表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/15

第8話:混乱と笑撃の連鎖

放課後の教室。光たちは前日から準備していたドッキリ計画をいよいよ実行に移す。

紙に書かれた設計図や小道具が机の上に並び、仲間たちがそれぞれの役割を確認する。


「光、準備はできた?」真琴は肩までの茶色い髪を揺らし、箱の中の小道具をちらりと見せながらにやりと笑った。

「う、うん…みんな協力頼む!」光は少し緊張しつつも、胸の奥でわくわくしていた。


陽翔は穏やかな笑みで頷く。

「任せて、光。何があってもカバーするよ」

颯は冷静に計画を確認しながら、時折光に小さく助言する。

凛は少し離れた位置から監視するように立ち、目を光らせている。雪乃は静かに観察し、必要なタイミングだけ動く。


最初のターゲットは教室の後ろの席。光が小声で合図を送ると、真琴が素早く動き、仕掛けた小さな水風船をそっと転がした。

「わっ!」小さな音と共に、教室内に水の飛沫が飛ぶ。ターゲットの生徒はびっくりして振り返るが、全員が瞬時に笑顔を隠せずにいる。


「次は僕の番だな」颯は手際よく、観察していた位置から軽く水鉄砲を使い、光や陽翔を軽く狙う。光は慌てながらよけるが、そのたびに二人の笑い声が教室中に響き渡る。


凛も、最初は冷静に見守っていたが、計画が予想以上に楽しくなってきたのか、少し赤面しながら参加する瞬間があった。光はその微妙な変化を目にして、心臓が少し高鳴る。


雪乃は無言で、時折小道具を渡すだけ。だが、その静かな動きが全体のバランスを完璧に保ち、混乱が適度に制御される。


計画は予想以上に連鎖していく。水風船が弾けるたび、予期せぬ方向に飛ぶ。机や椅子を巻き込み、笑いと悲鳴と赤面が入り混じる。

「や、やばい、収拾つかない!」光が叫ぶと、真琴がくすくす笑いながら水鉄砲を手にし、さらに混乱を増幅させる。


教室の外では、颯が冷静に状況を分析して、光たちに小さな指示を出す。陽翔は全体を見渡して安全確認。凛は目を光らせつつ、笑いを堪えながらチームを見守る。雪乃は静かに動き、最後の調整を行う。


やがて、混乱の中で予想外の出来事が起きる。光がうっかり机に足を引っかけ、バランスを崩す瞬間、全員の目が光に集中する。だが、その瞬間、真琴がとっさに手を差し伸べ、光を支える。二人は目を合わせて、思わず笑いながら赤面する。


光は胸の奥でつぶやく。

「友情って、こういう瞬間のためにあるんだな…」


混乱の中、教室は笑い声と小さな悲鳴で満たされ、友情と萌え、笑撃が入り混じる瞬間が続いた。計画は完全な成功ではなかったが、それ以上に価値のある一日になったことは、誰もが感じていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