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ボッチ31 ボッチと温泉の効能??

明けまして、おめでとうございます。

今年も、宜しくお願い致します。

 


 温泉の効能は止まらない。


 《熟練度が条件を満たしました。

 ステータスを更新します。

 パッシブスキル〈再生〉のレベルが2から3に上昇しました。

 〈魔力回復〉のレベルが3から4に上昇しました》


 魔力の大量消費、大量回復を続けていたおかげか魔力回復スキルまでレベルが上がった。

 再生スキルのレベルも上がったが、これはきっと再生スキルでも魔力の回復が出来たからだろう。


 《熟練度が条件を満たしました。

 ステータスを更新します。

 パッシブスキル〈状態異常耐性〉〈精神耐性〉〈毒耐性〉〈病耐性〉〈瘴気耐性〉〈呪耐性〉〈炎耐性〉〈石化耐性〉〈腐食耐性〉〈酸耐性〉〈崩壊耐性〉のレベルが4から5に上昇しました》


 そして止まらない耐性スキルのレベル上昇。


 《熟練度が条件を満たしました。

 ステータスを更新します。

 アクティブスキル〈浄化〉を獲得しました》


 更には新スキル。


 この温泉は破邪に必要なスキルまで授けてくれるのかも知れない。


 《熟練度が条件を満たしました。

 ステータスを更新します。

 パッシブスキル〈邪属性耐性〉のレベルが3から4に上昇しました》


 破邪と言うよりも、守りや回復特価の耐性なり聖属性だが、それは些細な問題だ。


 《熟練度が条件を満たしました。

 ステータスを更新します。

 魔法〈聖属性魔法〉のレベルが3から4に上昇しました》


 レベルアップが続くと、差が見えてきた。

 これまでは魔術スキルの方も一緒にレベルアップしていたが、魔術としては使っていなかったからか、適正の方だけが上がった。


 しかしこの魔法適正が上がるだけで、のぼせ回復の効果は前回と同じく上昇。

 やはりこの聖属性の魔力操作の威力等には、魔術スキルはあまり関係無かったらしい。


 魔術スキルは精度、適正は威力、と言うよりも魔力の質的なものが上がると言ったところだろうか。

 もっと例えるなら、魔術スキルで剣を作るとしたらそのレベルアップでその剣の完成度が上がる。一方、適正ではレベルアップで鉄の剣から鋼の剣に変化すると言ったように、根本的な何が変化する。

