閑話登場人物紹介《S級戦力》
閑話の登場人物紹介その1です。
未登場の人物も紹介しています。
《S級戦力》
《勇者軍》
・【勇者軍総統】デオベイル・デューク・フォン・シェルトベイン
勇者軍総統にして伝説の勇者シェルトベインの子孫。元S級冒険者で“星紋”を持つ。世界最強との呼び声も高い。
六十四歳と言う老齢だが、三十代でも通用しそうな外見をしている。穏和で優しい性格。身長はニメートルを越え、元S級冒険者に相応しい体格をしているが、全体的に大きい為にどちらかと言うと痩せ型に見える。雰囲気も姿もじいやと呼ばれるのが似合う老紳士。
・【大聖女】クライシェ
ハイエルフの聖女。世界最高の回復魔法の使い手。八百年を越える年月を過ごしているが、未だ二十代の外見を保つ。外見は神秘的な絶世の美女で近付き難い美しさを持つが、多数の弟子を抱える厳しくも優しい教育者気質で誰も見捨てない大聖女。
世界でただ一人のハイエルフでもある。ハイエルフは種族的に強大な力を持つ為、初代魔王との戦いで最前線で戦い誰も帰って来なかった。彼女はそんなハイエルフの先祖返り。
・【賢者】オルゴン・オルシェ
世界最高の大魔導師。彼に使えない魔術は誰にも使えないと言われる最高位の魔術師で、最高峰の魔術研究機関【賢者の塔】のトップ。勇者軍の魔法師団の団長ではないが、団長を含め魔法師団の人員の殆どは彼の弟子である。
誰よりも高位の魔術を使えるが、前線で戦うタイプの魔術師では無く研究者。強大な力を持つが、戦闘では固定砲台のような役割しか出来ない。そして何よりも高齢。御年九十歳。長い白髭と白髪が特徴的な好々爺。
・【大将軍】ノーゼル・ブライア
勇者軍の実働部隊を率いる大将軍。デオベイルは本部で待機する事が多く、前線で指揮するのは主にノーゼルである。指揮官だが最前線で戦うタイプ。
豪快な黒髭を生やした巨漢で、将軍と言うよりも外見的には山賊の大親分と評すのが似合う人物。見かけ通り豪快だがかなり気さく。髭面で年齢が分かりにくいが、三十ニ歳。五十代だと間違われる事も多い。
《S級冒険者》
・【未開の覇者】ルーベルト・アシュロン
秘境専門の冒険者。燃え盛る火山も魔物すらも近寄らない毒沼も踏破して来た。冒険する者、冒険者として彼を思い浮かべ目標となる事も多い人物。元々は採取専門の冒険者であったが、適応能力に優れ、過酷な環境を冒険する内に何時の間にかS級冒険者になった。現在はデルクス大陸を中心に活動中。
四十五歳独身。如何にも歴戦の冒険者と言った外見で、未だ未知に目を輝かすタイプ。冒険が過酷過ぎる為、パーティーを組んだことは無いが冒険者達からは慕われている。
・【天墜】クララシェール
“星弓”の所持者。エルフ大森林のエルフの王族。世間を知る為に森の外に修行に出て、何時しか外の世界で冒険者として暮らすようになった。もう百年は冒険者をしている。“星弓”は冒険者として名を上げてから授かった。
エルフの王族らしく森の麗人といった外見だが姉御肌。まだエルフとしては若い、と本人は主張する。年齢は秘密。
・【武仙王】ゼオン・シリオン
世界最強と謳われる武闘家。格闘術に加え仙術の達人。武仙流総師範で多数の弟子を育て上げた。下手な大国よりも戦力を抱えている。
七十一歳の老人だが未だ筋骨隆々。本人曰く昔よりも衰えたらしいが百八十センチメートルの身長と体格を保っている。仙術の達人だが仙人っぽさは無い武人。
・【剣聖】シズハ・キリミヤ
世界最強と謳われる剣豪。城から魔術、果てはゴーストまでも斬る世界一の剣豪。異世界勇者が開いたとされる和刀流の総師範。
日本人っぽい名前だが名前だけ。幼い頃に孤児だったのを和刀流の道場に拾われ育てられた。そしてシズハと名付けられ、幼馴染兼異世界人の血を引くと言われる総師範の家柄の夫に嫁入りしキリミヤ性になった。そして夫達を尻に敷き総師範となる。五十六歳初老の女性。
・【獣王】レオナード・ゴール
獣人族の王。エルフ大森林の東にある獣王国の獣王。獣王は最強の獣人族がなれるもので、即ち最強の獣人族とも言える。獣王が冒険者なのでは無く、獣王になった冒険者。獅子の獣人。
基本的に国で政務を熟すよりも冒険をしている。三十ニ歳妻子多数。
・【金山】ダムス・ダムガス
