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錯誤ホラー短編集

たまにある話

作者: 錯誤

 オチは特にないです。

 実話です。

 夜中、午前3時すぎくらいだろうか。僕はふと目を覚ました。

 尿意を覚えたのだろうかとぼやけた頭で考えたが、どうにもそうではないらしい。でもまあ起きちゃったし、一応行っておくか、とベッドから降りる意思を体に命じ、起き上がろうとした。

 腕が動かない。

 軽くパニックになりつつ努めて冷静に状況を判断しようとする。他になにか異変はないか……と。

 首回りに熱を感じた。

 僕は目を下ろす。

 そこには

 手が

 巻きついていて……。

 自分の手だ。

 しかし、なぜか自分の意思で動かせない……!

 僕は寝転びながら必死に体を揺り動かし、腕を外した。

 手は力なくシーツの上に落ち、そのまま動かなくなった。












 僕は寝るとき枕を使わないのだけど、たまに寝苦しくなって手で頭を固定してそのま寝入ることがある。腹筋するときに頭を押さえる、あんな感じで。

 するとどうなるだろうか。

 寝惚けてるとすぐには気づけなかったのだけど、首に手が乗ってるからって別に力をこめて首を絞めてくるわけじゃない。腕が急に動かなくなるからビビるけど、大抵の場合は片腕だけなのでもう片方の手で外せばそれでおしまいだ。

 なんてことはない。

 腕が痺れただけのことだ。

 そんな、夏の夜の話――。

 両手が使えなくなることが稀によくあるんですが、そのときはもう痺れがなくなるまで首を犠牲にするしかなくて、次の日は確実に寝不足になります。

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