森の村とポテチ
上手くかけて無い部分があるかもしれませんが楽しんでいってください。
昔々、とある有名な魔法使いが世界を滅ぼしてしまうような魔法を作りました。その魔法はずっと隠されていましたが、ある時心ない人に悪用されてしまい世界は滅びてしまいました。
「こんなところの村までボロボロだ。」
少し曇った空の下、偶然見つけた森の中の村で特別な本はそう呟いていました。人里離れた村でしたが他の村と特に変わった建造物などはありませんでしたし、この村もいくつかの建造物がボロボロになっていて、他の村と同じような感じでした。
彼はせっかく見つけた村にあるかもしれない新しい知識を探すために、この村を探索することにしました。
一番近くの無事そうな家に入り、一番遠い部屋に入るとそこには«ポテチ»と書かれた色とりどりのビニール袋がコレクションされていました。考えても何の袋か全くわからないので、ひとまずその袋については諦めて、この部屋を探索することにしました。するといくつかのレポートとボロボロで読めない部分がある日記が押し入れや、引き出しの中などから出てきました。新しい知識があるかもしれないと考えた彼は早速その日記を読むことにしました。
«[5ページ目]
今日親につれられて職人さんのお店に行って、職人さんが産み出したポテチを初めて食べた。この気持ちはずっと忘れたくないし、もっと色々な人に伝えたいので、ポテチを作る人になりたい。そして私がポテチを作ったらかわいいじゃがいものマークを書いて、もっとポテチを人気にする。
[6ページ目]
お父さんにポテチを作る人になりたいって言ったらもっと賢くならないと無理って言われた。
お母さんにポテチを作る人になりたいって言ったらもっと女の子っぽい夢の方が良いんじゃないのって言われた。でも私はあの気持ちを忘れられないから、いつかポテチを作る人になる。
[20ページ目]
今日は私のお誕生日。プレゼントにポテチを沢山もらった。嬉しい。お父さんお母さんありがとう。
[31ページ目]
お母さんにもらった日記に久しぶりに書く。今日久しぶりに日記を読み返して最近迷っていた将来の夢を、ポテチを作る人になることに決めた。そのために情報を集めたりして色々なことを頑張る。
[32ページ目]
思い立ったらすぐ行動の精神で次の日すぐに両親に将来の夢を伝えると、二人とも反対してきた。頑張って説明しても聞く耳を持ってくれない。困った。
[40ページ目]
根気よく両親に説得していたら今日ついに二人とも私がポテチを作る人になることを認めてくれた。後は親に迷惑を掛けないようにしつつ、職人さんの弟子になるだけだ。
[53ページ目]
両親がポテチを作る人になることを認めてくれてからそれなりに月日が経った後、ついにチャンスがやって来た。来月に職人さんが弟子をとる試験をすることにしたらしい。将来の夢のために頑張るぞ。
[このページ以外は残念ながら読めなかった。]»
日記を読み終わった後、彼はレポートを読むことにしました。するとそこには研究結果ではなく、勉強の後がありました。よく読んでみるとポテチのことが書かれているので職人に弟子入りするために勉強したのだろうと考えました。
その後も他の家を探索しましたが、普通の村にあるようなものしかありませんでした。彼は新しい知識が手に入らないので残念に思いながら最後の大きな家を探索することにしました。
扉を開けてすぐに大量でカラフルなポテチの袋が目に入ってきました。ポテチの量はこの村で最初に探索した家よりも多くとても驚きましたが、すぐにこの場所は村人のためにポテチが売られていた場所ということがわかりました。
そして、村一番の大きな家の中をポテチを食べながら探索しました。しかし、これと言ったものが無く少し残念でした。
夕暮れ時に家の探索が終わりましたが、森の中の村からの景色はとてもきれいだったので後一日滞在することにしました。そして、綺麗な景色と美味しいポテチを堪能しました。
次の日の朝方、特別な本ははこの村の入口にポテチを一袋抱えて立っていました。そして、背を向けてこの町を去ろうとしたときふと、ポテチの袋を見ました。するとそこにはじゃがいものキャラクターの絵が描かれていました。彼は少しの尊敬をしながら一度も振り返らずにこの町を去りました。そして、新しい知識を求めて新しい場所へ旅するのでした。
ここまで読んでいただきありがとうございます。楽しんでいただけたら幸いです。( *・ω・)ノ