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美人さん登場
気がつくと、俺は教室で眠っていた。
「じゃあ、みんなに転校生を紹介する」
教師が言った。
背の高い女性が、ドアから入ってきた。
「坂出洋子です。よろしく」
…あの、彼女だった。
「坂出さん、結城くんの隣に座って」
彼女が俺の横に座った。そしてこちらを向いてニッコリ微笑んだ。
放課後。
坂出洋子が僕に話しかけてきた。
「ちょっと話したいことがあるんだけど、いいかな?」
僕らは校舎の影にやってきた。
「登久馬くん。実わね…、私、素子なの」
「そう」
影から素子が現れた。
「じゃあ、あの宇宙がどう、というのは夢じゃなかったってこと?」
「そう。宇宙は一度崩壊したけど、何とか元に戻せたわ。でも…」
「私が残っちゃったの」
「早速、でなんだけど、今日はどっちとデートする?」
ニコニコしながら僕の返事を待つ二人の間で、僕は頭がくらくらしていた。




