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孤高の世界最強~ボッチすぎて【世界最強】(称号だけ)を手に入れた俺は余計ボッチを極める~  作者: ナザイ
第3章 ボッチと世界最強

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第3章登場人物紹介《メリアヘム編》&おまけ

ハロウィン投稿です。

今章最終話(?)になります。


追伸、ハロウィン、一日間違えました……。



《人類》



・デオベイル・デューク・フォン・シェルトベイン

勇者軍総統。今章ではケペルベック後継三国の内、二国でクーデターが起きるという非常時の対応に追われていた。

そこに神託と魔王出現の報、ボッチを魔王と間違え本物の魔王と共闘しボッチに挑むも傷一つ与えられなかった。七星宝具の内の一つ、武器では無く身に宿る加護である星紋を解放した為に疲弊していたが、ボッチ撤退後は勇者軍もボッチの手により大変な事になったので指揮を続け撤退を決断した。



・クライシェ

大聖女。メリアヘム陥落時に神をその身に降ろし、凄まじく消耗してしまったが、世界を守るために再びメリアヘムへと向かった。

メリアヘムでは神を降ろす程の余力は残っていなかったが撤退時まで回復などの後方支援を行い続け、現在は疲弊し眠っている。



・ノーゼル・ブライア

ボッチに救われ流水教に目覚めた勇者軍の大将軍。

ボッチと直接会った経験が有るが、メリアヘムではまさか魔王と呼ばれる存在がボッチだとは気付かずガンガン攻撃していた。

風景同化と超演技の力はそれだけ大きく、現在も同一人物だとは欠片も思っていない。



・オルドレイク・レシェット

覆面のS級冒険者。最年少のS級冒険者でありドルオタ。偶像教信者。

ボッチと直接会った経験が有るが、メリアヘムではまさか魔王と呼ばれる存在がボッチだとは気付かずガンガン攻撃していた。

現在も同一人物だとは欠片も思っていない。



・メルア・ロード・デュラール

S級冒険者にして魔導都市デュラールの現魔導主。砂漠の最神秘“集積叡智オプティマ”にデュラールの魔導師達と乗り込み参戦。

秘蔵のアーティファクト、古代兵器を解き放って健全だった頃のメリアヘムすらも滅ぼせる程の総攻撃を仕掛けた。結果的に一番多く魔族を討ち取っている。この戦いでデュラールは3分の2以上のアーティファクトを失った。本人も魔力を過剰に使い今は眠っている。



・ラダガス

世界最強かつ最古と言われる冒険者。実際はどちらも違う。最強という評判により各勢力から警戒され多くの攻撃を受ける事となった。

反撃し多くの魔族と複数の神々、その狂信者達を討ち取るも意識不明の重体を負っている。生きているが海流に流され、勇者軍や冒険者ギルドからは行方不明となっている。



・ダムス・ダムガス

世界最硬の盾職であり世界最大の資金を保有するドワーフの冒険者。

今回はクライシェやメルアといった白兵戦が得意ではない特級戦力の護衛を主にしていた。彼女達に傷一つ付けなかったが重症を負う。まだまだ動けると安静にしていなければいけない所を動こうとするので周りから止められている。



・ユウスケ=シンドウ

ボッチの同級生。今章では出番なし、と思いきやクライシェの介護のために無理を言って同行していた。

まだ強者では無い為に、ダムス達が守っていたが軽めにボッチの被害を受けている。

目立った活躍は無かったが他の同級生である勇者達も全員ではないが戦場にいた。



・ミシェーラ・ルミア・ノルン・オグドワーズ

オグドワーズ王国第一王女。ユウスケ=シンドウのハニートラップ要員だが、それどころではなくクライシェの介護に専念していた。

ユウスケと同様にクライシェ介護のために戦場に来ており、軽めにボッチの被害を受けている。


・マリ=ツチミカド

ユウスケの幼馴染。家が隣で現代では珍しいユウスケの許嫁。彼女もクライシェの介護を主にしており、メリアヘムにも来ていた。

ボッチの被害を軽めに受けている。



・リクセンハルト・グベル・ノア・オスケノア

オスケノア王国王太子。自国や同盟国の軍勢を率いてガッツリ戦場に出陣していた。

軽めにボッチによる被害を受けている。



・ジークヮーサー・ヒラミレ・ロード・パリオン・ドゥ・ケペルベック

パリオン王国第四王子。通称、名前を言ってはいけないあの御方。クーデターにより王位を奪った簒奪王。不安定な情勢にも関わらず掌握した全軍を迷わず率い聖地獲得に向かった。

