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涼子と…
朝。転校生。
「川上涼子です」
放課後。
「で、なんで俺は君と歩いてんだ?」
俺は涼子に尋ねた。
「だって私、もともと洋子だもん。当然じゃん」
「そっか」
手をつないで、街を歩く。
俺、涼子のこと、好きだったんだろうか?洋子の美貌に惹かれていただけなのか?
「きっかけなんてどうでもいいのよ。好きか、嫌いか。それだけ」
ベンチ。
「洋子でいたかった?」
俺は涼子にたずねた。
「…う〜ん、…そりゃ、美人でチヤホヤされるのは気分いいけど、それはそれでそれだけだもんね。どっちでもいい」
「そう」
青空を雲が流れていく。
涼子が頬にキスした。
「キスしよ」
俺たちはキスした。