 そんなところだろう。


 勉強にまでなるとは、この温泉はどこまでも凄い。

 何でもかんでも絶賛したくなってくる。


 そう思っていると、今までよりも一際大きな地鳴りが聞こえてきた。


『グルォオォォォオォアァァァァァァァ』


 今度は途切れ無い地鳴りだ。

 これが地球なら不安になっただろうが、地鳴りがするだけで揺れは無いし、仮に地震が起きても倒れてくるものの一つもない開けた丘で有るから一欠片の不安も無い。

 反対に更に良いお湯が来るのかとワクワクしてしまう。


 あっ、そう思っていたら軽く揺れて来た。

 少し軽く見ていたかも知れない。


 だが、温泉の出もゴポゴポと激しくなる。

 上にある石がポコポコ動く程の勢いだ。石の下をあちらこちら潜って、色々なところからお湯が湧き出す。

 地震が起きたが収支プラスだ。


 地鳴りも地震も収まらないが、この変化したらしい温泉に比べれば些細な問題である。


 おっと、今度の温泉はいつも以上に効く。

 熱さが倍増でもしたのか、一瞬でのぼせて来る。

 しかしこんな温泉の効能が素晴らしい事を、のぼせ易い温泉ほど効能が高い事を経験則上知っている。


 上がる事など微塵も考えず、聖属性の出力を上げた。

 今回のは強い。

 圧を感じるほどののぼせ力だ。

 魔力がばんばん消費されてゆく。

 ペット皿から口を離せない程だ。


 《熟練度が条件を満たしました。

 ステータスを更新します。

 パッシブスキル〈邪属性耐性〉のレベルが4から5に上昇しました》


 少し楽になる。

 しかし少しに過ぎなかった。

 今まではスキルアップで大分楽になったが、今回のはそんなレベルじゃない。


 しかしスキルレベルが上がった事から、やはり効能も素晴らしいものであるようだ。


 《熟練度が条件を満たしました。

 ステータスを更新します。

 パッシブスキル〈状態異常耐性〉〈精神耐性〉〈毒耐性〉〈病耐性〉〈瘴気耐性〉〈呪耐性〉〈炎耐性〉〈石化耐性〉〈腐食耐性〉〈酸耐性〉〈崩壊耐性〉のレベルが5から7に上昇しました》


 一気にスキルがレベルアップすると、流石に楽になって来た。

 それでもまだ、のぼせそうになる。

 これも良薬苦しと言うやつかも知れない。


 と言うか、2レベルもアップした。

 この温泉、素晴らし過ぎる。


 《熟練度が条件を満たしました。

 ステータスを更新します。

 魔法〈聖属性魔法〉のレベルが4から5に上昇しました》


 聖属性への適正が上がった事で、やっと普通の状態になった。


 《熟練度が条件を満たしました。

 ステータスを更新します。

 パッシブスキル〈再生〉〈並列思考〉〈高速思考〉のレベルが3から4に上昇しました。

 〈魔力回復〉のレベルが4から5に上昇しました。

 アクティブスキル〈魔力操作〉のレベルが3から4に上昇しました。

 〈浄化〉のレベルが1から2に上昇しました》


 ここまで来ると、再びリラックス状態だ。


 しかしリラックスは出来なかった。


 途切れる事なく続いていた地鳴りの強さが、明らかに変わったからだ。


『グルゥラァアアァァァァァァ!!!!』


 音により地面が揺れているのか、地面が揺れているからここまで大きな地鳴りが響いてくるのか判断が付かないほど大きな地鳴りが響く。


 それに伴い湯量が莫大に増えた。


 石積みの下に源泉が有るから、間欠泉の如く勢いよく噴き出すことはなかったが、湯面が少なく見積もっても十センチ以上も上がり、温泉の外に滝の如く流れる。


「ぐぅっ!」


 同時に温泉の色はより濃く赤みを帯び、のぼせ力が爆上げされた。

 思わずうめき声を上げてしまう程だ。


 慌てて聖属性の魔力を出力全開、つまり全力で開放しても、のぼせ力は大して引かない。


 《熟練度が条件を満たしました。

 ステータスを更新します。

 パッシブスキル〈状態異常耐性〉〈精神耐性〉〈毒耐性〉〈病耐性〉〈瘴気耐性〉〈呪耐性〉〈炎耐性〉〈石化耐性〉〈腐食耐性〉〈酸耐性〉〈崩壊耐性〉のレベルが7から8に上昇しました》


 幾つもの耐性が上がっても、まだ押し負けている。


 《熟練度が条件を満たしました。

 ステータスを更新します。

 パッシブスキル〈邪属性耐性〉のレベルが5から6に上昇しました》


 少し楽になる。

 されど少し。


 《熟練度が条件を満たしました。

 ステータスを更新します。

 パッシブスキル〈再生〉のレベルが4から5に上昇しました。

 アクティブスキル〈聖属性魔術〉のレベルが3から4に上昇しました。

 〈連続魔法〉のレベルが1から2に上昇しました》


 少し楽になる。

 こちらは申し訳程度。


 だが強いと言っても所詮はのぼせ力。

 倒れそうなまでの域には行ってない。

 まだ意識がちゃんと保てる。


 まるでサウナの中にある温泉に入っているようだが、温泉の効力に比べればこれくらいは許容範囲内だ。

 寧ろ、これくらいの我慢も必要とせずスキルレベルが上がるのなら、申し訳無いくらいだ。


 全力で聖属性の魔力に魔力を変換し、体内では効率よく、もはや自分自身が聖属性の塊であるかのように、体外では大胆に、地下の源泉まで聖属性を浸透させる意識すら持って、聖属性の魔力を解き放って行く。


