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現実世界にステータスが現れたので、何が何でも最強を目指します  作者: 黄昏時


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第9話 検証

 しかしながら実際に使えるかどうか調べとかないといけないよな。

 いざ実戦で使おうとして使い方が分かりませんでしたでは話にならない。

 俺はそう思いながら、新たに増えた称号とスキルを軽くタッチしていき説明を見る。



【先駆者】

 世界で最初に職業を選択した者に与えらえれる称号。

 この称号を持つ者はレベルアップに必要な経験値が軽減される。




[火魔法 LV1]

 火魔法を扱うことが出来る。

 現在のレベルでは扱える火は拳大程である。




[身体強化 LV1]

 身体能力を一時的に強化する。

 強化度合いはLVで上昇する。



 魔法系のスキルは全て同じような説明文で、属性が変わっているだけだった。


「にしても……」


【先駆者】か。

 これは完全に予想外の収穫ではあるが、俺にとっては悪いものではない。

 何せ効果自体も中々のものだからな。


 ただ問題なのが、先行者利益が凄そうだということ。

 称号の効果が凄いのは言うまでもないが、それを得られるのが初めて何かを行った者が対象となるなら、先行してダンジョン攻略等を行っているものに後から追いつくのはかなり難しいということだ。


 そしてそれは俺にとってはあまり喜べるものではない。

 今はこうしてダンジョン攻略を行えたからいいが、この後はわからない。

 というかほぼ確実にダンジョンへの入場制限が行われ、未成年が入ることは禁止されるだろう。


 そうなってしまえばいくら先行者利益が凄いことをわかっていても、行動できないのだから全く意味がなくなるのだ。

 つまりは俺は後発組になるということだ。


 ただそうなるのだけは絶対に避けるべきだろう。

 何とかしてダンジョン攻略が出来るように動くべきだろうが、それは制限内容が具体的に決まってからしか考えることが出来ない。


 何せ決まってもいないことに対して対策の練りようなんて無いからな。

 だから今は一旦保留にするか、最悪ここで強行突破出来るだけ強くなるかの二択だろう。


 まぁ強行突破は冗談だとしても、無許可でダンジョン攻略を行う可能性は十分にある。

 だが今は一旦保留にして、このダンジョンの攻略を優先するべきだろうな。


 というわけでスキルの確認だ。

 おあつらえ向きにココはセーフゾーン。

 軽い傷は時間経過で治るし、MPに関しても回復する。


 ここである程度力の使い方を学んでおくべきだ。

 とはいえスキルの説明がかなり曖昧で、正直手探りになる。

 特に魔法に関しては発動する為の呪文等が記載されているわけでもなければ、使い方が書かれているわけでもない。


 ただ現在のレベルでは拳大程が操れるという記載があるだけだ。

 そもそも発動条件が分からなければ使うもくそもない。


「とりあえず雰囲気でやってみるか」


 俺はそう言いながら左手を見ながら指パッチンをし、「発火」とつぶやく。

 するとその直後に指先にまるでライターのような火が出現した。


「……は?」


 出たよ。

 火。

 思ったよりも簡単に出てしまったよ。


 俺はそんな事を思いながら、人差し指の先の火を見つめる。

 そして人差し指を軽く左右に動かしてやれば、指先の火はまるでそれに追従するかのように左右へと動いた。


「なるほど、扱えるとは操れるということか」


 ただ基準はなんだ?

 仮に人差し指でしか操れないのならかなり不便だ。

 俺はそう思いながら人差し指を壁に向かって軽く振る。


 すると指先にあった火は指先から離れ、壁に向かってゆっくりと飛んで行った。

 指向性を持たせることは可能なのか。

 ただそれでもこれは速度が遅すぎる。


 歩いているのと変わらない程度の速度しか出ていない攻撃など、容易に躱すことが出来てしまう。

 それではこちらの労力がかかるだけでほぼメリットが無い。


 せめて速度はある程度出てくれないと、咄嗟の時に使うことは出来ない。

 このままでは決め技や切り札といった感じではなく、設置型の罠として考えるしかなくなってしまう。


 俺がそんな事を考えてると、フヨフヨと飛んでいた火の玉が壁に当たる。

 火の玉は壁に当たると同時に弾けて消えた。


「とりあえず、思い当たる事を全て試すしかないな」


 俺はそう呟きながら軽く伸びをする。

 これから行うことはかなり地味で地道な検証だ。

 しかしながら退屈ではない。


 何せ未知である魔法の扱についての検証なのだ。

 憧れをこの手で操れる確かなものに変える一歩なのだからな。

 俺はそんな事を考えながら笑みを浮かべ作業へと取り掛かる。


ーーー


「やはり魔法は凄い!」


 俺は地面に大の字で寝ころびながらそう叫ぶ。

 あれから色々と検証した結果、魔法はかなり自由度が高いことが分かった。

 まずは発動条件、これに関しては使用者が発動しようとすればいいだけだった。


 つまりは発動の為の呪文のような詠唱や指を鳴らすなどの動作は必要なく、ただ使いたいと思うだけでも発動するということだ。

 ただこれにはデメリットもあり、使いたいと思って発動する魔法と「発火」などの発動に関連する単語を発してからの発動では多少威力に差が出るということだ。


 とはいえそれは些細なものであり、許容できる範囲ではある。

 次は魔法が発動できる場所なのだが、これは大体自身を中心に2メートル程なら意識した場所に発動可能だ。


 ただ魔法をある対象に向かって撃つとなれば、この範囲を超えて飛ばすことが可能だ。

 そして魔法の発射速度、これに関しても問題は無かった。


 飛ばそうとして速く飛ばす事をイメージし力を込めれば、かなりの速度で飛んでくれた。

 勿論実戦で活用可能なレベルだった。


 そして発動時の形状に関してもかなり自由度が高い。

 というか想像力次第という感じだった。

 総量が拳大程なだけで総量さえ変わらなければ形はなんにでもできるということだ。


 けれど問題もある。

 それはMP問題だ。

 魔法は基本的に発動時にMPを消費し、発動した魔法を長時間維持し続ければ発動時と同じ量のMPを再度消費するといった感じだった。


 拳大程の魔法を発動した場合、消費するMPは1だ。

 つまり現状の俺が連続で発動できる魔法回数は20回ということだ。

 そしてMPが底を尽きれば、かなりの倦怠感に襲われる。


 命懸けの戦闘中にそうなれば命は無いので、最大19回ということになる。

 有限ではあるがかなり有用である為、切り札や隠し玉として持つには十分だ。

 ただ常用が出来ないというだけでな……


 正直残念ではある。

 剣と魔法を巧みに操り戦うなんて滅茶苦茶カッコいいからな。

 まぁそれはさておきもう一つ調べたものがある。


 それは[身体強化]についてだ。

 コイツも発動すればMPを消費するのだが、コイツは魔法とは違い長時間維持してもMPが再度消費されることは無かった。


 ただ強化する部位ごとにMPが消費され、全身を強化するなら4消費するといった感じだ。

 部位に関しては頭部・腹部・両腕・両足に分けられていた。


 で、問題はこの強化が使えるかだ。

 結論を先に言うとかなり使える。

 というのも発動から即座に適用されるため、初見殺しのような動きが多少できるのだ。


 両足を強化して脚力を上げ、速度が一瞬にして先程より速くなれば相手は勿論反応が遅れてしまう。

 ただそれには俺自身の慣れも必要なため、狙ってその状況を引き起こすのはまだ難しい。


 どちらにしても職業選択によって得られた恩恵は想像以上のものだった。

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