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本当の素子
次の日。
俺が登校してくると、素子が待っていた。
「おはよう!」
その声の爽やかさに、俺は少々面食らった。
「お、おはよう」
放課後。歩きながら。
「私ね、あなたのことがずっと好きだったんだ…」
風が吹いて、素子の髪がそよいだ。
「でも、どうしていいかわからなくて…」
「それで、こんなことしたわけか…」
「そうじゃないの!」
素子の目が必死になった。
「私の頭、変なの。毎日、別人になっちゃって、おかしくなっちゃってるの」
「病院に行く?」
「病院、イヤ。あなたがいればいい…」
僕らはキスした。




