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第2話 「祝杯」~乾杯の音は小さく~

描線眼鏡シリーズ第3部完結編

『描線眼鏡 または終末の情熱』


観測は終末を告げ、監視は優しく首を締める。それでも創作で現実と戦う。

終末を超える鍵はあなたの中にある。


「小説家になろう」では毎週水曜・日曜の21:30更新予定です。

 遠くで、ごろ、と鈍い雷が転がった。


 窓ガラスがわずかに震える。さっき眼鏡のレンズの隅で揺れていた薄いノイズを、キズナは意識して「見なかったこと」にした。


 ペン立ての隣でスマホが震える。


《フクハラ:単行本、通りました。帯は揉める。説明は後で》


「……通った、か」


 小さく息を吐く。胸のどこかで、ここまで積み上げてきた線が、ぱちんと一度だけ区切られた気がした。


 勝ったからでも、生き残ったからでもない。描いた線が、本の形で残る――それだけは、誰にも描き換えられない。


「よし。じゃあ今日は」


 キズナは椅子から立ち上がり、スタジオ奥の小さな流しを振り返る。


「ワタシがここで料理作っちゃいます。ちゃんとしたやつ」


「出た、先生の“ちゃんとしたやつ”」


 ケンが両手を挙げる。その横を、アツが慌ててすり抜け、流しとコンロの前にすっと立った。


「ちょっと待ってください。まずは動線確保します」


「動線?」


「ここから先は包丁のレンジです。素人の侵入は禁止」


 シンク前の床に、マスキングテープで手早くラインを一本。いつの間にか、用意していたらしい。


「鍋前は一方通行。右から入って左に抜ける。切り返し禁止。火のフロントラインに入る人は、必ず声かけてから」


「……戦闘指揮と変わらないですね」


 サキが呆れ半分に笑う。


「キズナさんがメイン。僕たちがサポート。ケンさんは――」


「俺もやる! 得意料理は、謎チャーハン!」


「はい、ケンさんはバックヤードで卵割り係です。火から三歩下がった位置が、ケンさんの定位置」


「線、引かれたなあ……」


 ぶつぶつ言いながらも、ケンは素直にボウルと卵を抱えて下がる。


 気づけば、自然に並び順ができていた。


 キズナがまな板の前で、塩麹に漬けた豚肉とサツマイモを手際よく切っていく。そのすぐ隣にマナセが無言でボウルを構え、切られた具材を受け取る。


「ラン、味噌と出汁、お願い」


「はーい」


 呼ばれる前から立ち上がっていたようなタイミングで、ランが棚から味噌と出汁パックを取り出す。二人の間には、説明のいらない往復が当たり前のように走っていた。


(……あの二人は、もう完全に“ペア”だな)


 サチハはテーブルの端で箸とコップを並べながら、ちらりと台所側を盗み見た。目が合いそうになるたび、慌てて視線を皿に落とす。


「サチハ、そっちは任せていいかい?」


 コンロに火をつけながら、アツが声をかける。


「う、うっん。えっと、テーブルの方は準備して……それから……」


「じゃあ、お願いします」


 なんとなく、何でもない確認みたいな口調に感じて、サチハの背筋が一瞬こわばる。


「……検討、しておきます(違う、こんな言い方じゃなくて……)」


 その後もいまいち距離の縮まらない二人の関係に嘆息しながら、逃げ道をついた返事に苦笑いがこぼれた。


 テーブルの向こうでは、サキがタブレットを開き、フクハラからのメッセージを確認している。


《単行本契約書案、確認事項3点》

《欠測会議、日程候補》


 感情の温度をきれいに削ぎ落とした文字列だ。


(……なんかこういう書き方しか、できないんですよね、お互い)


