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世界の運命とキス
気がつくと、俺は広場の草地に倒れていた。
「素子…」
立ち上がってあたりを見回す。素子がいない。
俺は当てもなく歩いた。
素子だ。
「大丈夫だった?」
「…ああ」
「何とか、世界の崩壊は食い止められたわ」
「世界の崩壊?」
なんて突飛な…。たかだか高校生の恋愛が、どうして世界を崩壊させるんだよ!
「詳しい説明はあと。とにかく私を抱きしめて!」
「はあ?」
「いいから、早く!」
俺は機械的に彼女を抱きしめた。
「もっと強く!」
俺たちは強く抱きしめあった。
「…キスして」
言われるままに、俺は素子にキスした。
そこだけ時間が止まった。




