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滅びた世界の本の旅  作者: 「わわわ
2/8

森の少女と森の料理

下手な部分があっても楽しんでもらえると嬉しいです。

昔々、とある有名な魔法使いが世界を滅ぼしてしまうような魔法を作りました。その魔法はずっと隠されていましたが、ある時心ない人に悪用されてしまい世界は滅びてしまいました。


「こんなところに家があるぞ。」

木漏れ日が差し込む森の中を探索していたら、一軒の家がポツンと建っているのを見つけました。きれいな状態の家なので、特別な本は新しい知識が手に入るかもしれないと思い家の中に入りました。

「お邪魔します。」

そう言いながら家に入ると、そこはキッチン付きの小綺麗なワンルームでした。新しい知識が欲しい彼は早速家を探索しました。探索といってもワンルームなので数10分程度で終わりました。見つけたものは一冊の日記と様々な料理本でした。しかし彼はその料理本は読んだことがあるため、日記を読むことにしました。もう家主はいないはずですが、勝手に日記を読むことに申し訳なさを持ちながらも、新しい知識のために読もうとすると、一枚の紙がはらりと日記から落ちてきました。何気なく意識をそちらにやると


«やりたいことリスト

 ▪いろいろな人に料理を食べてもらい笑顔にする。

 ▪この家で料理を修行して、とても美味しい料理を作れるようにする。

 ▪料理人になる。»


と書かれていました。何故これを書いた人は料理を上手くなりたいか気になりながら日記を読み始めると、はじめのページにその理由が書いてありました。


«私が生まれ変わった日。

物心ついた頃から狼のお母さんに育てられていた。だからこそ、自分も狼だと思っていたが、兄弟とは時間がたてばたつほど足の速さやからだの成長の仕方が違って悩んでいた。そんなある日、森に住んでいる魔女さんを動物のように狩ろうとしたら魔法で返り討ちにされた。その時私はもう終わりだと思ったけど、魔女さんは私が話すことができると思ったようで、色々話しかけていた。しばらくして魔女さんは言葉が通じないらしいと分かったようで魔法を使って言葉を通じるようにした。そして魔女さんの家に招き入れられた。そこで魔女さんが山菜たっぷりシチューを作ってくれた。そのシチューはとても暖かく自然と涙が溢れてきた。その後はすっかり魔女さんの料理に魅了された私は魔女さんの家に一緒に住むことにした。魔女さんはとても優しく、こんな私に文字や言葉など色々な事を教えてもらった。だけど一番感動したのは、一番始めに食べた山菜たっぷりシチューだから私は料理人になって悩んでいる人や困っている人を助けたいと考えた。»


彼は日記を読み終えたあと、なんとなく料理本を読んでみることにしました。すると、料理本にはたくさんのメモ書きがあり、彼が昔読んだ本とは大分違うものになっていました。そうして料理本を読んでいると付箋が貼ってあることに気づきました。そのページを見てみるとそこには山菜たっぷりシチューの作り方が書いてありました。そして、メモ書きは今までで一番多くありました。

この家にあった本を全て読み終わり意識を周りに向けるとすっかり暗くなっていました。暗い森の中は危険がたくさんあるので、この家で一泊していくことにしました。

日が昇る頃、特別な本はこの家にある台所の保存箱から山菜などを取り出し、料理を始めました。彼女の料理本に書かれているメモ書きに気を付けながら丁寧に作りました。そして山菜たっぷりシチューが完成しました。その温かいシチューに彼は状態がそのままになる[保存]の魔法を使い、テーブルに二人分置きました。そして、彼はこの家から去ることにしました。

「お邪魔しました。」

彼はそう言って家を出てふと周りを見ると、まるでこの家を見守るように狼の巣穴がありました。その狼の巣穴は誰も管理していないためボロボロになっていて今にも壊れそうなので巣穴にも[保存]を使いました。

優しい親がいそうな狼の巣からも、天まで届きそうな美味しそうな匂いがする家からも背を向け、彼は別の場所へ行くことにしました。新しい知識を求めて。








ここまで読んでもらいありがとうございます。("⌒∇⌒")

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