 サキは指先で画面を閉じた。味噌を溶く音と、塩麹の匂いと、炊き込みごはんの湯気が、ゆっくりとA stationの空気を塗り替えていく。


 窓の外で、さっきより少し近い雷が鳴った。


 けれど今この部屋で一番はっきりしているのは、コンロの火と、まな板の上に引かれていく細かな「準備の線」だけだった。



 料理が一通り並んだころには、雷の音もだいぶ遠のいていた。


 湯気の立つ味噌汁。炊き込みごはんの甘い匂い。塩麹の焦げる香りが、さっきまでのペンとトーンの匂いを、ゆっくりと塗り替えていく。


「じゃ、座りましょうか」


 キズナがエプロンの紐をほどきながら言う。


 テーブルの端には、各自の端末も充電コードにつながれたまま並んでいる。戦場でのライフラインが、今日はただの台所の延長のように見えた。


「乾杯の前に、一個だけ」


 キズナは席に着かず、テーブルの端に立ったまま、みんなの顔を順に見渡した。


「魔や協会の事は置いといて、今日はみんなで描けたこと。描いたページが単行本になって残ること、その乾杯です」


 ケンが、へへ、と照れ隠しみたいに笑う。


 マナセとランは、顔を見合わせて小さく頷いた。サキは、少しだけ目線を落としてから、真っ直ぐキズナを見た。


「乾杯の音頭は……」


 キズナの視線が、そっとサチハの方へ向く。

 サチハの心臓が一拍、余計に跳ねた。


「あ、えっと……」


 椅子をきしませて立ち上がる。グラスを持つ手が、ほんの少し震えているのが自分でも分かった。


「その……ええと。単行本、おめでとうございます。えっと、それと、これからも、その……」


 言葉が絡まりかけた瞬間、隣のケンが、わざとらしいくらい大きな拍手をした。


「はいはい、めでたい! めでたいから、細かいのは全部あと! かんぱーい!」


 どっと笑いが起きる。サチハの喉元まで上がっていた緊張が、拍手の音に混じってどこかへ散っていった。


「……か、乾杯、ですっ」


 ようやく絞り出した小さな声に、グラス同士の控えめな音が重なる。


 大げさな式典も、豪華な首飾りもない。けれど確かに、ここにしかない「乾杯」の音。


 その瞬間だった。


 テーブルの上とポケットの中で、ほぼ同時に小さな電子音が鳴る。


「うわ、なに」


 アツがグラスを持ったまま片手で端末を引っ張り出す。


 画面の上部には、丸いアイコンと、柔らかい色のポップアップ。


《EMOwatcher 健康・安全管理》

《お疲れさまです。水分補給と、十分な睡眠をおすすめします》

《最近のストレスレベルがやや高めです。軽いストレッチはいかがですか?》


「タイミング〜……」


 ランが笑いながら、自分の画面にも同じ通知が出ているのを確認する。


「ほら、ちゃんと水分とれってさ。優しい〜」


「優しいというか……空気読まないというか……」


 マナセも苦笑して、通知をフリック一発で消した。


 ケンも「はいはい了解了解」と雑にスワイプする。


 キズナの端末も、テーブルの端で光っていた。だが画面は伏せられたまま、本人はグラスの水滴を指でなぞっている。


師匠マスター、通知来てますよ」


「後でまとめて見ます。今は、こっち優先」


 見ないままにしておく。


 それが、能動的な「選択」になっていることを、サキだけははっきりと理解していた。


「同じ秒で来るの、気持ち悪いですね」


 サキは自分の端末を見つめたまま、小さく呟く。


「同じ時刻、同じ文面。負荷の推定も、ストレスの閾値も……全部、同じテンプレートで出力されてる」


「便利だから──じゃないんですか?」


 アツが首をかしげる。


「便利、です。だからこそ“便利な形に揃えられてる”のが怖い」


 最後の言葉は、喉の奥でほどけた。


 首飾りみたいに、端末の上に乗った小さなポップアップが、ふとあの式典の光景と重なる。


 サキが通知を消そうとしたとき、その画面の隅に、もう一つ別のバナーが滑り込んだ。


《協会アプリ:“偉大な師匠(グレート・マイスター)”栗原アンナ 特集記事》


《英雄たちの健康管理ルーティン》


「うわ、こっちにも来た」


 ケンが顔をしかめる。自分の画面にも、同じ“英雄”の笑顔が切り抜きで表示されていた。


「はいはい、すごいすごい。おめでとうございまーす」


 そう言いながら、やっぱり雑にスワイプで消す。マナセも「あーはいはい」と同じように流した。ランは一瞬だけサムネイルを眺めてから、「今はいいや」と画面を閉じる。


 キズナの端末にも、同じ通知が来ているはずだった。


 だが画面はやはり伏せられたまま、彼女はあえてそれを拾い上げようとしない。


(見ない。──見たら、多分、揺れるから)


 サキは、キズナの横顔を盗み見て、何も言わなかった。


 拍手の代わりに、グラスの小さな音と、味噌汁をすする音だけが、A stationの空気を静かに満たしていく。

 電子音の余韻だけが、どこか遠くで首輪の鎖みたいに、かすかに鳴り続けていた。


 

