14話
また学園長室に来てしまった。なんで一日に二度も来なければならないんだ。全く久しぶりの勉強で疲れてるってのに。まぁとにかく入ってさっさと終わらせて帰ればいっか。
コンコン
「失礼します」
「どうぞ」
許可が出たので中に入る。
「一日に二度も呼び出してすまんな」
やはりあの渋い声の学園長がいた。
「で?何のようで呼び出したんですか?まさか世間話をしに呼んだ訳では無いのでしょう?」
「そうだな、じゃあ話すか」
一体何の話なのだろうか。面倒ごとの予感しかしない……
「実はな…お主の事が王族にバレてしまったのじゃ」
「へぇーそれは大変だね〜………はぁ!?」
「何じゃうるさい」
「お前か!お前が喋ったのか!」
「違うわい、朝にお前が人化を解いた時に偶然今学園にいる第1第2王女が見ていたんじゃ」
「クソっ!面倒ごとの予感が当たっちまった!」
なんてこった。一番めんどくさそうな国にバレるなんて…よし!この国潰すか!
「お主今何かよからぬことを考えておらんか?」
「ギクッ!?なっ何のこと?」
「ハァーどうせこうなることはわかっておったからのぅ。」
「せめて忠告くらいして欲しかった」
「言ったところでいつかはバレるじゃろ」
「むぅーそうなんだけどさ〜」
「まぁとりあえずこの国の王族は大丈夫だろう」
「どゆこと?」
「つまりは、この国の王族にバレたところで特には面倒ごとになる可能性はよほど馬鹿な貴族が出てきた場合くらいじゃないのか?」
「つまりは王族は問題ないけど馬鹿な貴族には気をつけろってとこかな?」
「そのとおりじゃ、あと一応王族から今度の休日に城に来て欲しいそうじゃ」
「ですよねぇ〜」
ハァー面倒臭い。てかさっきからルナが付いてこれていないな。まぁ要するに馬鹿な貴族に気をつけろという結論だな!
「なぁ、もし馬鹿な貴族が手を出してきたら返り討ちにしてもいいのか?」
「ん?いいんじゃないか?正当防衛と言えばなんとかなるじゃろう。それに今度の登城の時に王族に許可貰えばなんとかなるんじゃないか?ほら、お主神獣だし」
「それもそうだな」
降りかかる火の粉は振り払わなければな…
「お主外見はいいのになかなかに容赦がなさそうで怖いな…」
「おっ!そのとおり、敵には容赦なんて必要ないでしょ?悪意には悪意を持ってね?」
「絶対に敵に回したくないのぅ…」
「安心して、今は敵じゃないから」
今はな。敵対すれば容赦はしない。
「っと。そろそろ帰るね。疲れたし」
「それもそうじゃな。じゃあまた何かあれば呼び出すから君は学園生活をルナくんとともに楽しみたまえ」
「そうだな、じゃあ帰るかルナ」
「うっうん」
「じゃあ失礼しました〜」
そう言って学園長室から出た。そしてそのままどこにも寄り道をせずにまっすぐ寮に帰るか。それと人化したままだ、何故かというともう隠すの面倒いからいいやー。ということなのだ。おっと部屋についた。
「ただいまーあー疲れたー」
「トールまずはご飯を食べてからお風呂に入って寝ないとダメだよ?」
「そうだな、じゃあ食べに行くか」
ルナから注意されてしまった。まぁとっとと飯を食べて風呂に入ってから寝ればいいか。
「あー疲れたー眠いー」
「もう少し我慢して?」
そういう会話をしながら飯を食べ終えて風呂に入って布団に入った。あーやっと寝れるー!すると。
「ね、ねぇトール。昨日の続き、しよ?」
「そんな事言われると我慢できるわけないじゃん」
どうやらまだ俺は寝れないらしい……
これからはちょっと投稿ペースを下げるのと、コメントは何かあった時以外はなしにしますのでその辺はご了承ください。