星剣を完全に使い熟す力を手に入れており、星剣の真なる力を解放し挑むもボッチに傷一つ付けることも叶わなかった。

S級冒険者に並ぶ実力者であるため、ボッチによる被害は受けていない。

真に願いを叶える手段を見つけ狂喜乱舞している。



・エトゥピㇼカ・パフィン・ロード・リーペリア・ドゥ・ケペルベック

ケペルベック神国第ニ皇女。通称、名前を言ってはいけないあの御方。クーデターにより教皇位を奪った簒奪教皇。ケペルベック教皇で最も力を有する【老怪】の協力により、神国のほぼ全ての戦力を掌握。その全軍を率い聖地獲得に向かった。

星槍を完全に使い熟す力を手に入れており、星槍の真なる力を解放し挑むもボッチに傷一つ付けることも叶わなかった。

S級冒険者に並ぶ実力者であるため、ボッチによる被害は受けていない。

真に願いを叶える手段を見つけ狂喜乱舞している。



・シェルトベインのパーティーメンバー

他の事をしていた為、聖地争奪戦には不参加。



・フィーデルクス世界で勝手に布教している世界宗教の皆さん

聖地が解放さた事に驚愕し、権限者条件が強固で介入できず、ボッチ一行がヴィルディアーノを抑えているのを観測したので他の対策をしていた。

当然、聖地争奪戦には不参加。



《神々》



・【富与賢神】エルドワーグ・ドゥ・ロード・ベルマール

ケペルベックの神々の一柱。ケペルベック帝国の経済を大きく発展させたと讃えられるかつての財務卿。実際は経済が発展する当時財務卿であっただけであり、賄賂を強要し利権を搾取していた為、中心にいるように見えただけである愚物。周りの貴族も富ませた為に、露見せず讃えられるようになってしまった。

聖地争奪戦では欲望を隠そうともせず地上に降臨し、消耗した末に滅ぼされた。



・【勇猛神将】ザラーノーク・オストロ・ロード・ケペルベック

ケペルベックの神々の一柱。大帝国ケペルベックの前身、ケペルベック王国の王の一人であり、戦乱に塗れた時代に王であっただけの人物。当時は暴虐王と呼ばれていたが、魔王軍の登場によりその記録が消され、後世では信仰されるようになってしまった。戦場に立った事も無い。

聖地争奪戦では地上に降臨し、アーヴノア提督に敗れ滅びた。



・【ナスナエルの軍神】ゲヌマンヌ・ドゥ・ロード・ナスナエル

ケペルベックにて神格化され神に至ったケペルベックの神々の一柱。生前は将軍地位にあっただけの人物。軍の功績を一身に信仰として受けた為に神となった。

聖地が解放されその力に気が付くと聖地を、世界を手中に治めようと欲望を全開に降臨した。

子孫であるナスナエル侯爵家を始めとした主な信者達に神託を下し軍勢を率いて争奪戦に参加するも、最終的に消耗し滅ぼされた。ナスナエル侯爵家軍も対立する神々やその信者達との激戦により壊滅的な被害を受けた。



・【智略の神】ゼルベック・ロード・ウルガン

ケペルベックの神々の一柱。信仰と力が一致し神として確かな力を有する。

先達の神々に魔王を倒し世界を守る為だと騙され降臨。その力を敵対勢力の排除に利用され、力を消耗すると先達の神々に襲われ滅びてしまった。



・【黄金帝神】オルカス・ルーサー・ロード・パリオン

ケペルベックの神々の一柱。生前は大帝国ケペルベックの黄金期を築き上げた皇帝。

聖地をあらゆる勢力が求め争うという非常時に、ケペルベックの神々の主神である【神帝】ケペルの代わりとして配下達の間違いを正し、他勢力に力を渡さぬ為に降臨した。

力ある神であったが、裏切った神々の攻撃や魔王軍、特に四天王の攻撃を受け滅びてしまった。



・【神帝】ケペル・オストロ・ロード・ケペルベック

大帝国ケペルベックの前身、ケペルベック王国を築いた王。神格化されケペルベック教の主神として祀られている。

神話はかなり誇張されており、真実ではカリスマ力等は有しておらず、聖地争奪戦では大きな決断を出来なかった。その結果、滅びずに済んだ。しかし降臨した神々の口車に乗せられ力を授けるなどした為、無視できない程に力を消耗している。



