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憧れのあの娘がいきなりキス!どういうこと?
放課後。
高校から続く下り坂を、何ということもなく、ぼんやりと歩いていると、背中からいきなり誰かに抱きつかれた。
このいい匂い。女性の香りだ。
「ゴメン、待った?」
その娘はそう言った。聞き覚えのある声…。
彼女は俺の視線の正面に立った。誰だかすぐにわかった。桐林素子!俺の憧れの女性だ。
「待ってって言ってたのに、待っててくれなかったの?」
「え、待つ?それよりいきなり抱きつくって…」
オドオドしている俺のことなど構わず、素子は顔を寄せてきた。
キス!
一体、何がどうしちゃったんだよ!




