第1話
突然だが俺には悩みがある。
そう、それは・・・
と考えていると遠くからドタバタと騒がしい足音と声が聞こえる。
「パイセン頼まれた昼ご飯買ってきたっすよ?はい。どうぞ」
と俺に食べ物を渡してくる後輩。
なんの変哲もない焼きそばぱんだ!
俺は後輩に向かって答える。
「ありがとう。これ代金な」
後輩は笑って言う。
「はい。どうも」
何故、後輩が笑っているのかは気になるが、俺は気にせず、さっそく焼きそばぱんにかじりついた。
ふむ。濃いソースと麺の食間がたまらなく絡みあい、それでいて、青のりの風味がたまらない。
やはり、焼きそばぱんはこうでなくちゃなと噛みしめていると、
後輩は俺に聞いてくる。
「パイセン。美味しいっすか?」
「ああ、おいしいぞ?なんかちょっとピリッとして、舌が痛いけど」
ん?何かおかしい?なんでこの焼きそばぱん途中でめっちゃ辛くなったけど?しょうが?か、いや、それだけではこんなには辛くなるはずはない。ホワイ?
「なあ、後輩これは普通の焼きそばぱんなのか?」
後輩は笑いながら答える。
「そうですよ。普通のインド人が作った焼きそばぱんっすよ?」
そうか、普通のインド人が作った焼きそばぱんか、なら普通だな。いやいや、いや、
「それは普通と言わねえよ!めっちゃ辛いんだけど、これ?」
「そりゃそうっすよ。なんせインドぞうもしびる辛さの焼きそばぱんっすから、格好いいしょ?」
と舌をだしながら説明する後輩。
「いや、格好よくないよ。なんてものを食べさせようとしてるんだお前は?」
俺はため息まじりに答える。
そう。この後輩が俺の悩みの元凶だ。
俺は一応こいつの先輩なのだが何故かこいつには舐められっぱなしだ。
これでも年上なのに何故だ。
年は2つしか変わらんけど、おれが高校3年。後輩は高校一年。
後輩が入学式のときになんか他高のがらの悪い生徒にからまれていたかから、助けてやったら、なんか懐かれた。
それから、何かと一緒に昼ご飯やら、放課後に遊んでいたら、いつのまにか舐められていた。
まだ出会って1ヶ月しかたってないのにな。
残念すぎる。俺の貫禄。もっと頑張れよ。熱くなれよ。諦めんなよと
己をこぶするが止めた。だってそこには何もないから?多分。
と考えていると後輩が不思議そうな顔で訪ねてくる。
「パイセン?どうしたんすっか?アホそうな顔して?もしかして自分がアホなのに気づいたんっすか?もう手遅れっすけど?」
「違うわ。ちなみに俺はアホでもばかでも、グズでもない。ちゃんとしたパーフェクトヒューマンだ。欠点などないわ。ククク。ばかな後輩だな全く」
後輩は引きながら
「うわぁ。自分の事完璧とか痛いっすね。パイセン。一回頭を粉砕してから脳のCTでもとって貰ったらどうっすか?きっといい結果になりますよ?」
「なんで頭を粉砕するんだよ。むしろそのあとにCTをとるより、緊急手術だわ。という生きてないわ。」
「大丈夫っすよ。パイセンなら頭がなくても生きてますよ。むしろ頭ありましったっけ?」
「あるよ。お前の目の前にさんさんと輝いてまぶしいくらいに光ってるよ。言っとくが禿げてないからな。存在感てきな意味だからな?」
「パイセン、ヤバいっすね。頭がもう禿げてるとか、今度、育毛剤買って来ますね、御愁傷様です。」
「聞けよ。禿げてないわ。俺のカリスマの光だよ。お前には見えないかもしれないけど」
「パイセンにカリスマなんかあるわけないっすよ?ほら、もう昼休み終わりますから、授業に戻るっすよ?」
「ああ、もうそんな時間か仕方ないな。」
おれは涙ながらに焼きそばぱんを食べきり、急いで授業に戻った。