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其は聖譚曲にして狂想曲  作者: 犬野ミケ
物種 間章
6/9

沼地の藪の狼

 キツいんだよ、苦しいんだよ。

 動けば動くほど、この鎖は俺様の体に食い込んでくるのさ。

 いや、鎖という表現は間違いか。正しくは絹の帯だったな。ギャハッハ!


 最初は、俺様を育て上げて懐柔しようとしていた癖に。

 打ち殺すだとか、巨人にけしかけるだとか、議論を重ねていたらしいが?

 下らない話し合いを、ダラダラとなぁ。


 痛いのは束縛だけじゃあねぇのさ。

 刀なんかを、俺様の顎のつっかい棒なぞにしやがって。

 ずぅっと、喉に刺さったまんまなんだぜ。まったく、忌々しいったらありゃしねぇ。


 信用してたっつうのによぉ。あぁ、信用していたのさ。それは認めてやんよ。

 だからこそ、俺様はキレてんだ。最高にキレてるぜ。

 信頼を裏切られるっつうのは、辛いよなぁ? 刃向かわれても、文句は言えないよなぁ?


 ハッハァ! 行こうぜ、親父殿!

 弟もさっさと出てきやがれ! 図体ばっかりデカくなりやがってよぉ。

 妹、何でもいい、何でも寄越せ! お前自慢の死者の兵隊って奴をよぉ。


 俺様の足には、この世界は狭すぎる。

 俺様の顎には、この世界は小さすぎる。

 だから、全部全部、食らってやるんだぜ。




 親父殿よぉ、やけに楽しそうじゃねぇか?

 いいねぇ、ぞくぞくするねぇ。俺様も疼いて疼いて、しょうがねぇや。

 親父殿がそういう面ァしてる時はよ、大抵が何か起こるんだよなぁ?


 ギャハ、ギャハハハハッハッハァ! 良いんじゃねぇの、良い感じだぜ!

 あぁ、全部、食らって喰らって食して味わって咽下してやるのが礼儀ってモンだろ?

 それが俺様だ。俺様の役割なのさぁ。


 綺麗に噛み砕いて、バッキバキにするのが一番だよなぁ? それが良いよなぁ。嗚呼、興奮してきた。

 旨いかどうかって? そんなの、マズイに決まってんだろ。嫌いなモンを旨いっつって食う奴がいるか?

 それでも、俺様は食うぜ。食いたいから食うんだ。異論はあるか? ないよなぁ?


 ――――――ブチゴキュゴクリ、ゴクブチリ。

 ってぇ具合になぁ。

 そうしてやるから、覚悟していやがれ。


 俺様はフェンリルだ。フェンリスでも良いだろう。どちらか好きな方で呼べば良いさ。

 怪狼だぜ、怪物の狼だぜぇ。

 カッコいいだろ? イカすだろ?


 ――――――そんでもって、ロキの息子なんだぜ。

 最近、短い文しか書いてないような気がする……

 そろそろ長い文が書きたいです。


『沼地の藪の狼』という言葉に、深い意味はありません。

 ただ、『フェンリル』という名前が、そういう意味だと考えられているらしいです。

 ……詳しくは突っ込まないで下さい……調べが不十分で、私もよく、知りません。


 よし、長文、頑張りたいー!

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