第10話 「魔物誘引戦術」
「わたしが敵を誘き寄せるってことですね!」
「うん。女の子の君に危険を背負わせることになるけど、頼みたい」
気配察知スキルがあるとはいえ、危ないことだ。
ケガをしたら逃げ切れないかもしれない。
だから巻き込みたくなかったんだけど。
この子の決心は固いようだ。
「いえ! それくらいしないと、仲間じゃありませんから! それに魔物がいるところに行くんですから当然のことです」
「ありがとう。絶対に守ってみせるよ」
受け入れてくれて助かった。
僕とパーティを組むには、もったいないくらいの本当にいい子だ。
「当然のことです! それにわたし、もう大人なんですからね!」
「ごめんね。素敵なレディだよ」
「はい! ……見てくれた。えへへ♡」
胸を張って可憐に笑うメイド服の女の子。
控えめではあるが女性の証が突き出されて、思わず目を……
少しそちらに視線が行ってしまったが、バレなかったかな?
小声で何か言って、抗議はされなくて済んだようだ。
そしてギルドを出るように促した。
「そろそろ行こうか。僕が指導する」
「お願いします! なんだか懐かしいですね」
「君が新人だったころを思い出すよ」
今よりもっと身長が小さかったニンメイちゃん。
現在もそうだが人形のように可愛らしかった。
娘のような感覚で教えてあげていたことを思い出す
そうこうしているうちに目的地の森へたどり着いた。
固い面持ちで戦闘準備に臨む。
「それじゃ自宅を作る。終わったら魔物たちを集めてほしい。何かあれば叫んで」
「わかりました!」
「アース! お願いニンメイちゃん」
「行ってきます!」
作り終わると内部に入りながら、小さな後姿を見送る。
この森には強い魔物はいない。
だが女の子だ。
気づかれないとは思うし、とても足が速いから逃げられるだろう。
でも焦って転んだりしたら……
そう思っているうちに、変化が訪れた。
「連れてきてくれたな。今だ! 離れてくれ!」
「はい!」
合図とともに、ゴブリンから離れる黒髪の女の子。
そして僕は投擲する。
「ここだ!」
十分に引き付けられた距離。
これなら命中させられる。
ドンッッッ!!!!!
「―――――――!」
無言で絶命した魔物。
これが僕がやりたかった秘策。
「ヨシ。作戦成功だ」
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