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其は聖譚曲にして狂想曲  作者: 犬野ミケ
物種 一章
3/9

沈黙にして喧騒

――――――初めての人は初めまして。

――――――久しい神はお久しぶり、

――――――……なんてね?


――――――はい、どうも。

――――――御早う御座います、今日は、今晩は、お元気ですか、私も元気です。

――――――おやおや、なんて顔をしていらっしゃるのですか?

――――――まるで蝿の入った蜜酒を呑んだように眉を顰められている。

――――――あら、まぁ。無意識ですか?


――――――ふっふぅ。兎も角も、世界の弥栄を願って、

――――――ばんざぁぁい!

――――――………………。

――――――何故、一緒にして下さらないのですか? 少し寂しかったでしょう。


――――――……あぁ!

――――――これは失礼、失敬、御無礼を御許し下さい。私とした事が何たる失態を。


――――――そう、貴方は「初めまして」に分類される御方ですね。いやはや、お恥ずかしい。

――――――見知らぬ者にいきなり絡まれては、困惑致しますものね。

――――――私の事を理解していただかなければ。

――――――理解されないというのは、とても悲しいですからね? ふっふぅ。


――――――狂ってしまう程にね?


――――――では、先ずは名前から。基本中の基本ですよね。そうでしょう?

――――――ふっふぅ、そうですとも。さて、どうしましょうかねぇ。そうですねぇ、そうですねぇ。


――――――私の事は『とねりこ』と呼んで下さい!

――――――……いえ、『舎人子』ではなく『とねりこ』です。

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