第14話:涙と告白、そして夏の終わり
夕暮れの校庭。夏の最後の光が、赤く染まった空を校舎に映す。光はベンチに座り、今日一日の出来事を思い返していた。友情と笑い、ドッキリの興奮、そして少しの恋心――すべてが胸に残っている。
「光、ちょっといい?」
真琴がそっと隣に座る。肩までの茶髪が風に揺れ、目には少しだけ照れた光が映る。
「何?」光は心臓が早鐘のように打つのを感じながら答える。
「昨日のことで、伝えたいことがあるの」真琴の声には小悪魔的な笑みではなく、真剣さが滲んでいた。
光は息を呑む。ドッキリや笑いの余韻が、突然の緊張と期待感に変わる。
「…光、私はね、ずっと――」
その時、颯が近づいてきた。短髪を整え、冷静ながら少し優しさを帯びた瞳で光と真琴を見つめる。
「光、俺も言いたいことがある」
光の胸は一気に高鳴り、友情と恋心、ライバル心が同時に渦巻く。凛が少し離れた位置から観察し、ほんのわずかに頬を赤らめる。陽翔は静かに二人を見守り、雪乃は少し離れた影から微かに微笑む。
「私…光のことが、ずっと好きだった」真琴の声は震えているが、瞳は真っ直ぐ光を見つめる。
光は言葉を失い、胸が熱くなる。その瞬間、颯がゆっくりと声をかける。
「光…俺もだ。お前といると、いつも楽しくて、負けたくない気持ちもある。だけど、友達としてだけじゃなく…」
光は二人の言葉に胸を締め付けられ、目に熱いものが溢れる。凛も、遠くから涙を堪え、微かに視線をそらす。雪乃は静かに手を握り、陽翔は優しく微笑む。
校庭の夕日が三人を包み込み、時間が一瞬止まったような感覚になる。笑いと友情、涙と恋心――すべてが交差する瞬間だ。
光は深く息をつき、二人を見つめる。
「僕も…二人のこと、大事に思ってる」
その瞬間、笑顔と涙が一気に溢れる。真琴はくすくすと笑いながら涙をぬぐい、颯も少し照れながら微笑む。凛はそっと目を伏せ、陽翔は静かに見守る。雪乃もまた、静かに頷く。
夏の最後の光の中、光たちは友情と恋心、そして笑いと涙が入り混じる特別な時間を共有する。
「この夏、最高だったな」光は小さくつぶやく。
「うん…私も」真琴が笑顔で答え、颯も微かに頷く。
校庭に響く笑い声と心の温かさ――夏の特別な物語は、こうして一つの輝きを放ちながら幕を閉じた。