 あらためて皆が食事をはじめようとした矢先、ふと鼻の奥をかすめる匂いが変わる。


「……あれ?」


 最初に顔を上げたのはキズナだった。


 味噌と出汁の湯気とは違う、乾いた焦げの匂い。さっきまでの雷とは違う、熱の気配。


 その時、描線眼鏡が、かすかに震えた。


《危険度:R》

《属性:炎》

《ターゲットレンジ:30m ±10m》


 レンズの内側、視野の隅にだけ浮かぶ小さなUI。

 祝杯モードのままの空気に、細い針を一本だけ刺す。


「……同じマンション内ですね。階数は、ひとつ上」


 サキがタブレットを引き寄せ、協会アプリの簡易マップを確認する。


 図面上の一点が、ちろちろと赤く瞬いていた。


「行く?」


 キズナが短く問う。


「行きましょう」


 返事は全員、同じ速さだった。


 箸をそっと置く音が、戦闘前の合図みたいに揃う。


「炎属性の“何か”が、火を煽ってる。ケンさんはガスの確認、アツくんは玄関。サチハは、廊下の人誘導お願いできますか」


「了解です!」


 祝杯テーブルから一転、動線は一気に「出動」に切り替わる。


 何度も繰り返してきた儀式のように、全員が眼鏡を手に取り、フレームを耳に掛ける。


 階段を一つ上がったところで、空気の質が明確に変わった。


「通報は状況確認後に判断。火・煙が見えたら即119番」


 キズナが指示を下し、皆が火元を探す。


 サチハが火元と思われる部屋にたどり着いた。

 かすかな白いもや。焦げた金属と、煮詰まった水の匂い。熱風というほどではないが、肌にまとわりつくぬるい熱。


「すみませーん、下の“A station”の者です! 火の様子を確認させてくださーい!」


 ドアをノックしながら、通路の向こう側に向かって声を張るが返答が無い。


 廊下の端に顔を出した住人たちが、「火事?」とざわめきながらも、彼女の声のトーンに従って距離を取っていく。


 仕方なくドアを開けるとカギもかかっておらず、ガスコンロの上のヤカンとその周囲の空間だけ、黒い影が薄く揺れている。


 炎魔は、火そのものではなかった。


 ヤカンから立ち上る湯気と焦げの境目に、「沸騰しすぎた水を見て焦った誰か」の記憶みたいなものが、細長い影となって立ち上がっている。


「属性:炎魔。危険度R、実害レベルは……低め。今なら、台所の範囲だけで済みます」


「なら、ちゃちゃっと片付けちゃおうか」


 マナセが描線ペンを構える。


 その一振りで、斧の輪郭が白く浮かび上がった。発光する刃の外周に、位相ズレを示す二重線がかすかにずれる。


「ラン、後ろから被害出そうなら、すぐ遮って」


「了解。距離、取ります」


 ランは一歩引いた位置から弓を形にする。けれど、これは撃つためというより、万一炎魔が逃げ出したときの“網”の役割だ。


「アツくんは、ガス検知と窓確認。換気できるなら、すぐに」


「はい、火の線はこっちで押さえます」


 アツは現実世界のコンロのツマミに手を伸ばしつつ、窓の鍵と換気扇の位置を一瞬で把握する。


 物理の動線と、魔の動線。その両方を同時に整理するのが、彼の「線引き」だった。


「行きます」


 キズナが一歩前に出る。


 描線ペンの先端で、空間に一本の線を引いた。炎魔とヤカンの間を、きっぱりと分けるような軌跡。


 紙の上に区切り線を引くみたいな、乾いた感触。


 線に沿って、熱の流れが二つに割れる。片側には現実の火。もう片側には、恐怖と焦りだけが残った影。


「――はいっ!」


 マナセの斧が、その影だけを狙って振り下ろされた。


 白い刃が、焦げた感情の塊をひと息に切り裂く。音も炎も出ない。ただ、重かった空気が一瞬だけ軽くなる。


 同時に、ランの弓が放った細い線が、残りカスみたいな黒いモヤを遠くへ追いやった。


 アツがツマミをひねり、火は物理的にも止まる。窓が開き、新しい空気が流れ込んだ。


「大丈夫ですか!」


 サチハが声をかけると、奥の部屋から小柄な老婆が顔を出した。


 頬にうっすら汗をかきながら、申し訳なさそうに手を合わせる。


「ごめんねえ、ちょっと目を離しただけでねえ……テレビ見てたら、つい」


「いえ、大事にならなくて何よりです。お水、少し足しておきますね」


 キズナは現実のやかんを持ち上げ、中身がほとんど空なのを確認する。底が真っ赤になり、焦げつく一歩手前の匂いが立ちのぼった。

 換気扇も回っていない。煙が部屋に溜まりかけていた。


 誰も、老婆を責めない。


 廊下に戻る途中、サキが小さな声で呟く。


「……データなら、もっと早く拾えてたはず、なんですけどね」


 誰にともなくこぼれたその一言は、消えかけた煙みたいに細く、マンションの階段の踊り場に溶けていった。



 部屋に戻ると、さっきまで立ちのぼっていた湯気は、少し背が低くなっていた。


 炊き込みごはんの鍋の表面には、薄い湯気の膜だけ。味噌汁の表面には、冷房でできた小さな皮が張りかけている。


