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二人の宇宙
嵐だった。
高校の教室には、素子だけがいた。
「クラスのみんなは?」
「それどころじゃない。今、世界が崩壊しようとしてる…」
「どういうこと?」
「世界を人間がコントロールしようなんて無理だったの。当然の報いがやってきたんだわ…」
教室の外壁が崩れ始めた。
「でも、私、あなたを守る。私とあなただけの世界をつくる」
…
気がつくと、薄暗い空間に浮かんでいた。
「気が付いた?」
素子が俺の傍らにいた。
「宇宙、私たちだけになっちゃった…」
素子の表情が深刻になった。
「でも、愛してくれるよね、私のこと。私、あなたのためならなんでもする!」
急激に、素子の姿が発光しはじめた。




