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第4話:海と笑顔と、少しのドキドキ

夏休み初日。学園の特別リゾート施設へ向かうバスの中、光は窓の外に広がる青い空と海を見つめていた。制服姿ではなく、制服の上から羽織ったラフなTシャツとショートパンツ。背中には水筒と小さなリュックを背負い、少し浮かれた気持ちが混ざる。


「光ー、座席はここね!」

三枝真琴が隣に座る。水色のTシャツに短めのショートパンツ、肩までの茶髪をゆるくまとめている。瞳には楽しげな光が宿り、腕に小さな風船のようなものを忍ばせているのが光の視界に入った。


「……なんか仕掛ける気がするな」光は小さくつぶやく。

「ふふ、勘がいいわね。ちょっとだけ、楽しみにしてて」真琴はいたずらっぽく笑う。


隣の座席から黒川凛の声が響く。

「二人とも、うるさくしないで」

凛は白いタンクトップに淡いブルーのショートパンツ。長い黒髪を片側にまとめ、鋭い目で光と真琴を見つめる。その冷静さと少しの赤面が、光には妙に魅力的に映った。


「大丈夫、凛。今日は海だし、少しくらい楽しまないと」陽翔が後ろの座席から声をかける。彼は淡いグリーンのTシャツにショートパンツ、ゆったりした座り方で窓の外を眺めている。落ち着いた微笑みが、車内の空気を柔らげる。


バスが海沿いのリゾート施設に到着すると、光たちは大きな歓声を上げた。青い海、白い砂浜、そして空に浮かぶカモメ。海風が頬をくすぐる。各自、手早く水着に着替えるために小屋へ向かう。


光が更衣室で服を脱ぎ、短パンと白いタンクトップ姿になると、鏡越しに自分の姿を確認した。少し日焼けした肌、筋肉はまだ控えめだが、朝の散歩で鍛えた脚が映る。ドキドキしながらも、今日が始まることにワクワクしていた。


外に出ると、真琴が手に持っていた小さな水鉄砲を光に向けて狙う。

「さあ、始めるわよ!」

光は慌ててよけるが、わずかに弾が肩に当たり、水しぶきが跳ねる。光はびしょ濡れになり、赤面しながら笑う。


「うわ、ちょ、やめろー!」

凛も少し距離を置きながら、思わず吹き出す。普段の冷静さが少し崩れた瞬間、光の心はざわついた。凛が笑う瞬間を初めて見るような気がしたのだ。


陽翔は水鉄砲を持って参戦。光に向けて軽く狙いを定めるが、光は上手くよける。

「うわ、陽翔まで……!」

颯は砂浜でキャラクター同士を観察しながら、戦略的に水鉄砲を使っている。クールな表情ながら、時折笑みが零れる。


雪乃は少し離れた場所で、長い銀髪を揺らしながら静かに観察している。水着は淡いラベンダー色。無言のままだが、瞳は光や真琴の動きをしっかり追っている。光はその視線に一瞬ドキリとする。


午後になると、チーム戦で砂浜ミッションが始まる。光たちは笑いながら砂の城を作り、転げまわり、水鉄砲で撃ち合う。転ぶ、叫ぶ、赤面する、笑う――一瞬一瞬にドッキリと笑いと萌えが入り混じる。


光は心の中でつぶやいた。

「この夏は、間違いなく特別になりそうだ――」


砂浜に響く笑い声、波の音、そして少しのドキドキ。今日の夏は、まだ始まったばかりだった。


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