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現実世界にステータスが現れたので、何が何でも最強を目指します  作者: 黄昏時


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第15話 模擬戦闘

「そろったようなので試験の内容を説明する」


 部屋の中に五人目の人間が入ってきた瞬間、迷彩服の男性が突如としてそういった。

 恐らく今入ってきた少年は4位の人間だろう。


 何せ赤崎あかさき 猛雄たけお、彼が俺のすぐ後に来た人に対しても同じような事をしていたおかげで多少ではあるが他の人の情報を得ることが出来た。

 まずは赤崎 猛雄、彼は俺の一歳上で体力測定総合三位。


 もう一人俺より先に来ていた彼女、名前は水野みずの 冬花ふゆか

 彼女は俺の一歳下で総合二位。


 そして俺の後に来た現在進行形で機嫌の悪い眼鏡をかけた男。

 名前は小黒おぐろ 智也ともやで、総合五位。

 因みに機嫌が悪いのは赤崎の質問攻めがうざかったからだ。


 俺も多少面倒ではあったが、キレる程ではなかった。

 で最後の彼、明らかにここにいる誰よりも年下って感じがするが、ここにいる人間を考えれば彼が総合四位なのだろう。


 にしても中学生ぐらいか?

 見た感じ高校生には決して見えない。


「まずは君達五人で協力して私に勝つことだ」

「おっさん! 勝つって何をしたらいいんだ?」

「君達の勝利条件は私に参ったといわせるか、私が戦闘不能になった場合だ。逆に君達の敗北条件は全員参ったというか、戦闘不能になった場合だ」


 五対一の戦いか……

 普通に考えれば圧倒的にこちらが有利だ。

 ただ恐らく服装からして自衛隊だろうことは想像できる。


 なので本来であれば俺達の方がいくら有利そうでも、俺達が勝つのは不可能だ。

 何せ相手は厳しい戦闘訓練を受けた大人なのだからな。


「おっさん、悪いけどそれじゃ勝負にならないと思うぞ? だって俺規制される前にダンジョンに入って魔物を倒したからレベル上がってるもん。それにそんな俺よりも体力測定の結果が上の奴が二人居るって事は、ここにいる皆多少レベルが上がってるって事だろ?」


 何となくそんな気はしていたが、やはりそうか。

 流石にあのバリバリの体育会系ですって感じの赤崎が総合三位で、高一の水野さんが総合二位なのには違和感があったからな。


 にしてもそんな重要な事をサラッと口にするのはどうかとは思う。

 現にあからさまに嫌そうな顔してる人間も居るしな。

 俺はチラッと眼鏡をかけた男性を見ながらそんな事を思う。


「その事に関してはこちらは百も承知だ。その上で言っているのだ。更に言うならば協力せずに一人で戦った場合私には絶対に勝てないと断言しておこう。何故なら私もレベルアップはしているし、尚且つ職業の選択もしているのだから」

「マジかよ!」


 その言葉に赤崎がそう言って驚く。

 他の面子を見ても、皆一様に驚いている。

 つまりは俺以外はまだ職業選択、つまりはチュートリアルレベルと呼ばれる5レベルを超えていないということか。


 となると問題になってくるのはあの自衛隊のおじさんのレベルと職業だ。

 俺以外の四人が戦力外だった場合、最悪俺一人であの人を打ち負かさなければならないということだ。


 俺がダンジョンを攻略してから一カ月近く経過していることから、俺のレベルは既に越された可能性も十分に考えられる。

 あの時点であれば負けることは無いと断言できたが、現時点では正直わからない。


「勿論手加減はする。私は獲得したスキルを使わない。君達は自由に使ってくれて構わないし、武器に関しても……あの中にあるのを自由に使ってくれて構わない」


 自衛隊員と思われる男性はそう言いながら手に持ったボタンを押すと、壁の一部が裏返り木製の剣や槍等の武器が出てきた。


 何とも便利な……

 俺はそう思いながら壁に近づき出てきた武器を手に取る。

 手に取ったのは木剣と円形の小さな木の盾。


 やはり使うなら使い慣れた形の方がいい。

 ここ最近はダンジョンに入れはしなかったが、それでも[猛火の剣]とゴブリンから奪った盾を使って体を動かしてたからな。


 軽く振った感じ[猛火の剣]と比べるとかなり軽いが、まぁ仕方ないだろう。


「お! 宗太は剣と盾か……もしかして剣道とか習ってたりしたのか?」

「いや」

「そうか。因みに俺は槍だぜ。何せ小さい頃からじいちゃんに使い方を嫌って程教えられたからな」

「そうか」


 俺は赤崎の言葉を軽く流しながら他の面子が何を選んだが確認する。

 水野さんは刀で、小黒は剣。

 最後に入ってきた少年は弓か。


 もし仮にこの五人がパーティーならかなり前衛に偏り過ぎだ。

 俺も盾は持っているがタンクとして機能できるほどの防御力は無い。

 どちらかと言えば盾で攻撃をいなしながら懐まで一気に詰める感じの戦い方だからな。


「どうやら特に悩まずに決まったみたいだな。なら私はこれと……これにしよう」


 そう言って俺達の方に来た自衛隊の男性は縦に長い大盾と俺の剣よりも一回り大きい大剣を手に取った。


「は? おっさんも武器を使うのかよ! 手加減するんじゃなかったのかよ!」

「何を言ってる? 私はスキルは使わないといったが武器を使わないなんて一言も言ってないぞ?」

「何だよクソ! 騙された。滅茶苦茶簡単かと途中で思ったのに、やっぱり激むずじゃん」

「だから最初に言っただろう? 五人で協力しなければダメだと。さぁ私は距離をとるからいつはじめてくれても構わない」


 自衛隊の男性はそう言いながら俺達から距離をとった。

 まるで自分が負けるなんて考えていないかのような、自信満々って感じだな。

 相手がスキルを使わないと言っている以上、勝つだけなら今の俺ならいくらでもやりようはある。


 ただそれはかなり後味が悪い事になりかねないから、正直使いたくない。

 故に[火魔法]は絶対に使用禁止だ。

 それに可能なら他の魔法も使わずに完勝したくはある。


 魔法はどうしようもない時に奥の手として使いたい。

 勿論一度使えばそれ以降は普通に使うつもりだが、それまでは出来るだけ隠しておきたいのだ。


 俺がどう戦うか頭をひねっていると、突然小黒が自衛隊の男性に向かって突っ込んでいった。

 そして持っていた剣で相手を斬りつけるが、勿論そんな攻撃は大盾によって防がれる。


「もう少し考えてから動いた方が良かったかもしれないぞ? 一度始まれば中断は無いからな」


 自衛隊の男性はそう言いながら大盾で受け止めた小黒の剣を力強く弾き返す。

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