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消えろ、洋子!
放課後、素子。
「不思議なんだ…」
素子がつぶやいた。
「私の心から、洋子が消えていってるの」
俺は洋子が言っていたことを思い出した。
「洋子、消えてなくなるかも…」
沈黙が俺たちを包んだ。
「いいのか?洋子もクラスメイトだぞ」
「でも、元々は存在しなかったのよ」
素子が不気味に笑った。
「厄介ばらいできるなら…」
「やめろよ、そんな言い方」
素子が不安な表情になった。
「好きになったの?洋子のこと…」
「そうじゃないけど」
どうなんだろう?俺は自問自答した。俺は素子のことが好きだ。だが…。
「わかったわ!消してやる!洋子のこと!」
素子が駆け出してどこかへ行ってしまった。
俺は一人残された。




