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元に戻って
次の日。
「おはよう!」
素子が明るい表情で声をかけてきた。
「君は誰だい?」
本当にわからなかったので、俺は素直に質問した。
「元の私。別世界がはじまる前の」
「今日はどうして君が出てきたの?」
「言いたいこと言ったし、素直になっていいかなぁと思って…」
「また放課後にデートかい?」
「あたりまえじゃない」
彼女はニッコリ微笑んだ。
ベンチで休んでいると、彼女が不安げにつぶやいた。
「こんな幸せな日々、いつまで続くのかなあ?」
僕は彼女の肩を抱いた。
「ずっとさ」
素子は僕に寄り添った。




