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4 頭数の確保

 探索者とは、迷宮に挑む者である。

 迷宮に入って探索する、だから探索者。

 安直ではあるが、実態をこれ以上なくあらわしている。



 そんな探索者はたいてい仲間を作って活動している。

 単独で迷宮に潜るほど危険な事はないからだ。



 だが、サナアキにはいない。

 上限レベルが低い事が原因だ。

 危険な迷宮に挑む以上、強くなれる人間が求められる。

 限界レベルの低い人間が相手にされるわけがない。

 おかげでサナアキは誰とも組めずに活動をする羽目になった。

 やむを得ないとはいえ、残念には思った。



 そんなサナアキが行ったのが、人員の要請だ。

【幸運】の効果を確かめる一環でもある。

 今まで出来なかった事がもしかしたら出来るかもしれない。

 これも期待はしなかったが、かすかな希望にすがる事にした。

 その結果はありがたいものになった。

 まさか、前日の夜に申し出て、実質半日で4人の人間があつまった。



(がんばってくれたな、事務所も)

 探索者の活動支援を目的とうたってる探索者事務所にも一応は感謝しておいた。

 探索者のあがりをかすめ取るだけのクズ共と思っているが。

 たまにこうやって役立つ事がある。

 それでも、あっても無くてもどうでも良い団体である。

 つまり、存在するだけで経費がかかる分だけ無駄である。

 さっさと消滅しないかな、と多くの探索者が求めていた。



 そんな探索者事務所の業務である、人材の引き合わせ。

 それをサナアキは使った。

 まず滅多に成果の出ないものであるのだが。

 今回はうまくいった。



 もっとも、日当で一人5000円を出したのが大きい。

 これに加えて、怪物を手にして手に入れた魔力結晶も成果報酬にしてる。

 経費や税金を差し引いた分を頭割り。

 割と好条件だ。

 新人からすれば。



 残念ながら、高レベルの人間が集まるわけではない。

 5000円に成果報酬という条件は、それなりのレベルの人間には魅力的ではない。

 自分で稼げば良いのだから。

 だから、集まるのは自然とレベルの低い者達となる。

 そして、そんな人間は新人くらいしかいない。

 さもなくば、ウダツのあがらない者ばかりだ。



 サナアキの前に集まったのはその両方だ。

 なりたてほやほやと言って良い新人か。

 それなりに長く活動しててもレベルをなかなか上げられなかった者か。

 正直、戦力としては期待出来ない。

 それでも構わなかった。

 そこまで大きな事を求めてるわけではないのだから。



 ただ、ここも【幸運】の効果がどう出てるのかを確かめる場面ではある。

 少しでもまともな人間が集まってれば、【幸運】はしっかり働いてるとみて良い。

 たんに人数が集まっただけではどうにもならないのだから。



(さて、どうかな)

 集まった4人。

 そいつらを眺めながら自分の【幸運】を確かめていく。

 そのために、

「こんちわ」

 まずは挨拶から始めた。

 初対面の人間との基本的な接触方法だ。





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