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滅びた世界の本の旅  作者: 「わわわ
7/8

お金至上主義と高い町

この話をよもうとしていただきありがとうございます

\(_ _)至らぬ点があるかもしれませんが楽しんでもらえるとありがたいです。


昔々、とある有名な魔法使いが世界を滅ぼしてしまうような魔法を作りました。その魔法はずっと隠されていましたが、ある時心ない人に悪用されてしまい世界は滅びてしまいました。


「高い建物ばっかりだな。」

少し曇っているなか、特別な本はビルや塔を見上げながらそう呟きました。この町も壊れている建物が多くありましたが、無事そうな建物もそれなりにあり、彼は新しい知識が手に入りそうだったので少し喜びました。

早速この町を探索しようと思い、辺りを見渡して

無事そうな建物を探そうとしていると煌びやかな水の出ていない噴水が目に入ってきました。噴水に対して無駄に見える宝石の形が綺麗だったので少し見入っていると、周りに一つの段ボールがおいてありその上に何か置いてあることに気づきました。なんとなく気になって近づいてみると、 «お金を恵んで下さい»と書かれた紙と少しお金と何故か分からないが有るお菓子が入ったビニール袋とこの場所に少し不釣り合いな日記が置かれていました。 彼は新しい知識があるかもしれないと少し期待しながらその日記を読むことにしました。


«一ページ目

二十歳からこの一年日記を書き続けて二十冊目になる。あの頃はお金至上主義のこの町でお金をあまり持っていないので馬車馬の如く働かされた。しかしある日、偶然特別な植物の種を入手した。これを上手く使えば馬車馬の日々から抜け出せると考え、必死に特別な植物を扱っている大企業に勝てるような商売の仕方を考えた。そして、お金持ちたちは自尊心が高い人が多いことに着目し、育てるのに一番お金を出してくれた人に特別な植物を渡すという商売の仕方にし、大成功を納めたことで、この町で一番のお金を持ちになり、実質的な町の長になった。今年はもっと様々な分野にお店を出して対応できる環境を増やしたい。

百二十ページ目

最近はとても忙しく、本当だったら日記を書いている暇もない状況だが、嫌な予感がしたので一応パスワードなど様々なことを書いておく。[この先は意図的に破れていて読めない。]

百二十一ページ目

久しぶりに日記を書いた。百二十ページ目を書いた次の日、ある男が

「お前の特別な植物が原因で両親を亡くし、お金が零のどん底からお前の総資産を越えた。そして、この町一番のお金持ちを越えた俺こそが今のこの町の長だ。」

そう言ってきたので仕方ないと思い

「わかりました。これがこの町の権利証です。」

と言いながら町の権利証を渡し、このスピードでお金を儲けられるのなら私はもうこの町の長になれないと考えていると、男が

「俺の両親に不幸を与えた罰として今からお前をあの世に送ってやる。」

と予想だにしなかったことを剣の刃を向けながら言ってきた。死にたくなかったのでこの家から逃げようとした。しかし、この家の使用人たちが男と協力していたので、正面からの突破は無理だと考えた。なので昔、冗談半分で造った自分しか知らない隠し扉や隠し部屋、隠し出口などを駆使してなんとか家から脱出した。そして、男から数年間逃げ続け安全になったと考えたので、今腰を下ろしてそのときの出来事を振り返っている。あの男にはいつか復習してやる。

百二十三ページ目

百二十一ページ目を書いてから大分時間が経った。あの時は必死にお金を貯めようとしたが男の根回しにより商売はできず乞食になるか、町から出るしかなくなっていた。そのとき辺りから男への復讐心も無くなっていた。男は最初の方はこの町をお金至上主義から変えると言っていたが段々権力が無くなることが不安なのか最近ではむしろお金至上主義を推進していると風の噂で聞いていた。後どれくらい生きていられるか分からないが、お金持ちになったノウハウを使って、教師の真似事をしている時が今の一番の幸せということも書いておく。»


読み終わった彼はこの日記が百五十ページ程度しかないことを少し疑問に思いながら他の無事そうな建物を探索することにしました。

それなりに時間が経ち、町の探索が終わりました。途中壊れていて中のものは見れない図書館を見つけたり、錬金術を研究している塔の報告書を読んだり、無事な建物にある無事そうな本を読んだり、今までこの町で見てきた建物より三段階くらいグレードダウンした建物の区画で落書きを見たりして、お金持ちの傲慢さや貧富の差の酷さ、お金持ちはお金のためなら努力をすることが分かった。


次の日、特別な本は高い建物が全然見える町の入口に居ました。そして、この町を振り返ったとき、ふと「お金持ちが偉い」という常識があり、ラベリング理論でお金持ちが傲慢で自尊心が高くなっているのではないかと考えましたが、確かめる術も無いと思い忘れることにしました。そして、新しい知識を求めてまた旅に戻るのでした。

ここまで読んでいただきありがとうございます

\(_ _)


«「ラベリング理論」というのは簡単にいうと周りの人がこの人はこういう人だと決めつけることで規則を破る人をつくってしまうという理論です。«(もし詳しい人が見て間違ってると思ったら教えてもらえると助かります。)

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