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7 探索者の収入と税金

「でも、これを持ち帰るのもあぶないぞ」

 レベル9の探索者が積み上がった魔力結晶を前にして心配をしていく。

 すぐにサナアキも言いたい事を理解する。

「絡んでくる奴が出てくるな」



 ありえない稼ぎを持って帰れば、悪い連中がよってくる。

 人の稼ぎにたかり、奪おうとする連中だ。

 社会の様々なところにいる、乞食共。

 寄生虫と言った方が良いだろうか。

 そんな奴等が探索者の中にもいる。



 そういう奴等がサナアキ達のあげた成果を見たらどう思うだろうか?

 近付いてくるのは目に見えている。

 下手に稼ぎを持ちこむのはまずい。



 となれば、やる事は一つ。

 迷宮の中で処分しておいた方が良い。

「ここで経験値にしておくか」

 やる事は決まった。



 手に入れた魔力結晶の半分を経験値としていく。

 レベルの上限に到達してるサナアキを除き、4人で経験値を分配。

 1日で結構な量の経験値が手に入った。

 さすがにレベルが上がる事は無いが、効率は異様なほど高い。

 この調子でいけば驚異的な早さで次のレベルになる。



 それだけの経験値を得たサナアキ達は、残り半分の魔力結晶をもって迷宮の外に出た。

 成果は一人あたり1万円。

 これくらいなら、低レベルと初心者でもどうにか手にする事が出来る。

 ここにサナアキが提示した5000円が加わる。

 初心者が手に入れる報酬としては破格だ。



 これを手にして迷宮から出ていく。

 あとは魔力結晶を売り払うだけ。

 これらは探索者事務所でやってくれる。

 ついでに税金も差し引かれるのが腹が立つが。



 なお、迷宮探索者の税率は10パーセント。

 稼ぎの一割になっている。

 これは、命がけの危険な仕事に対して、多大な税率をかけたら反発が強かったからだ。

 財務省などは少しでも税率を上げようと必死なようだが。



 かつて税率を上げようという動きが漏れた時に、探索者が一斉に迷宮入りを拒否。

 怪物が迷宮からあふれる事となった。

 その対処に警察や自衛隊が投入。

 多大な出費を強いられる事となった。



 その他、様々な事が起こった事で、探索者への不当な圧力は大幅に減った。

 もちろん、表に出ない裏で様々な事が起こってはいるが。

 探索者は比較的手取りの多い仕事になっている。

 もっとも、まともに食えるようになるまでが大変だが。

 稼げるようになれば生活は安定する。



 なお、この税金はサナアキの支払う5000円にもかかる。

 せこいと思うが、これも仕事による収入として扱われる。

 というわけで、最終的に1万3500円がサナアキの同行者が手に入れる収入となった。



「それじゃ、明日も頼む」

 そう言ってサナアキは同行者達と分かれた。





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