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私の備忘録  作者: 明智 颯茄
1/3

前置き

 あり得ないことだが、地上では、バックアップとして取っておいたデータが、記録メディアの不具合で消えるという、馬鹿げたミスが起きるのだ。


 だからこそ、ローカル以外でデータを保存しようと思った。それらの中で、家族の記録をここに書き留めておくことにした。


 それでも、いつ何が起きるかわからないのが、地球という場所だ。そのため、同時に紙という媒体にも記録をしてあるが、文字を書くよりも、キーボードで打ち込むほうが断然、労力と時間の短縮ができる。


 それから、地上では物事を忘れるという現象が起きる。思い出せないとも言い換えられるが、みなさんが住んでいる世界とは違って、少し遅れて思い出すこともできない、という悲劇がよく起きる。


 大切な家族のデータを忘れないように、彼らの年齢や誕生日、エピソードなどを書いておこうと思う。

 家族が多くなってきて、地球で生きている私には脳に記録することが難しくなってきてしまったのだ。


 できるだけ、あの世の法則で書いていこうと思っているが、ついついこの世の価値観に縛れがちで、おかしな箇所が出てくるかもしれない。


 それは少し大袈裟に言うのなら、幽霊でも出るような怪奇現象のようなものだ。なんてこと言うと、質問が必ずやってくるのだ。《《幽霊》》とは何なのかと。


 あの世に住む人々に、幽霊を説明するのは至極難しい。あえていうなら、存在の法則が通常と違っている稀有な存在、ということになるだろうか。

 あの世の人々から見ると、この世の私たちが幽霊なのかもしれない。肉体に宿っている魂なんて、ほんの少ししかいないのだから。


 ただ、我が家はバイセクシャルの複数婚という家族である。それぐらいだろうか、他と少々違っていることは。とにかく、プライベート中のプライベートが、ここには書き記されている。

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