・【星光の善神】アルムヘイム

七星宝具への信仰から生じた神。現存する神々の中では最古参に近い。フィーデルクス世界で現在最も力を持つ神。

聖地争奪戦では降臨こそしなかったが、世界を守る為にほぼ全ての七星宝具に力を降ろし強化させた為、かなり消耗しており非常時でなければ百年は眠りにつくほど疲弊している。



・【樹聖神】リュリュリーラ

エルフ大森林に存在する世界樹に信仰が注がれ生じた神。

元々メリアヘム陥落時にクライシェに降臨し力を消耗させていたが、聖地の解放により世界の危機を察知し、その身に鞭打って確度の高い神託を降ろした。

その為、より疲弊しているが、聖地争奪戦では力を降ろせなかった為、相対的に比較的消耗していない神になってしまっている。




《魔王軍》



・ディゲルアヌス

今代魔王。メリアヘム陥落時に正体がバレたと考え魔王として正面から姿を現し直に恐怖を振りまこうとしたが、ボッチが魔王に間違えられた本物の魔王なのに全くバレていなかった為、【天翼の聖者】ミカエリアスとして演技し続ける事に急遽作戦を変更した。

本人は認めないが、ボッチが本物の魔王と間違えられる、つまり魔王として、絶望の化身としての威がボッチに完全に上回られたと理解した為に、プライドから自分の偽装が完璧であるから正体が露見しなかったと無理矢理自分を納得させ、正体を偽り続けていた。

この偽装を続けた事で、人類の被害は大幅に減る結果となっている。また、偽装を続けた事で魔王としての全力を出し切れなかった為、ボッチにも余裕が生まれた。

何故か、配下である筈の魔王軍四天王よりも影が薄い。



・【智泥の悪魔】エザル

十四代魔王ユグリドスの腹心であり、今代魔王の腹心でもある。ユグリドス以前、太古の昔から暗躍し続けており、ヴィルディアーノとは生前からの付き合い。歴史上、様々な大事件の黒幕。

聖地争奪戦には参加しておらず、他の事をしていた。



・【老怪】レリシオ・ウルス・ロード・ギュリベーム

ケペルベック神国の枢機卿。ケペルベック神国の実質的な最高権力者。七星宝具の一つである星杖を千年以上所持し続けている【世界最強】の称号を持つ大魔導師。星杖が無くとも間違いなくS級冒険者以上の力を有する強者。

千年近く前、先代魔王である十四代魔王ユグリドスにとどめを刺した人物として、世界中に知られている。S級冒険者の名を知らないもの、列強国の君主の名を知らないのもはいても、彼の名を知らないのもはいないと言われる程の大英雄である。しかし強大な魔獣が現れたなど危機的な状況でも滅多に表に出ず、神国を思うままにしているという評判、人間である筈なのに千年以上生きているという謎、魔王を討伐するのと引き換えに多くの民を犠牲とし千年経っても癒えない呪いを土地に与えたなどの話から神国以外での人気はない。神国内でも枢機卿であるにも関わらず神託に従わない傲慢な姿勢からあまり人気は無かったりする。しかし、その圧倒的な力から誰も批判出来ず、それが【老怪】の二つ名に現れている。

一部では実は吸血鬼である、悪魔と契約している、邪悪な儀式により永遠の命を得ているなど誹謗中傷としか言えないような噂が流れているが、その実吸血鬼始祖や太古より人類に悪意を振りまく悪魔と肩を並べる魔王軍四天王の一人。

その目的の一つは枢機卿であるのにも関わらずケペルベックの神々の殲滅。人間にとっての不滅の絶対者である神々は直接地上に降臨せずとも神託一つだ時の教皇よりも神託を下した相手に力を与え、人に碌な力を貸さないにも関わらず自らが力を蓄える為に人の世を滅茶苦茶にして来た歴史を断ち切る事を目的としていた。

