク氏:「どれ、ふむふむもぐもぐ、新しい味だね。熟成が足りないかも」
コセルシア氏:「歯応えがいまいちですが、さっぱりとしつつも豊富な味わいです」
アーク氏:「これからが楽しみな味かな」
Q:「……………………」
―――――――― 一時中断 ――――――――
TAKE2
Q:「フィーデルクス世界について」
アーク氏:「トピアの3級世界だよ」
コセルシア氏:「ええ、創世の力が未だ環境に影響を及ぼしていますが、それが無ければ2級に数えられる安定した世界と言えるでしょう」
アーク氏:「史上最強でもレベル3に覚醒した人しか居ないみたい。それだけ安定した世界って言えるかな」
Q:「スキルとは?」
アーク氏:「友情」
コセルシア氏:「努力」
アーク氏:「勝利?」
Q:「魔術とは?」
アーク氏:「サービスかな」
コセルシア氏:「文明の利器でしょうか」
Q:「ギフトとは?」
アーク氏:「プレゼント」
コセルシア氏:「神々に出来る最大限ですね」
Q:「………………」
Q:「アマンスフィー世界群について」
アーク氏:「同じ世界軸で多数の世界があって、珍しい世界群だね。何万年かすると一つの世界になるかも。将来有望だね」
コセルシア氏:「問題が有るとすれば唯一軸を曲げてあるドスレーグ世界でしょうか。各世界から過剰な瘴気や強い邪悪な神格を集めているようですね」
アーク氏:「世界一つを使った封印だね。でも管理者が居なくなったみたい。世界に綻びが出来てる。少しづつ解放されるかもね」
Q:「バルミア還元柱について」
アーク氏:「時空を貫く大きな光の柱。超越者によって生み出されたんじゃ無くて、術式を制御出来なくて生まれたから大人災じゃなくて大災害に分類されるみたいだよ」
コセルシア氏:「黄金貨を用いた代償魔法で生み出したようですね。核融合の概念を改変し物質をエネルギーに還元するどころか、存在を原初に還す術式を偶然完成させ、制御出来なかった為に生まれたようです」
Q:「何故、魔獣を討伐すると金貨が?」
アーク氏:「【金忌の黄金都市】が関係しているらしいよ。ロマンだよね」
コセルシア氏:「魔獣から金貨と言えば、私は大昔に、腹いせで七つの大罪を網羅していそうな輩の大切なものを粉々に砕いて魔獣にばら撒いた事がありますね。自分の力で得る苦労をして反省しろと」
アーク氏:「へ〜、コアさんがそんなに怒る事もあるんだ。もしかして同じような理由であるのかな?」
コセルシア氏:「それは無いでしょう。奪ったにしては未だに金貨は尽きませんし、魔獣を討伐させる為に誰かが編み出したのでは? 少なくとも、初めからある法則では無く、何時しか拡がっていた法則であると記憶しています」
アーク氏:「大昔は魔獣を倒しても金貨が出て来なかったんだね。だったらやっぱり目的があって誰かが生み出したのかな? そう言えば救済の為にあるって聞いたような気も?」
Q:「何故、どんな言語でも人同士であれば会話が通じる?」
アーク氏:「それが人だから」
コセルシア氏:「人の定義と言えますね」
Q:「ステータスの声の正体は?」
アーク氏:「世界神とか超越存在の声だと思うよ」
コセルシア氏:「……私は違うと思います」
アーク氏:「正体は判らないけど、ただのアナウンスじゃなくてステータスシステムとして必要なものらしいよ」
Q:「魔王について」
アーク氏:「フィーデルクス世界の魔王は標準的な強さの魔王だね」
コセルシア氏:「今代は歴代の中でも最強のようですが、それでも標準的な魔王の範囲内ですね」
アーク氏:「言い換えれば、しっかり世界の脅威な魔王だけど、人類一丸となれば勝てるよ。勇者達も居るしね」
Q:「勇者について」
アーク氏:「召喚された人達は標準的な勇者と言えるね」
コセルシア氏:「大人数召喚されていますが、能力は歴代や同時召喚された人々と比較しても大差はありません。異世界召喚術式が高効率の良きものですね。その分対象は転生者、異世界の死者でなくてはならず、発動タイミングも死の直後、数も魔王の強さに依存しますが、コストから考えれば最適な術式によって選ばれた勇者と言えます」
アーク氏:「一人だけ規格外がいるけど、これは本人がおかしいだけだね」
Q:「ボッチについて」
アーク氏:「類稀なるボッチだね」
コセルシア氏:「運命として刻み込まれていますね」
アーク氏:「もはやチート級だよ。百の世界を原初から終末まで観測しても生まれない逸材だね。凄い経歴だよ」
Q:「ボッチ脱却の可能性は?」
アーク氏:「……仲間なら出来るよ」
コセルシア氏:「ボッチの定義にもよりますね……」
アーク氏:「周りに人が居てからこそより顕在化するのがボッチだからね……」
Q:「ボッチ達について何か一言」
アーク氏:「世界を救うのは大変だけど、頑張ってね」
コセルシア氏:「少なくとも魔王を倒せば延命は成せるでしょう」
アーク氏:「意外とボッチ君がいれば、簡単に救えるかも知れないけどね。何であれ、僕達は君を待ってるよ」
アーク氏&コセルシア氏:
「「願わくば、最高の君であらん事を」」
今更ながら本作は【ユートピアの記憶】と世界観(?)を同一のものとしています。が、基本的に舞台となる世界自体が異なるので大きな関連はありません。本編以外が完結して初めて一つの物語になります。本編からすればすれば必要要素の一つですが、本作からして本編は必要要素ではありません。
関係性としては【クリスマス転生】と【不屈の勇者】が兄弟作です。物語上の関連性はありませんが、お読み頂ければ幸いです。
尚、【本編】及び設定集である【モブ紹介】につきましては大きなネタバレ要素を書いたか書いてないか記憶が定かでない為、あまりお勧めしておりません。興味のある方はサラッと記憶に留めない程度にお読み頂ければ幸いです。
【クリスマス転生~俺のチートは〈リア充爆発〉でした~】
略称:【クリスマス転生】
備考:クリスマスイブ、クリスマス、バレンタイン、ホワイトデーのみ投稿します。
https://ncode.syosetu.com/n0116ff/
【不屈の勇者の奴隷帝国〜知らずの内に呪い返しで召喚国全体を奴隷化していた勇者は、自在に人を動かすカリスマであると自称する〜】
略称:【不屈の勇者】
備考:本作と同じく基本的に人の動きが変わる祭日のみ投稿します。
https://ncode.syosetu.com/n8390hc/
【〈田舎者の嫁探し〉あるいは〈超越者の創世〉~種族的に嫁が見つからなかったので産んでもらいます~】
略称:【本編】
https://ncode.syosetu.com/n0045dy/
【〈モブ達の物語〉あるいは〈真性の英雄譚〉もしくは〈世界解説〉】
略称:【モブ紹介】
https://ncode.syosetu.com/n0973er/
長くなりましたが最後に、無事に一章を書き上げる事が出来ました。祭日のみの不定期投稿である本作にお付き合い頂き、本当にありがとうございました!!
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
尚、次章はハロウィンでの投稿を目指しております。




