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地獄の過去⁈

いつも読んで頂きありがとうございます!


今回は出すのが遅れました。

高校生活も安定してきたのでこれからは少しでも早く出せるようがんばります。



コルクの話に戻る。


姫様たちは、

王、王女の後継者として、期待されながら生まれてきた。


だが、姫様たちは、一億分の一の確率でなる、

最古獣人発展症にかかっていて、獣人として生まれてきた。


異世界あるあるの一つで獣人は差別されがちである。


(あんな可愛いのを差別するなんてふざけるが、

俺も実際獣人が姫なんてやるのかと、差別していたな。

なんて軽率に言葉をはっしていたんだ。謝らないとな。)


両親はもちろん、民衆も驚いていた。

だが悲劇はこれで終わらなかったんだ。


姫様たちは、先天性の病気で体の中に溜まっている魔力を

定期的に出すことができず、無理にでも出さないと暴走してしまう。


暴走してしまうと自制を失い破壊症候群と、なってしまう。

ただの暴走ならギルドのBランクが五人もいれば何とかなるが、

(AB級)

最古獣人発展症と先天性の病気の組み合わせが一致して

暴走してしまうとギルドのSランクが十五人必要なほどだ。

(SS級)


ちなみにSランクはその時は三十人いたらしい。

(半分使うほどの強さってどんなのだよ)


そんなまぐれのことはないだろと少し疑った。

よくある設定だと貴族とかが恨みで呪いをかけたとかだけど、

情報が少なすぎる。俺は話に戻った。


で、姫様たちが生まれてから五年がたった。

それまでは、ティラーミ王国最強と言われていた

姫様たちの両親、フェルト・メアリーとフェルト・ミシュルが魔力吸収の魔法で抑え込んでいた。


だが、余りにも魔力が膨大すぎて暴走を起こしてしまった。

それでも王は事前にSランクの冒険者を用意しておいた。


その場は何とか結界魔法で対処したが町は半壊。

一人ならまだしも姉妹二人とも暴走を起こしたため抑えきれなかった。


姫様たちの両親もその封印に参加していた。

メアリは封印できたがミーシャを封印するのに出遅れ

破壊魔法が放たれ、市民をかばうために両親が犠牲となってしまった。


その後かばうものがいなくなり、姉妹はSS級の危険人物として

牢獄送りにされた。


(暴走はどう止めたんだ?)


暴走はどうなったって?

それは、魔法で攻撃して無理やり魔力を使わせいようとしたんだ。


だが、その結果は上手くいき治癒魔法を使わせることに成功したんだ。

自己防衛ってやつだろう。


自身で魔法を使うことは出来なかった。

だから毎日攻撃される日々だったんだ。


そして、無理矢理にでも魔法を使わせたんだ。


(そんなことあっていいんだろうか。

SS級は、そんなにもすごいことなのか。)


それを強制魔力解放制度として市民も承認したんだ。


勿論王と王女を信用しきっていた人や、あの場で助けられた人は

反対していたが、王になれる可能性のある貴族たちや

安心したいとの理由で、賛成してしている人の方があっとうてきだった。


そこから五年、牢獄で苦痛を伴ってきたらしい。


(三歳からこんなにもつらい思いしているなんて...)


その間に町は修繕され新しい王、エドワルド・ボトムと王女、エドワルド・フィーメルが誕生した。


「エドワルドって、お前の、」

言いかけたが俺は言うのをやめた。

コルクの苦しそうな顔を見たら。


「そう。新王と新王女は、私の両親だ。

いやあんな奴ら両親なんかじゃない!」

相当嫌っていると判断して話を戻し続けてもらおうとした。


「すまない、話を戻す。」


姉妹たちは、牢獄送りにされるだけではなく

観光の見世物として使われてきた。


SS級を生け捕りなんて珍しいためである。

(残酷すぎるだろ)


だが遂に解放されるチャンスができたんだ。

それがティラーミ王国に暴走した姉妹二人と同等の力を持つ

SSS級の魔王ダークアースドラゴンが現れたんだ。


(どこまで上があるんだ)


勿論そんな魔物を倒せる者もいなければ、

Sランクの冒険者なんていなかった。


どうしよもない市民は、逃げることしか出来なかった、

だが、新王が一つの提案を出した。


「獣人姉妹を利用しよう。」

姉妹に魔力を送り暴走させて倒そうとの算段だったらしい。

しかし従わせることができない、だから奴隷魔法を使って主従関係を結ばせようとしたんだ。


(そんなことできるなら初めからやればいいのに...)


初めからやればいいのにと思ったかい?


(何で分かったんだ?)


やっていたんだ。


「え?どうゆうこと?」


既に王は奴隷魔法を使っていた。

だが魔法が発展中であるため使えるのは王だけだった。


そのためそんな魔法が市民が知るわけもなく、

王の元王への怒りやストレスを発散させるため強制魔力解放制度を

作ったらしい。


(そんなふざけたことあるか。

今までよく国をまとめられたもんだ。)


だが、自分の評価を落としたくなかったんだろう。

今思いついたかのように新しい魔法の提案をしたんだ。


市民たちは動揺していたがすぐに信用していた。

何故なら新王、エドワルド・ボトムになってから

すごく町は発展して魔物も現れなくくなったんだ。


(そんなことなんてあるのか?)


市民も不思議に思ったがいいことなので特に気にして無かったがこれには裏があるんだ。


(コルクとは正反対の極悪やろうだな)


実は姉妹たちを使って半暴走状態で、戦わせたり、資源を集めたりさせたらしい。


(ブラック企業かよ。)


その為信用されてきたらしい。

提案を市民に言うと牢獄に走り鍵を開けて、

魔力を送るため市民の前に姉妹を差し出したんだ。


その時俺も見たが、姫様たちは痩せ干せており人間不信となっていた。

市民もさすがにあそこで悪口を言えなく辺りは静まっていた。


「国民の者よ、魔力を分け与えるのだ。」

王の一言によって市民は手を差し出し魔力を分け与えた。


だが、流石に簡単には魔力を渡さない者がいた。

この場面でSS級を二体増やすのは、誰だって拒みたくなる。


だがもう時間がない。近くまでダークアースドラゴンが近づいている。

みんなは、魔力を渡すことにした。


姉妹たちは、理性を失い姿が急変していった。

体格はまったく変わらず、囚人服が、魔力で作られた服装となっており、

オーラのようなものが見えた。


「獣人ども、ダークアースドラゴンと戦え。」

王が命令すると姉妹は宙に浮きダークアースドラゴンの元へ向かい

魔法を使って戦い始めた。


それを見て市民は王を褒めたたえた。


激戦の中、ボロボロになりながら戦っている姉妹。

市民は、避難を完了させた。

見たこともない魔法を使い優勢となった姉妹。


しばらくしてダークアースドラゴンは、逃げだした。


ボロボロになっていた姫様たち。


だが、

「王の元に戻れ。」


王が叫び、姫様たちに届く。

姫様たちは超スピードで、王の元へと飛ぶ。


スピードは遅れることはなかった。

10メートルまで近づいたとこだが、時速300キロ程度で

近づいてくる。


止まらない。


「止まれ、止まらないか。」

命令してるにも関わらず一向に止まらない。


「や、やめ…」


――スパッ


王の首が綺麗に切れた。

首から噴水のように勢いよく血が飛び散る。


「キャーー」

市民は異変に気付き逃げ回る。


姫様たちは町にいるものを全滅させた。

僕を残して。




長文読んで頂きありがとうございます!


よろしければ感想などお待ちしております。

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