神々を消す為には信者である人類の殲滅も厭わない。神々が存在する事により悲劇が繰り返されるくらいなら滅んだ方が良いと考えている。

真の目的は人類を救う事に他ならないが、その救いにおいて優先されるべきは悲劇から解放する事であり、幸福をもたらす事ではない。

人類を滅ぼすという魔王軍の目的は、全ての苦しみから人類を解放する事にもなると考え、魔王軍四天王の一員となった。

人類の可能性を信じている面もあり、人類が残ったまま神々が永遠にいなくなるのなら、人類を滅ぼさない方が良いとも考えているが、その可能性を含めてもバールガンやヴィルディアーノの策を止める気は無かった。何故なら、彼らも苦しみ絶望した人類に他ならないから。反対に彼等との衝突や、また人類の身近な人々の手助けに彼等との衝突も同様の理由で厭わない。

かつて魔王を討伐時にギュリベーム枢機卿が触れ用いた地脈から力を得た為に、あらゆる可能性を知り得る知性、地脈に還った魂の記憶等を有しており、その様な結論に至った。超常的な処理能力により自己を顧みた結果、自らの存在意義を人類の救済の為と定義し、神を超える不動の指針を持つに至っている。

全人類を救おうしたが故に、人類を滅ぼすと決めたある種の大聖人。

聖地争奪戦では予期せぬ事態により、多くの神々が滅んだ事で自らの超常的な処理能力にも疑問を抱くようなり、新たな可能性も感じ初めている。



・【黒炎山】ディメグデウス

魔王軍四天王の一柱。【燃え盛る大地の巨父神】と呼ばる神代の巨人の長。フィーデルクス史上、最も強大な力を持つ存在の一柱であり、旧神の長と並ぶ超常存在。最も頑強な肉体を有しており、原悪の魔王との戦いで深傷を負い永い眠りにつくも生存していた。

