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プロローグ
極力オリジナルでいきたいですが、色々と影響されてしまうところがあるので、その時は温かく見守ってください。
「軍人になるつもりです。戦争がどういうものなのかは知っています。ですが、悪者は殺さねばならぬのです」
自分が今言ったことを後悔していない。
自分がこれからすることも後悔はしない。
甘い硝煙の香り。
甘美な香りが僕の肺を満たしていた。
今はとても気分がいい。
頭がすっきりとしたような、目の前が開けた感触。
多分、これは解放感だ。
抑圧からの、束縛からの解放。
その解放感は、とても気分がいいものだ。
だけど、これは一時の快楽だ。いずれはこれも終わる。生きている限り、永遠にまとわり付く重圧感。生きることの苦痛。少し経てば日常という不自由が僕にまとわり付いてくる。
でも、今は忘れよう――
何も考えないでおこう――
少しの間だけ――
また僕を世界が包むまで――
“戦争は怒りをもって始まり、後悔をもって終わる――”
“狂気に満ちた、大いなる空へ――”