プロローグ 転生先は激やせオーク
何となく書いてみたくなったおふざけ作品
主人公はオークをやめることができるのか!?
……やめれたらいいね(温かい目)
やぁみんな!(爽やかイケメンボイス)
ぼく中田村田!
中田が苗字で村田が名前だ!
冗談みたいな名前だねって?いてまうぞコラ。
俺は特に何の特徴もないサラリーマンだった。
普通に会社に通って、飯食って、特に夢も理想もなく。
強いて言うなら趣味がラノベ・アニメ・漫画・ゲーム。
いや、夢あったわ。
ニートになること。
いやそんなことはどうでもいいんだ。
今ちょっとヤバいことになってっから。
俺はサラリーマンだった。
そう言ったな?
じゃあ、今は何かって?気になるっしょ?
よし、教えてしんぜよう。
――オークです
もう一度言います。
オークです。
変態モンスターの代名詞。
豚頭二足歩行なあのモンスター。
いや冗談じゃなくてね。
そう、あれはちょっとまえ、なのかずっと昔なのか分からない、けど俺の記憶的にはちょっと前のこと……ややこしい?気にすんな!
レッツ・回想☆
◇◇◇
会社からの帰宅途中。
俺は愛車を走らせ、道路を右折する。
その瞬間、世界が光った。
比喩でもなんでもなく。
辺り一帯が光に包まれ、俺の視界も埋まる。
そして、気づいたら……
◇◇◇
オークになってたんや。
マジで。
え、短い?気にすんな!
普通に説明したらああなる!
理由?どうでもいいね!
何でかって?それはな……
現在進行形で……飢え死にしかけとるからや。
いやホントに。
多分ラノベでよくある異世界転生か、実は俺は生きてるけど意識だけオークの体に乗り移ったか……
まぁ考えても分からん。
とにかく、何故か乗り移った先は赤ん坊ではなく。
普通に成体のオークだった。
ガッリガリの。
いやふざけとんか?
あん?
オークってあれやろ?
ぶっくぶく太った女好きモンスターやろ?
作品によって差異あれど、平均的には太ってるイメージやんな?
ちゃうで。ガッリガリやで。
ワイだけやけどな!
他の奴らは普通に太ってます。
いやー、もうね。
転生した瞬間からガリッガリよ。
どれくらいかっていうと、餓死する一歩手前!
殺すきかっちゅーねん。
っと、関西弁から戻れなくなるところだったぜ。
どうでもいいけどボケの時関西弁って便利だよね。
とにかく、マジで死にそう。
あばら骨浮き出てるもの。
脂肪の塊どころか皮と骨しかねぇよ……
狩りとか、出来る気がしねぇ……
運動不足な社会人だよ俺は。
戦闘経験?
当然0ですが何か?
都合よく武術でも習ってたなんてことあるわけねぇだろ。
少なくとも俺はない。
というわけでどうするか……
さっきも言ったけど、ここにいるのは俺だけじゃない。
ここってどこだって?
洞窟の中さ!
暗くて湿ってる!理想的な洞窟だね!
……あのね?
チートよこせとは言わんよ?
けどせめてさ、何かこう、食べ物とかさ。
何か恵んでくれてもよくね?
神様ひどくね?居るんかしらんけども。
とにかく、周りには結構いっぱい仲間がいる。
さっきから白い目で見られてるけどね。
まぁ俺が「チート能力ないかなー」って色々試してるせいなんだけど。
具体的には無駄にふんばったり力んだり、魔力がないか探ってみたり。
結論、ありまへん。
そういうわけでね。
無能力オーク(激痩せ)の冒険、始まりまっせ。