 《熟練度が条件を満たしました。

 ステータスを更新します。

 ギフト〈風景同化〉のレベルが3から4に上昇しました》


 すると、今度はギフトまでレベルが上がった。

 そして上がると同時に、自分への聖属性の浸透性親和性が明らかに上がった。


 《熟練度が条件を満たしました。

 ステータスを更新します。

 魔法〈聖属性魔法〉のレベルが5から6に上昇しました》


 更にギフトのレベルアップを引き金に、聖属性への適正がまた上がった。

 この変化は大きく、サウナの中で温泉に入っているような感覚から、ちょっと熱めの温泉に長時間入っている程度の感覚にまで回復した。

 今までと比べ、聖属性の魔力の質が大きく上がっている。


 しかしそれで満足せず、一気に温泉ののぼせ力を追い返すように力を込めてゆく。


 《熟練度が条件を満たしました。

 ステータスを更新します。

 パッシブスキル〈状態異常耐性〉〈精神耐性〉〈毒耐性〉〈病耐性〉〈瘴気耐性〉〈呪耐性〉〈炎耐性〉〈石化耐性〉〈腐食耐性〉〈酸耐性〉〈崩壊耐性〉のレベルが8から9に上昇しました。

 〈邪属性耐性〉のレベルが6から7に上昇しました。

 〈魔力回復〉〈再生〉のレベルが5から6に上昇しました。

 〈並列思考〉〈高速思考〉のレベルが4から5に上昇しました。

 アクティブスキル〈魔力操作〉のレベルが4から5に上昇しました。

 〈浄化〉のレベルが2から3に上昇しました》


 やっと余裕が出てくる。


 辺りを見渡せば、まだ日はそんなに高く無かった。

 怒涛のスキルアップでかなり長時間入っていたように思えるが、実際はまだ一時間も入っていないらしい。

 特に、最後に温泉が変化を見せてからは十分も、下手したら五分も経っていないように思える。


 こんな短時間にこんな変化をもたらしてくれるとは、もはや恐ろしい程の効能だ。


 そして時が経つと共に、余裕は増えてゆく。

 普通の長風呂とは逆だ。

 温泉にも聖属性の魔力が満ちてゆく。


 のぼせさせる力の強いと感じるお湯ほど、スキルアップの効能が高かったから、流石にそろそろ上がる潮時だろうか?


次話は今日中に投稿します。

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設定集
〈モブ達の物語〉あるいは〈真性の英雄譚〉もしくは〈世界解説〉
【ユートピアの記憶】シリーズ共通の設定集です。一部登場人物紹介も存在します。

本編
〈田舎者の嫁探し〉あるいは〈超越者の創世〉~種族的に嫁が見つからなかったので産んでもらいます~
【ユートピアの記憶】シリーズ全作における本編です。他世界の物語を観測し、その舞台は全世界に及びます。基本的に本編以外の物語の主人公は本編におけるモブです。ボッチは本編のアンミール学園で裸体美術部(合法的に女性の裸を見ようとする部活)の部員です。

兄弟作
クリスマス転生~俺のチートは〈リア充爆発〉でした~
ボッチと同じ部活の部長が主人公です。

本作
孤高の世界最強~ボッチすぎて【世界最強】(称号だけ)を手に入れた俺は余計ボッチを極める~
本作です。

兄弟作
不屈の勇者の奴隷帝国〜知らずの内に呪い返しで召喚国全体を奴隷化していた勇者は、自在に人を動かすカリスマであると自称する〜
ボッチと同じ部活に属する皇帝が主人公です。

兄弟作(短編)
魔女の魔女狩り〜異端者による異端審問は大虐殺〜
ボッチと同じ学園の風紀委員(ボッチ達の敵対組織)の一人が主人公です。

英雄譚(短編)
怠惰な召喚士〜従魔がテイムできないからと冤罪を着せられ婚約破棄された私は騎士と追放先で無双する。恋愛? ざまぁ? いえ、英雄譚です〜
シリーズにおける史実、英雄になった人物が主人公の英雄譚《ライトサーガ》です。

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