9話ルナ視点
side・ルナ
今日私は狼の森と呼ばれる森に来ている。目的は…使い魔を探すためだ私は最初に使い魔にするなら狼がいいからです。あのなんとも言えないモフモフ感がたまらないんですよね。だけど結局今日もダメだった…帰ろう。と思ったら
「ワンッ!」
「グルルルル!」
「ヴーーーー」
3匹の狼に囲まれていました。しかもこのあたりでは強い部類のやつです
「きゃゃゃゃゃぁぁぁ!」
怖くなって大きな声を出してしまった。だけど自分はここで終わるんだと思いましたすると
「フンっ!」
なんとも気の抜けた声が聞こえたと思ったら3匹の狼が肉片に変わっていて何が起きたか全くわからずにあたりを見回すと、3mほどの大きさで美しい輝く銀色の毛並みをした狼が佇んでいた。私は思わずを見取れていたが自分が今はあの狼に命を握られていることに気づくと悲鳴を抑えられませんでした。
「ひゃっ!ひゃぁ!」
私が悲鳴を上げると、狼が私に向かって
「怪我はないかい?」
「!?ッあなたはまさか神獣様なのですかっ!」
私は喋れるほどの知能を持つ生物を神獣しか知らないです。
「?あぁそうだが…」
「もっ申し訳ありません!助けて頂いたのにお礼も言えずにっ!どうか命だけはっ!」
私は神獣様になんてことを、でもこの神獣様の言葉は聞いていて心が温まる感じがします
「おい!まてなんでそんなことになるんだよ!俺はそんなことで命をとったりしないっ!畏まられると落ち着かないしもっと気軽に喋ってくれ」
あぁやっぱりお優しいお方なんだ
「!?ッいいのですか?」
「あぁむしろそうしてくれその方が話しやすい」
「では、ありがとうです」
「あぁ襲われてたみたいだしな。それと俺の名前はトールだ」
「ホントにありがとうございます。私の名前はルナです」
「そうかルナっていい名前だな。それとルナはなんでこんな森の中に?」
「!?ッあ、ありがとうございます。それと森にいた理
由なんですが」
そして私は語り出した。
******
「私の名前はルナです。今年で15歳になりました、ですが私の種族は小人族なのでこれ以上伸びないです…っ!じゃなくて私は15歳になったのでアーガスト王国にある国立魔法学校に行くことにしました。私の両親は平民で冒険者なのですが二人ともBランク冒険者だからお金には結構余裕がありました。
あっそれと冒険者についても説明しますね。冒険者とは魔獣を討伐したり、他にも色々と護衛依頼とか薬草採取依頼とかする職業です。」
「何でも屋だな」
「たしかにその通りですねクスッ。まぁ殆どは討伐依頼を受けますがね。続けますよ、そして冒険者はその依頼を達成してお金を稼いでいるんです。そしてその冒険者にはランクがあってそのランクごとで受けられる依頼の達成料がランクが上がるほど上がるんですがランクを上げるには試験を通る必要があります。」
「ランクは何から何まであるの?」
「ランクはFからSSSまでです。脱線したので話を戻しますが私は魔法使いになるのが夢だったので喜んで入学しました、幸い家が裕福だったので行けたのですが。だけど…」
「どうしたんだ?まさか魔法の才能が無かったとか…」
「いえ、魔法の才能はあったのですが…使い魔が見つからなくって」
「使い魔?って何?」
「え〜と使い魔とは魔法使いが必ず従えている魔獣のことです。」
「なんで魔法使いに使い魔が必要なの?」
「それは魔法使いはその従えている魔獣に適性がある魔法が使えるようになります。だから使い魔がいない私は落ちこぼれです…」
私は学校でのことを思い出した。みんな私を使い魔1匹契約できない落ちこぼれだと…
「だから今日ここに来たのも使い魔を探すためなのです…」
「……」
「ごめんなさい愚痴に付き合わせてしまってじゃあ私帰るわ。」
すると彼?は私に聞いてきた
「神獣でも使い魔になれるのか?」
その言葉を聞いた私は頭が真っ白になった…がかろうじて返事が出来た。
「出来ると思います」
「よしっ!じゃあ俺が君の使い魔になってあげるよ」
その言葉を聞いて私は嬉しくて涙が出てきた…