閃光 / 依存
光や風の方が
現実よりも強くなるとき
心は少し自由になる
自然は人を救わない
現実は現実を救う
それでも
木立のなかで私の足は軽くなる
真ん中にある胸騒ぎを
爽やかな朝でコーティングして
あふれた言葉は甘くやわらかく
誰の心にも届かない
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どろどろした寄りかかりを
親愛にすげ替えて
荷物の多い人々は笑う
ガラクタを他人の上に倒しながら
真実と正反対の
要求だとは気づかずに
だらしない顔で乞い願うのは
よそにあるはずもない
自分自身の中心の柱