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現実世界にステータスが現れたので、何が何でも最強を目指します  作者: 黄昏時


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第44話 後悔と交流

「悪く、ないな!」


 俺は岩亀に刺さったハルバードを力尽くで引き抜きながらそう漏らす。

 辺りは力尽きた岩亀と、岩亀との戦闘の激しさを物語るように無数の小さなクレーターが出来ている。


 [加重のハルバード]と[引き寄せのライトシールド]に関してはかなりいい感じだ。

 特に[加重のハルバード]に関しては指輪との相性がよさそうだ。


 例えば重さを増して投擲し、それを指輪に仕舞い出して再度投擲、みたいなことが出来そうだからな。

 そう考えると案外弓とかも相性がいいのか。


 遠すぎなければ矢も回収してほぼ無限に使えるしな。

 俺はそんな事を思いながら、最初に倒した岩亀のもとに向かい地面に落ちているドロップアイテムを拾おうとして、ふと視界の端で凄い勢いで流れるコメントに気付く。

 

≪お~い。そろそろこっちに気付け~≫

≪視聴者メッチャ増えてますよ!!≫

≪いや、無理だろ。マジシャンってあのダンジョンでもほとんどコメントに反応してなかったぞ≫

≪あの……ちょくちょくでてきてて気になったんですが、マジシャンって何ですか? 本人がそう呼んでほしいとかですかね?≫

≪いや、本人は何も言ってない。ただ本名もバレてるが流石にそれで呼ぶのは面倒な事になりそうだからあだ名で呼んでる。何せ急に武器を出したり消したりする上にあの人狼の大技も消してたしな≫

≪というか今使ってるハルバードと盾って新調したやつなのかな?≫

≪そうだろうな。加重とか引き寄せって言いながら戦ってたし、そう言う感じの効果なんだろ≫


「……」


 全世界で色んな人が配信してるからどうせ最初は人が来ないだろうと思い、新調した不慣れな武器に慣れるのを優先して普通に声を出してしまってた……

 というか何でこんなに人が来てるんだ?


 俺はそう思いながら配信画面を確認する。

 3,641人。

 そしてその数は今も尚増え続けている。


≪お!! 急に止まったぞ! もしかして気付いたか!?≫

≪お~い! 見てるか!! ()()()!≫

≪おいw 止めてやれって言っただろw≫

≪いやw だってお前ww 仮面もそうだが真っ黒の手袋までつけてるんだぞww 触れてやらない方が可哀想だろw≫


 あ、ヤベェ……

 自分で着けといてなんだが、無茶苦茶嫌になってきた。

 もう外してやろうかな……


≪おい! マジで辞めてやれ!! 本当に気付いてて今のコメントで反応どころか配信すらしてくれなくなったらどうするんだよ!! 呼ぶならせめて配信者名になってる狐か誰かが言ってたマジシャンにしてやれ!!≫

≪そうだ!! 男にはそういう時期があるもんなんだよ! わかってやれないなら他の奴の配信に行け!≫


 なんか凄まじく擁護されてるせいで逆に外せなくなったじゃねぇか……


「皆さん、初めまして。狐という名前で配信させていただいてます」


 俺は深いため息が出そうになったのを必死にこらえながら、諦めるようにそう言う。

 ここまで人が増えてるなら戦っている所は見られていたはず。

 なら俺が地声で喋っていたのも聞こえてるはずだから、変に声を変えた方が不自然だろうからな。


 そして人がここまで急激に増えた理由に関しては二つの可能性が考えれる。

 一つはソロで戦っている内容がバズった。

 ただ仮にそうだとしてもあまりにも視聴者が増える速度が早すぎる。


 よって考えられるもう一つの可能性。

 それは俺が人狼と戦っていた人間だと気付かれた可能性。

 これが比較的に可能性が高く、もっとも納得できる理由だ。


≪おぉ!! やっぱり気付いたんだ!!≫

≪反応してくれた!!!!!≫

≪狐さん! お疲れ様です!!≫

≪マジシャン!! 応援してるからこれからも配信してくれ!!≫

≪一狩りご苦労様です!!≫

≪お疲れ様です!!≫

≪疲れてなさそうだけどお疲れ様です!!≫


 と、俺がコメントに反応した瞬間凄まじい速度でコメントが加速する。

 反応しただけで何でこんなにコメントが加速してるんだよ……


「一つ聞きたいのですが、どうしてこんなに大勢の人が見てくれているんですか?」


≪そんなの決まってる! お前がマジシャンだからだ!≫


「???」


 俺は真っ先に来たコメントを見て首を傾げる?

 マジシャンだから?

 言ってる意味が全く分からない。

 俺はマジックなって使ってないしそうだとも名乗ってないぞ……


≪人狼を倒した人だからです!≫

≪やっぱり見るなら強い人の最前線での攻略とかが見たかったので来ました!≫

≪SNSで人狼を倒した人かもしれない人が配信してると聞いて来ました≫

≪マジシャンしか勝たん≫


 しかしその後に来たコメントを見て納得する。

 やっぱり気付かれてたか……

 まぁそれならそれで諦めて配信のポイントを狙いに行くように変えればいい。


 それにこの先どちらにしても指輪の効果を使う場面に遭遇してたかもしれないし、遅かれ早かれだろう。

 実際今もドロップアイテムを指輪に仕舞うかどうか悩んでるしな……


 ただこの仮面は今後も外せなくなった。

 変に外して何か言われるのも嫌だしな。

 こうなったら意地でも配信の時は着け続けてやる。


 とはいえここまで視聴者が来た理由はわかったが、俺がマジシャンと呼ばれる理由がわからない?

 何で俺がマジシャンなんだ?


「あの……気になったんですけど、マジシャンって何ですか?」


≪あぁそれね。誰かがさっき言ってたけど、狐さんの戦い方がマジシャンみたいだったかららしいですよ≫

≪武器を突然出したり消したり、果ては相手の大技を消したりとかしてたかららしいです≫


 なるほどね。

 確かに言われてみれば鳩とかトランプとかを消したり出したりするマジシャンっぽくはあるか。


 しかし魔法が使えるようになったこのご時世にマジシャンって……逆に差別化されてるのか?

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