表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
現実世界にステータスが現れたので、何が何でも最強を目指します  作者: 黄昏時


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

60/68

第58話 試したい事

「グギェガ!!!!」


 走り出した俺達を見て片足を切り落とされたリザードマンは、血を流しながら必死にそう叫ぶ。

 直後後ろのリザードマン達が俺達に向かって剣を振る。

 そうすれば最初に放たれた水の玉と同じものが最初と比べて四倍ほどの数が生成される。

 

「水野さん、すみませんがあの数を一人で受けるのは無理ですので自力で回避してくださいね」

「問題ない!!」


 俺の言葉に水野さんはどこか嬉しそうにそう答える。

 俺は出来るだけ回避しやすいように飛んでくる水の玉の射線を誘導する為に水野さんの後ろに入る。


 自衛隊の人達からはある程度距離が出来たから被害が出る事は無いだろう。

 視界的にはからなり悪いが、俺には[魔力感知]と[気配感知]があるから避けるのは難しくない。


「来るぞ! 少年!」


 そんな水野さんの言葉の直後、空中に浮いていた水の玉が俺達二人に向かって飛んでくる。

 それに対して水野さんが左斜め前に右足を踏み出したの見て、俺は咄嗟に右に重心を移動し右斜め前に進む。

 そうすれば俺達が元々進んでいた進行方向に無数の水の玉が着弾する。

 だが勿論全てが思惑通り進行方向に着弾したわけではなく、左右に離れた俺達の方にもいくつかは飛んでくる。

 飛んできた水の玉を俺はギリギリの所で体を右に回して上手くかわし、更には水の玉が着弾したと同時に飛び散る破片を左手に持つ[引き寄せのライトシールド]で集めて受け止めながら進む。

 ただ全力の速度では俺の方が速いので、水野さんの位置を確認しながら出来るだけ水野さんが先行するような立ち位置を維持する。

 そして互いに左右に離れてから放物線を描くかの様にリザードマンへと接近する。


「うおぉぉぉぉ!!」


 水野さんはわかりやすくそう叫びながらリザードマンの手前で速度を殺すことなく目立つように飛び、剣を大きく振りかぶる。

 その声といかにもな動作にリザードマン達の視線が水野さんの方に行ったのを確認する。


 ナイスです!

 水野さん!

 

 俺は心の中でそう思いながらリザードマンの頭部に向かって足を曲げながら飛び、剣を振ろうとしている水野さんに合わせるように速度を上げる。

 そして水野さんの剣がリザードマンの頭に当たる瞬間に合わせて、姿勢を低くしながら剣に[風魔法]を付与してリザードマンの右横腹を斬りつける。

 そうすれば俺の剣は何の抵抗感も感じることなくリザードマンの胴を両断し、リザードマンの体は力なくその場に落ちる。


「少年もう一本だ!!」


 そんな声に反応するように水野さんの方に視線をやれば、地面に着地した水野さんは左手を大きく広げ俺の方に向けていた。

 なのですくさま意図を察して指輪からもう一本剣を水野さんの手元に出す。


「試したい事が出来たから右の二体は引き受ける! 左の二体は任せた!」


 水野さんはそう言うと笑みを浮かべながらリザードマン二体に向かって走り出す。

 

 任せるって……簡単に言ってくれるよ。

 ただ正直俺も試したい事はある。

 丁度いいし俺も試してみるか。


 俺はそう思いながら左手の[引き寄せのライトシールド]を指輪に仕舞い、剣を取り出す。

 そして取り出した剣と元々持っていた剣両方に[魔力操作]を使い魔力で覆いながら、リザードマンに向かって走り出す。


「グギェ!」

「グギギ!」


 まるで同胞を殺された事を怒るかのようにそう叫びながら、二体のリザードマンが同じようにこちらに走ってくる。

 俺はそんなリザードマンの頭部に向かって両手に持つ剣をそれぞれ投げる。

 投げた剣をリザードマンは腰を低くするようにして躱しながら速度を落とさず俺に近づき、互いに左手に持つ湾刀で斬りかかってくる。

 それに対して俺は予想していたと言わんばかりに即座に指輪から盾を二個取り出し、攻撃を受け止める。


「少し重いな。けど何とかなりそうだ」


 俺はそう言いながら受け止めたリザードマンの湾刀を力尽くで押し返す。

 

「ギギ!」

「グェギ!」


 湾刀を押し返されリザードマンは体勢を崩しながらそんな声を上げる。

 俺はそれに構わず即座に両手に持つ盾を指輪に仕舞い、剣を二本取り出す。

 そして取り出した剣に[魔力操作]で魔力を纏わせながら、更に[属性付与]で[風魔法]を付与する。

 

 これで突破できないなら現状では真っ向勝負するべきじゃないだろうな。


 俺はそう思いながら両手に持つ剣を上からクロスするように、正面に立つ左右のリザードマンに向かって振り下ろす。

 湾刀を弾かれて態勢を崩しているリザードマンでは咄嗟に盾を前に出す事は出来ず、()()()()魔力が俺が斬りつけようとしている場所に集まる。

 ただ予想に反して振り下ろされた剣はリザードマンの体表に切り傷をつけただけで、ほとんどダメージは入っていない様子だった。

 それを見て、リザードマンは俺に向かって気持ち悪い笑みを浮かべる。

 だがその直後、リザードマンは()()()()()()()()()()()()


「元々こっちが本命だったんだ」


 俺は体を貫かれ血を吐きながら訳の分からないという表情を浮かべるリザードマンに向かってそう言う。

 そして間髪入れずに首めがけて剣を振り、首を飛ばす。

 首を切断されたリザードマンの体は、血を吹き出しながらその場に力なく倒れる。


「言ったろ? 重いって」


 俺はそう呟きながら、[魔力操作]でリザードマンの体に刺さった自身の魔力を纏う剣を操り引き抜く。


 試したかったのは[魔力操作]と[属性付与]による攻撃ではなく、[魔力操作]で操った剣による攻撃だ。

 これがある程度実戦で有用ならば、指輪を活用することで恐ろしいほど戦い方の幅が広がる。

 そしてその有用性は証明された。

 多少操作感に不満点はあるが、それは慣れれば気にならない問題だ。

 それに今回はリザードマン達が魔力を感知する手段が無かったようで不意打ちのような形にはなったが、バレてようと単純に手数が増えるのは助かる。

 にしても今のでリザードマンに関して色々と発見があった。

 まずあの体に纏っている魔力のようなもの。

 あれは内側からなら簡単に破ることが出来、しかも破ると破壊されるのか体を覆っていた魔力が消え去っていたのだ。

 とはいえ確認や検証は後だ!

 今はとりあえず水野さんの方を助けなければ!


 俺はそう思い水野さんの方に視線をやれば、水野さんは両手に持つ二本の剣をそれぞれ青白く光らせながら、一体のリザードマンの右腕を肩辺りから切り落としていた。


 いや、どうやって腕を切断したんだよ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