聖地争奪戦ではボッチの空洞結界を最も多く割り、最も多くの神々を葬り、最も多くの艦船を沈めた。

真に願いを叶える手段を見つけ狂喜乱舞している。





〜〜おまけ〜〜


《用語解説》


・聖地アルブナーム

フィーデルクス世界における“聖地”。フィーデルクス世界の観測者であったアルバシスによって設置された。

聖地を動かす権限の付与対象の選定条件、及び解放条件についてもアルバシスによって定められた。

これまでは休止状態であり、神々も認識出来ず近付けない守りによって封印されていた。


ヴィルディアーノ等は魔族を一から創造する研究中、その存在を発見した。発見以前は旧神であってもその存在に気付いたものはいなかった。

手にすれば大抵の願いを叶える事が可能な力を有している。

ほぼ全ての勢力が獲得を目指した様に、手にすれば世界を手中に収める事も可能。


ヴィルディアーノ達が発見できた様に、休止中であっても幾つかの役割を果たしている。

そもそも、本来は誰かが手にする様なものではない。

封印を解かなくとも、真に必要な時には解放される。その場合も、誰かが手中に収める前提では無く、主は必要としていない。


聖地という名であるが、小さな神殿、もしくはちょっとした庭園の形をしており、低い階段ピラミッド状の頂点に一本の木があり、そこを囲む様に柱が並んでいる。

土地に固定化されている訳では無く、魔族が転移させた様に動かす事ができ、どの場所においても変わらず力を発揮する。

聖地という名称は初めに聖地を生み出した存在が名付けたのでは無く、いつしかそう呼ばれていた為に定着した。


あまり詳しく知り過ぎない方が良い。





〜〜おまけ2〜〜

《特別解説委員による出張用語解説》


特別解説員アーク氏&コセルシア氏



Q:「聖地とはステータスの根源なのでしょうか?」

アーク氏:「違うよ」

コセルシア氏:「違いますね」



Q:「聖地とは?」

アーク氏:「聖地は聖地だよ」

コセルシア氏:「聖地は聖地ですね」



Q:「ステータスの根源とは?」

アーク氏:「ステータスの根源はステータスの根源だよ」

コセルシア氏:「そうですね」


Q:「………………」



TAKE2



Q:「聖地とはステータスの根源なのでしょうか?」

アーク氏:「力を手に入れれば結果的にステータスは変わるたろうけど、ほぼ関係無いかな」

コセルシア氏:「少なくとも、スキルやジョブを与える力ではありません」

暇だったので呼び出されてしまったゼン氏:「何でまた俺が……。というか、何もしない事こそがニートの仕事であってだな」

Q:「はいはい、次行きますよ」



Q:「聖地とは?」

アーク氏:「一言で言えば、柱だね」

コセルシア氏:「世界の初まりの地、世界の中心、世界の根源であると誤認される事が多い様ですが、役割としては維持を担っているとされています」

なんだかんだ真面目に解説するゼン氏:「誤認される事が多いのは、滅びる一歩手前まで行った世界、もしくは滅びてから聖地に修復された世界が思いの外、多いからだな」

アーク氏:「元々は滅ばぬ様にという願いを形にしたものだったらしいよ。でも滅びかけの世界の管理者が、神々みたいな存在がいなくなる様な事態も多発したそうだから、世界の管理権を付与したり世界の管理を初心者でも出来るくらい簡潔化するために、色々な世界法則の設計図を収めていたりもするんだって。ボッチ君たちが願いを問われたのは、この簡単に使えるようにした機能があったからだね。どういう世界にして運営維持するかを選べるから、結果として、その世界に収まる願いならどんな願いも叶えられる筈だよ。筈なんたけどな?」

ゼン氏:「結果的に願いを叶える力を有するが、滅びを防ぐ為のものだから、世界が滅びかける程の事態、生存者が指の数まで減るような事でもないと姿を表すことはない。だが厳重に封印されていても世界の維持に力を貸している。維持と言っても主に世界の自動修復とかだな。世界の修復力と呼ばれるものは、弱った世界では実は聖地による事も多いのが現状だ」

コセルシア氏:「フィーデルクス世界は聖地が一度も姿を表した事がない健全な世界のようですが、最大の龍脈が破壊された中で聖地が失われたのは、少々拙いかも知れませんね。世界そのものがどうにかなる事は無いでしょうが、人々の生活が元に戻るのには相当な年月が必要となるでしょう」



Q:「ステータスの根源とは?」

コセルシア氏:「詳しくは存じ上げませんが、ステータスの根源、単にエネルギー源というのならばそれは経験値に他なりません」

アーク氏:「そのエネルギーをスキルとかの形にしているのはステータスの管理者とその眷属の人達だね」

コセルシア氏:「ですが、経験値もステータスの管理者達もステータスの根源とは言い切れません」

なんだかんだ真面目に解説するゼン氏:「幾ら経験値だけが有っても、人間にも魔物にもそれをスキルやジョブにする力は無い。ステータスに管理者である爺さん達もステータスシステムを運営しているだけだ。個人が対象ならば強大な力により管理者でなくともステータスに干渉することも出来る。例えば、神々が加護を与えるようにな。だが、それ程の力があっても全員のステータスを弄ることは出来ない。自らのステータスを変えることも出来ないだろう。故に、世界に理として存在していても個人に内在している力という訳でもない。ステータスシステムの根幹を成すのは更に別の力だ」

アーク氏:「強いて言えば、友情、努力、勝利?、ってやつだね」

ゼン氏:「……話を聞いていたか? まあ、間違いではないのかも知れんが……」



Q:「ステータスの根源とステータスの声の関係は?」

アーク氏:「さあ? 関係ないんじゃ無いかな? そもそも、ステータスシステムが何なのかは知っているけど、力の源みたい存在は知らないんだよね。確かに、言われてみたら力の収支が合わないから、力を供給する何かは存在するんだろうけど」

コセルシア氏:「ステータスシステム上必要な要素ではありますが、マスターがそう言うのであればそうなのでしょう」

呆れるゼン氏:「……いや、ステータスの声の主が根源と言ってもほぼ間違いじゃないぞ」

アーク氏:「へぇ、そうなんだ」

呆れるゼン氏:「………………」



Q:「ステータスの声のアナウンス以外の役割とは?」

アーク氏:「印鑑みたいなものだよ」

コセルシア氏:「承認であるとされています」

実質ほぼ一人で解説するゼン氏:「つまり、定義付けだな。絶対者が有ると認めればそれは世界に定着する。絶対者に有ると認識されることで存在が確定し、あやふやなものが確かなものとなるという訳だ。故に、本来は世界の理に反する力すらも個人の一部となることが出来る。絶対者に比べれば全てはあやふやなものに過ぎず、絶対者に認められる事でステータスを認められた個人は容易に世界よりも確かなものとなるからな。これがステータスシステムの基本原理だ」