世界最強のゴールドスミス。世界で最も資金が集められる金庫の番人にして世界最大の大富豪。勇者軍のスポンサーもしている。最も防御力のある冒険者。守りの最高峰。現ドワーフ王の大叔父でもある。そして豊富な資金からアーティファクトの収集もしており、常に非常時に備えている。
各国に多額の融資をしており、S級冒険者と言う実力から踏み倒す事など不可能な為、各国にかなり強い影響力を持つ。
・【竜王】ラダガス
世界最強との呼び声も高い竜人族の冒険者。現存最古の冒険者で千年近く活躍している。数々の伝説が残るS級冒険者で、魔獣蔓延る大魔境を一掃し、列強が生まれる程の安全で肥沃な大地すら造り上げた。ルーベルトが冒険者の憧れなら、彼は既に伝説。
竜人族としてもかなりの高齢だが、竜としての性質が強く発現している為に外見上は若い。言動は年相応。
・【昇軍】アシュトン・リグール
冒険者ギルドグランドマスター。未だ現役で冒険者活動をしている。付与魔法の達人で、自分は勿論、味方の超強化や敵の弱体化、更には武器に魔術を付与したりと、様々な事が可能。彼が魔術を付与した武器はそこらのアーティファクトよりも強大な力を持つと言う。
近接戦闘も得意だが、本質的には魔術師。外見はギルド職員と間違えられる事が多く、戦士にも魔術師にもあまり見えない。四十歳。
・【星槍】フロムレン・ロベルト・ロード・マスロメロ
“星槍”の所持者。ケペルベック神国所属。マスロメロ家次期当主として星槍を受け継ぎ、冒険者として修行中な貴公子。二十四歳。ケペルベック神国の国威を見せつける為に聖騎士団の精鋭をお供に活動している。
才能はあるが星槍頼り。無ければA級下位からB級上位程度の実力しかない。
・【不夜城主】メルア・ロード・デュラール
魔導都市デュラールの現魔導主。世界最高の魔導具職人。人前では妖艶な雰囲気を持つデュラールの女帝。普段は研究の事しか頭になく、行事以外では魔導主だと気付かれない。三十五歳独身。
魔導具の開発の為に自力で素材採取を行い、実地で魔導具の性能試験をしている内にS級冒険者になった人物。
・【静寂】オルドレイク・レシェット
覆面のS級冒険者。誰とも組まない事で有名なS級冒険者。彼の周りに人は居らず、魔獣もまとめて狩られる為に静寂の二つ名で呼ばれる。
二十一歳、最も若いS級冒険者。
・【都市裂き】ガルウェン・オーグ
一個人としての規格外の力でS級冒険者になったというよりも、パーティーとしての力を評価されてS級冒険者になった人物。個としては他のS級冒険者に及ばない部分もあるが、パーティーを含めればS級冒険者以上の力を出せると評判だった冒険者。冒険者パーティーの憧れだった。
魔王軍四天王率いる軍の前にパーティーごと敗れる。故人。
《他勢力》
・【星剣】ジェスタン・アルス・ロード・ガルメルク
パリオン王国の将軍。“星剣”の所持者。世襲で星剣を継いだガルメルク家の当主。パリオン王国最強にして切り札。五十三歳貴族将軍。
元々は代々【剣聖】を輩出して来た家の出身だが、ここ数百年は輩出出来ていない為、【剣聖】を敵対視している。星剣と言う兵器使いとしては優秀だが、剣士としてはA級の域を出ない程度の実力者。
・【老怪】レリシオ・ウルス・ロード・ギュリベーム
ケペルベック神国の枢機卿。“星杖”の所持者。星杖を使いこなす大魔術師。星杖の力で人族でありながら千年近く生きている。史上最も星杖の力を引き出した天才。世界最強であると噂される。星杖抜きでも間違いなくS級冒険者相当の実力を持つ。
星杖を手にした時から歳をとっていないが、その当時既に六十五歳であった為に老人の姿をしている。
・【星盾】グレゴリアス・アルス・ロード・ガンドール
正統ケペルベック帝国の将軍。“星盾”の所持者。星盾を抜きにしても帝国最強。元々S級相当の実力者。下級貴族出身だがその強さ故に将軍にまで到り星盾を預けられた。
人望も厚い人物で部下からの信頼は元より、皇帝から最も信頼されている人物でもある。三十八歳。
・【覇海将軍】ビクトール・ザイン・ノア・アーヴノア
オスケノア王国の将軍。デルクス大陸軍提督。オスケノア王国最高戦力にしてデルクス大陸を任されている老将軍。六十歳。
海上最強と言われる人物で、艦隊の指揮官としても最も優れていると評判。
次話も閑話の登場人物紹介が続きます。




