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第11話 「膨大な戦果」




「すごいです! マノワールさん!」



「ニンメイちゃんのおかげだよ! こんなに上手くいくなんて!」



 凄い戦果だ。

 ここまで簡単に狩れたなんて、初めてだ。




「どんどん狩っていこう!」



「はい!」



 それから3体も討伐できた。

 これだけあれば数日くらいは暮らせる。


 何よりもすごいのが、時間効率だ。

 ここまで誘引できるとは思わなかった。






「最高のタッグじゃないか!」



「ここまで稼げるなんて思いませんでした! マノワールさんは凄いです!」



 尊敬の目で見ているが、まだ結果は出ていない。

 帰って清算してから初めて、お金を稼げるのだから。




「まだ戦いはこれからだ。油断せずに行こう」



「はい! 冷静なマノワールさんも素敵です!」



 そう言ってニンメイちゃんが僕を褒めちぎる。

 熱視線を送って来るが、そこまで頼りなく思われていただろうか?

 こんなオッサンがここまでできるから、意外に思われただろうな。


 新たに二体も倒せた。

 しかしその後は芳しくなかった。






「少し効率が落ちてきましたね」



「この辺にはいないのかもしれない」



 魔物たちも生物。

 テリトリーがあるのだろう。


 あまり詳しくないが、そういったことも考えて探さないといけないんだな。

 こればかりは勉強するしかないか。


 でも転職までの腰掛だし。

 余りにも時間がかかりそうなら、色々調べるしかないか。




「今日は試運転だ。もう帰るとしよう」


「そうですね。初日から。それに大量収穫で、持って帰る方が大変です」


「うん。何か良案をみつけたいところだけど」


 俺たちは血抜きなどの解体作業をしていた。

 腐りやすく薬などにも使えない、要らない臓物も捨てている。


 若干軽くなったが、どうにも重い。

 成人男性6人分の重量なのだから。






「捌くの上手いね。料理上手だったから慣れているのかな?」


「嫁入り修行にと! えへへ」


 とても照れている。

 いいお嫁さんになるだろう。

 

 ニンメイちゃんのウェディングドレス姿を思い浮かべてしまった。

 とても綺麗だ。

 父親として送り出す気分になる。




「それじゃ帰ろう」


「はい!」


 帰途に就くとオーエラさんが出迎えてくれた。

 ホッとしたように清算をしてくれている。






「――――――まぁ! オークを六体も! たったこれだけの時間でとは、物凄い戦果ですね!」


「ありがとうございます」


 見た途端、とても驚いている。

 いつもの3倍は稼げているから。


 人里近くには余り魔物はいないから。

 それでも害獣はやって来るもので、こうして依頼がいつも出ている。

 運がよかったのか、ここまで生息していたとは思わなかった。




「明日からもよろしくねニンメイちゃん」



「はい! よろしくお願いいたします!」










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 『異世界神様チート貴族転生したら、女装して女学園に通って悪役令嬢を誑かして婚約破棄させるように言われた。クラス転生していた悪役令嬢に男バレして追放されたがもう遅い。聖女(?)として復讐だざまぁ!』

テンプレ末期戦異世界チート転生女学園潜入もの書いてます。
こんなタイトルですが、神々の争いに主人公が巻き込まれるシリアス戦記です
 

 『追放ザマぁジャンルの研鑽について、また個人的対策案の成否に関する所感』

初エッセイです。本作品を基に書きました。
また初創作論です。
追放ザマぁジャンルを執筆する作者として、自分なりに反省点を交えた考察。
追放ザマぁの構造的問題への解決につながるかもしれないアプローチ。
新追放ザマぁシステム『連続追放』を通して分析することで、違和感なく楽しみながら完読できる小説を目指すという、ジャンル全体における質の向上を目標とする文章です。
皆さんの目で、お確かめ頂ければともいます。


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― 新着の感想 ―
[一言] う~む。 ダンジョンのような無限湧きみたいなご都合主義な世界観だったらねぇ。そりゃあモンスターの生態系とかも考えんとなぁ。
[良い点] 順調順調!と思っていましたが、なるほど、ひとところに留まっていると効率が落ちてくるんですね~(^-^; そして、倒した魔物解体して持って帰らないといけない系ですね。すごく大変そう(;´Д…
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