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最弱印と魔属印

  レヴィアは教科書を見ながら


「今日は俺の授業になって初めてだから魔術師のド基礎[魔法]と……、[魔属印]についてやっていくぞ」


 レヴィアは教科書から顔を上げると、


「えー、知っていると思うが、[魔法]って言うのは自分の中の魔力を自由に操って魔力を集め、違う物質に変換する事を……、まぁ俗に言う[魔法]ってもんだ。魔力の操り次第によって違う魔法にもなるが…………」


 レヴィアは悩みながら生徒達を見渡して、


「……難しいからな。下手に魔力を操って自爆して魔術師としての人生、木っ端微塵なんてことも有り得なくはないから……、今は教科書に書いてあるやつを適当に覚えて使った方がいいだろ、次は魔属印についてか……」


  するとレヴィアは一回、話を区切り一瞬自分の右手を悲しそうに見て生徒達に説明をし始めた。


「……魔属印って言うのは、右手に刻まれてる紋章の事で、その紋章によって得意な魔術の属性が分かる。通常八割程度の魔術師は、炎、水、植物、土、雷、風、毒、その内のどれか一つの紋章が刻まれてる。これを[一印]と呼ぶ……、さらにその上位の、光、闇、重力、空間、時間、これが[二印]。……二印は、通常の魔術じゃ出来ない魔術が発動ができる。大抵、軍の幹部とか団長クラスは[二印]だな。……それより上、歴史上、英雄とか勇者とか呼ばれた奴らは、精霊、竜、からなる[三印]だな。……それともう一つ、神話上でしかないが、[神魔印]これを、[最高印]って言う。……っつても、三印も神話上て言ってもいいほどいないし、二印だって百~二百分の一程度しかいない。」


 レヴィアは生徒達を見て質問をし始めた。


「この中で、[二印]の奴いるか〜?」


 すると二人の女子生徒が手を挙げた。

 一人はさっきまでレヴィアと言い争ってた生徒ともう一人はその生徒の右隣に座ってる黒髪の女子生徒だった。


「マジか……、クラスに[二印]が二人もいるのか!?……えぇーと、お前ら名前なんだっけ……??」


 すると、黒髪の少女が微笑みながら


「ふふっ……、私の名前はレスティア=レーベルと言います……。よろしくお願いしますね、レヴィア先生。」


 まるで、淑女の挨拶の基本とも言えるような仕草で挨拶をするレスティアを見て、レヴィアは突然とてつもない寒気を覚えた。


(……っつ……なんなんだ?なんにもおかしなことはねぇーのに…………、なんなんだこの感覚……!?)


 レヴィアが固まっていると、もう一人の女子生徒が少し怒ったような感じで


「……生徒の名前覚えてないんですか?次からの授業の時はちゃんと覚えていてください。……私の名前はシルヴァ=アンジェルです。」


 アンジェルが挨拶をした瞬間、レヴィアを襲ってた寒気が消えて、元通りになり始めました。


(……なんだったんだ、さっきの感覚は??)


「……そ、そうか、ちなみに聞くけど属性はなんだ??……あー、別に嫌なら答えなくていい、属性がバレたらそれに対する対応をされて不利になるからな。」


 すると、レスティアが

 

「私は別にかまいませんよ……。私の属性は闇です

 。」


 次はアンジェルが


「私も別にかまいません。属性は光です。」


 するとレヴィアは


「ん、りょーかい。……、少し早いが調度いいし終わりにするか……。んじゃ、次の時間俺みたく遅刻はするなよー……、はい、解散」


 レヴィアが、そのまんま教室から出ようとするとアンジェルが戸惑ったように、


「なっ……、ちょっと待ってください。ちゃんと挨拶をしてませ-……」


「あー、いいのいいの。そういうの面倒臭いから。」


  レヴィアはそう言うと、そのまま教室を出て行来ました。その姿を見たアンジェルが顔を、引きつらせながら怒り始めました。


「ありえない、ありえなさすぎ。なんなのあの態度、生徒の名前は覚えてないし、挨拶はしないし、お昼寝したとか言って遅刻してくるし。先生として平気なのあの男は……??」


 すると、マリルとレスティアが、アンジェルに近ついて


「アンちゃん、落ち着いて。確かにいい加減だけど、授業はそれなりにわかりやすかったし。」


「……そうですわね。思ったより楽しめて私は満足ですよ。そんなことより、食堂に行きませんか?」


 アンジェルはお腹を抑えながら


「……そういえば、お腹も空いてきたし。……ご飯食べに行こっか!」


 そのまま、三人は教室を出て、食堂に行った。








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