アーク氏:「いつか、ステータスの声の人に会ってみたいな」

呆れるゼン氏:「……そうか」



Q:「【世界最強】の称号が複数存在していましたが?」

アーク氏:「その世界で人類に属する一人だけしか得ることの出来ない称号だけど、ボッチ君とお爺さんが持っていた様に、【世界最強】の称号が複数存在することは可能だよ」

コセルシア氏:「正確には、全く同じ【世界最強】の称号を所持することは不可能です。しかし、違う世界の【世界最強】であれば同一世界においても共に存在させる事が可能です」

アーク氏:「【街内最強】が街の数だけいるのと同じだね。街みたいに数が多くて同系の称号所持者が狭い範囲に多く居るような環境だと【〇〇の街最強】っていう表記に変わることも有るけど、【世界最強】なんて世界の壁を越えないと集まらないから、基本的に表記が変わることは無いだけで、違う世界同士の【世界最強】は別の称号なんだよ。因みに、ボッチ君の称号を略さずに表記すると【エドラブルー世界人類最強】だよ。お爺さんのは【フィーデルクス世界人類最強】だね」

コセルシア氏:「つまり、【世界最強】は略された称号であり、今回は違う世界の最強同士であった為に所持者が一人ではなかったという訳です」



Q:「現在のボッチの強さについて」

アーク氏:「スキルとかは相性もあるから何とも評価し難いけど、覚醒スキル一つだけでフィーデルクス世界トップクラスの実力者だと思っていいと思うよ。複数あるから普通に規格外だね」

コセルシア氏:「能力値については、ステータスシステムに無い十五歳男性の平均能力を魔力量などエネルギー量を100、力などを10として基準にしているので、例えば俊敏の値が100になれば100メートルを15秒で走れる方が15秒で1キロメートル走れる事になります。100万有ればその1万倍の1万キロメートルを15秒で走れる。つまり、そういった規格外の次元にいます。まあ、理論上の最高速度なので実際には出せませんが、それでも規格外ですね」

アーク氏:「ここまで能力値が高いのは主にジョブの影響だね。元々勇者は世界を救うような存在だから、他のジョブよりも遥かに能力値が上がりやすいんだよね。それに加えて覚醒までしているから、文字通り桁違いの強さだよ」



Q:「今回、ボッチは魔王と間違えられていましたが、魔王になる可能性は?」

アーク氏:「勿論、可能性は有るよ。種族とかジョブの魔王だったら呼ばれただけじゃ成れないけど、称号の【魔王】なら【勇者】よりも条件が大分緩いし、世界に一人だけの称号って訳でも無いから現実的に獲得出来るよ」

コセルシア氏:「勇者では成れないという規定も有りませんし、その日も近いかも知れません。ただ、大人数にそう言われたからと言って獲得出来るものでもありません」



Q:「【魔王】になる条件は?」

アーク氏:「色々な魔王がいるから一概には言えないけど、有名な条件だと世界から敵として認識される、大虐殺を行う、後は自分で名乗ってそれが認められるとかかな」

コセルシア氏:「他の方法ですと、ジョブの魔王になるというのもあります。尚、称号を手に入れた場合、このジョブを獲得する事が可能です。また、下位互換の魔王系称号や魔王系職業を発展させる事でも獲得可能です」

ゼン氏:「あとは、ステータスシステムに認められる場合もあるな。真の魔王、称号のみならず存在そのものが魔王である存在はそういう風に選ばれる」


アーク氏:「ステータスシステムはどうやって判断しているんだろうね」

コセルシア氏:「どのような基準なのでしょうか?」

ゼン氏:「基準までは知らんな。アークならどんな基準で魔王と認定する?」

アーク氏:「僕がもし魔王を決める側だったら、感覚で決めちゃうかな。他の基準を追認するのなら、そもそも決める必要も無いしね」

コセルシア氏:「確かに、一任されるとしたら、最終的にはそうなるかも知れませんね。魔王にも世界を滅ぼす由緒正しき魔王もいれば、世界を救う主人公の様な方々も多くおりますし」

