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彼女とカノジョ  作者: xjw
28/37

洋子と俺

 朝、素子がいない。

 洋子が近づいてきた。

「話があるの…」


 放課後のベンチ。

「素子、私を消そうとしたの」

「昨日、そう言ってた」


 私を呼び出して、素子は言ったわ。

『お前を消してやる!』

 でも私は消えなかった。

 私は霞みたいになりかけた。本当に消えてしまうかと思ったわ。

 でもその時、素子に乗り移ったの。私は気を失った。

 気がついて、鏡を見たら、私、洋子だった。素子はどこにもいなかった。


「…それが昨日起こったこと」

「素子は消えたのか?」

「そう」

 洋子は俺にキスした。

「もう素子のこと気にせず、私と付き合える。ねえ、キスして…」

 俺は素子のことが気がかりだった。だが、洋子を見ていると、いつにも増して魅力的だった。

 俺は吸い込まれるように洋子とキスした。


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