助けてくれたのは…
自分で決めた更新日守るのつらい…
翌日朝。両親は仕事へ行き、兄が友人と遊びに行ってしまったため、一人になった玖実は再び森へ行くことにしました。あの光の正体が気になるのです。
『今日は霧は出ないってりょーし(猟師)さんたち言ってたし。奥までいかなきゃだいじょーぶ。』
思い立ったが吉日とばかりに大急ぎで汚れても大丈夫な、動きやすい服に着替え、しっかりと家のカギをしめて意気揚々と霧夢ヶ森へ向かいました。
息を切らしながらも長めの石段を登り切り、境の神社と森の間に建っている大きな鳥居を見上げます。
『昨日帰ってきた道だ…あっ?』
玖実は自分の足跡を見つけ、その少し離れた木の傍に人間よりはるかに大きな足跡が残されていることに気づきました。
『これ…鬼、だ。‥あっ木にもこれ、爪痕かな…助けてくれたのは、鬼…?』
以前里に鬼が訪問した時は、商人たちが話していた❝とても力が強い❞、❝人よりはるかに大きい❞という言葉に怯え、広場へは行かなかったのでまだ鬼を見たことがなかったのです。
『鬼は…優しいのかな‥私が思ってるより、怖くないのかも…』
玖実は大きな足跡を辿って森の中を歩きます。段々と斜面が急になり、自分を支えるためにせり出た木を掴もうと手を伸ばしたとき、ずるり、と足が滑り―――
『ぅえっ?!…ひっ、いやあああああ!!!!』
落ちる、と思った次の瞬間 ガツン と衝撃を感じ、ふっと意識が暗闇に飲に込まれた。
意識を失う間際、目に入った赤色は、いったいなんだったのだろうか‥‥…
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