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捨てられた転生幼女は無自重無双する  作者: 紅 蓮也
本編

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第68話 コウミンカン?あんぽんたん、ハゲとチビ

 国王陛下たちの一週間のファミーユ視察も無事に終わり、王都まで護衛をして、転移でファミーユに帰ってきた。


 ズイラン男爵は、ファミーユの物を自領でも取り入れたいと考えていたようだが、私が魔法を使い前世の技術や資材を使いまくりでやったものだ。


 流石に取り入れるには、何百年かかるか見当もつかないから無理だと残念がっていた。


 なので、どうしても同じ建物が建てたければ、お安くしときますよと伝えたら、検討してみるとのことだった。


 国王陛下からも城の建て替えを頼まれたし、他領の街の建設を手助けしても構わないだろう。


 あと私が知っている料理のレシピをいくつか教えた。

 色々、アレンジもできるから試してみてくださいねと伝えておいた。


 国王陛下とエリック宰相様がズルいと言い出したので、お二人にも別のレシピをいくつか教えることになったのは、ご愛敬。


 ただ、時間は掛かるが取り入れる事ができそうな石畳を敷いて道を整備するといいのは、取り入れるみたいだ。


「依頼の報告も済んだし、魔の森に行ってみようよ」


「構わないよ」


 そうして魔の森に四人で向かった。


 これなんだろう?獅子柚子をかぼすサイズにした小さくしたような緑色の表面がゴツゴツした柑橘類っぽい木を見つけた。


「それは、カフィア・ライムだね」


 アナリスさんがそう教えてくれたけど聞いたことがないな。


「カフィア・ライム?聞いたことないし、この世界にしかないものなの?」


「カフィア・ライムは、地球にもあったよ。

 和名だとコブミカンって言うんだけどわかる?」


「コウミンカン?そんな名前のミカンあったけ?」


 そんな集会所と同じ名前のミカンなんってあったかな?


「アイリス。ブフゥ……コウミンカンじゃないから……(笑) コブミカンだから」


 サクヤに笑われてしまった。コウミンカンって聞こえたんだもん。

 サクヤの滑舌が悪いんだ。絶対そうだ。私は悪くない。


 前世でもポンカンが出てこず、あんぽんたんみたいな名前のやつって言ったら笑われた記憶がある。


 全く関係ないが、髪の毛薄いおっさんと身長の低いおっさんがケンカしていて、ハゲとチビは同じ漢字で禿げと禿びだと教えてもらい驚いた私はそれを大声で叫んで、おっさん二人に睨まれた。


 その後、あの状況で普通は叫ばないだろうと大笑いされた記憶もある。


 私がサクヤから笑われた過去を思い出すのはこのくらいにして、コブミカンについてだ。


「コブミカンね。タイとかだと入ってない物だと邪道だって言われるトムヤムクンやグリーンカレーに入っている葉っぱだよね。

 実は、シャンプーとかに使われているんだっけ」


「そうだよ。果汁と果皮は、インドネシアでは医療でも使用されているみたいで、薬のミカンって呼ばれることがあるらしいよ。

 果皮から取れる油には、強い殺虫効果があるみたいだしね」


 トムヤムクンやグリーンカレーも作ってみたいけど、果皮から取れる油には、強い殺虫効果があるのか。


 作物つく虫や部屋に入ってくる虫の殺虫剤に使ってみようかな。


少しでも面白いと思って頂けましたら


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