「……ちょっと、冷めちゃいましたね」


 サチハが、お玉でそっと味噌汁を混ぜる。


 鍋の底から、もう一度あたたかい香りが立ち上がる。それでも、さっきの勢いではない。


「火事未満で済んだ分の冷め方って感じだな」


 ケンが肩を回しながら笑うと、マナセが「名言ぽいけど、全然嬉しくない」と突っ込んだ。


「じゃ、仕切り直しですね」


 キズナが改めて箸を持ち直す。


 テーブルの上には、少し温度を失った料理。それでも、色だけはちゃんと賑やかだ。


「祝杯の理由は変えませんよ。勝ったからじゃなくて――」


「描けたから、ですよね」


 アツが言葉を継ぐ。


 グラス同士が、控えめに触れ合う。


 そのとき、またテーブルの上とポケットの中で、同じ電子音が同時に鳴った。


《EMOwatcher 健康・安全管理》

《炎魔対応おつかれさまです》

《心拍数とストレス値に一時的な上昇が見られました》

《水分摂取と十分な休息をおすすめします》


「……またかよ」


 ケンが苦笑しながら画面を見せると、マナセとランの端末にも、ほとんど同じ文面が並んでいた。


 丸いアイコンが、にこにこと笑っている。


「褒められてるのか、見張られてるのか、分かりませんね、これ」


 アツはそう言いながら「後で」のボタンをタップする。


 キズナは一瞥だけして、画面を伏せた。


「……同期が、揃いすぎてます」


 サキだけが、指を止めたまま呟く。


 端末の画面には、EMOwatcherのポップアップの下に、もう一つ別の通知が重なっていた。


《谷保五郎:共有ファイルを更新しました》


 タップすると、簡素なグラフ画像と短いコメントが表示される。


《対象:小惑星2024-KS1》

《反射率が微妙に変動》

《観測条件の問題か、対象の性質変化か、判断保留》


 そこまで読んで、サキは眉間に浅い皺を寄せた。


「……五郎博士から?」


 キズナが味噌汁をすする手を止めて尋ねる。


「はい。小惑星の観測データが少しおかしいんだとか……。反射率、要するに、“光り方”が……何か意味があると思われているんでしょうか?」


 言葉を選ぶように、そこでいったん切る。


 画面の端には、小さく追記された一文があった。


 読み上げずに、その一文だけをサキは胸の中にしまい込む。


 さらにもう一つ、通知が滑り込んできた。


《フクハラ:単行本の件、おめでとうございます》

《“仕組み会議”は近いうちにやりましょう》


 サキはそのメッセージをキズナに見せる。


 キズナは画面を斜めから覗き込み、ふっと笑った。


「単行本の祝い酒と、仕組みの相談。忙しいですね、私たち」


「線を引く人は、いつだって忙しいものです」


 サキが、少しだけ冗談めかして返す。


 けれど、その目の奥には、さっきのグラフの残像がまだ残っていた。


 テーブルの上の料理は、さっきよりも少しだけ冷めている。


 冷たいわけじゃない。ただ、「できたて」ではなくなった温度。


「味噌汁、もう一回だけ温め直します?」


「ううん、大丈夫。このくらいの温度、案外落ち着きますから」


 キズナはそう言って、少しぬるくなった味噌汁を口に運ぶ。


 舌に触れる塩気と、出汁の丸さ。その向こう側で、遠くの空の雷鳴だけが、まだ別の温度を保っているように思えた。


 EMOwatcherの通知は、画面の隅で静かに消える。


 けれど、「あなたたちは今、見られている」という感じだけは、食卓の上に薄い影のように残ったままだった。



 片付けがひと段落したころには、窓の外はすっかり藍色に沈んでいた。


 鍋も茶碗も洗い終わり、テーブルの上には麦茶のピッチャーだけが残っている。


「……ごちそうさまでした」


 サチハが深く頭を下げると、ケンが「毎週これでいい」と真顔で言い、マナセに肘で小突かれていた。

 A stationの夜は、ようやくいつもの温度に戻りつつあった。


 そんなひととき、またも協会アプリが一通の通知を告げる。


《日本科学漫画協会 ジュニアポータル》

《明日の見学申請:一件 :A station(戸隠マイスター》

《申請者:ID 02501225 氏名:蝶野ユズハ》


 見慣れた協会UIに載ったその名前に、キズナの眼が驚きで見開かれた。



単行本が通った。だから今日は、勝利の乾杯ではなく「描けたこと」の乾杯です。


湯気と匂いに満ちたA stationの食卓は、久しぶりに“日常の温度”を取り戻します。


――ただし、同じ秒で鳴る通知がある。


優しい顔をした健康管理。英雄特集。同期しすぎる言葉。

見ないという選択さえ、どこかのログに残っていく。


そして最後に、もう一本だけ針が刺さります。


祝杯の音は小さい。だからこそ、外で鳴っているものが聞こえる。



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