アーク:「ボッチ君に関して言えば、僕だったら“魔王と認定する”かな。理由は何であれ、世界の主要勢力全てから敵視されるなんて本物の魔王以上だし、誤認から始まる魔王がいても良いと思うんだよね。

名付けるのなら【反覆の魔王】、模倣し繰り返す力を持ち、ひっくり返りひっくり返えす反転の勇者。


おっと、用事が出来たから一旦失礼するね。


あー、あー、ごほん、うーん、あー、良し。



《熟練度が条件を満たしました。

ステータスを更新します。

魔王と認定されました。

称号【反覆の魔王】を獲得しました。

職業(ジョブ)”魔王“を獲得しました》



ふぅ、お待たせ。何の話をしていたんだっけ? あっ、ボッチ君が本当に魔王になっているよ。称号も同じだ。こんな偶然ってあるんだね。ステータスの声の人、僕達を見ていたりしたのかな? 流石、数多の世界で最も謎な存在だけあるね」

呆れるゼン氏:「……俺達の事は、見ていたと思うぞ」

コセルシア氏:「……そうですね。話もしっかり聞いていたと思いますよ」

アーク氏:「いつか、実際に会えたら良いな」

ゼン氏&コセルシア氏:「「無理だな(だと思いますよ)……」」

アーク氏:「そうだよね。ところで質問者さん、次の質問は?」

Q:「もう十分に色々と分かりました。以上になります。最後に、何か有りますか?」


アーク氏:「そろそろ恋愛関連の方も頑張って欲しいかな。僕達の目的の為に」

コセルシア氏:「ヒロインとの出逢い云々の段階以前に、人との接触が極端に少ないですが、是非とも良縁に恵まれて欲しいですね」

ゼン氏:「……魔王認定で、より遠くなったんじゃないか?」

アーク氏&コセルシア氏:「「………………」」

アーク氏:「ステータスの声さん、なんて余計な事を……」

ゼン氏&コセルシア氏:「「………………」」


アーク氏:「兎も角、僕達は何時までも君を応援しているよ」


アーク氏&コセルシア氏:「「願わくば、最高の君であらん事を」」



新章は今年中に投稿する予定です。年末年始までに何かしらの日があったら投稿したいと思います。


今章もお付き合いいただき、ありがとうございました。前章までに20万PVを越えていましたが、今章でその倍の40万PVを突破していました。感謝感激雨霰(たぶん死語)です。

次章も何卒よろしくお願いします。


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設定集
〈モブ達の物語〉あるいは〈真性の英雄譚〉もしくは〈世界解説〉
【ユートピアの記憶】シリーズ共通の設定集です。一部登場人物紹介も存在します。

本編
〈田舎者の嫁探し〉あるいは〈超越者の創世〉~種族的に嫁が見つからなかったので産んでもらいます~
【ユートピアの記憶】シリーズ全作における本編です。他世界の物語を観測し、その舞台は全世界に及びます。基本的に本編以外の物語の主人公は本編におけるモブです。ボッチは本編のアンミール学園で裸体美術部(合法的に女性の裸を見ようとする部活)の部員です。

兄弟作
クリスマス転生~俺のチートは〈リア充爆発〉でした~
ボッチと同じ部活の部長が主人公です。

本作
孤高の世界最強~ボッチすぎて【世界最強】(称号だけ)を手に入れた俺は余計ボッチを極める~
本作です。

兄弟作
不屈の勇者の奴隷帝国〜知らずの内に呪い返しで召喚国全体を奴隷化していた勇者は、自在に人を動かすカリスマであると自称する〜
ボッチと同じ部活に属する皇帝が主人公です。

兄弟作(短編)
魔女の魔女狩り〜異端者による異端審問は大虐殺〜
ボッチと同じ学園の風紀委員(ボッチ達の敵対組織)の一人が主人公です。

英雄譚(短編)
怠惰な召喚士〜従魔がテイムできないからと冤罪を着せられ婚約破棄された私は騎士と追放先で無双する。恋愛? ざまぁ? いえ、英雄譚です〜
シリーズにおける史実、英雄になった人物が主人公の英雄譚《ライトサーガ》です。

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