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【SF5位達成】『哀しみのマグナム』リバイバル  作者: 虫松
第四部 オーストラリア大陸戦線

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第三話 赤い血の呼び声(Red Blood Revival)

アメリカ・カリフォルニア州。

夜の静寂を切り裂くように、通信端末が不意に点滅した。

バーバラは半ば寝かけていたが、その名を見た瞬間、全身が覚醒した。


「シャウラ」


画面に現れたのは、燃えるような赤髪を乱した女。

後ろでは爆発のような轟音、そして陽気な笑い声が混ざっている。


「よう、死の舞バーバラ! 久しぶりだねぇ!」

シャウラの声は、まるで戦場の爆風のように豪快だった。


「……シャウラ姉さん、久しぶり。」

「火星軍がオーストラリアに攻めてくるんだ。こっちは稼ぎ時だよ! あんたも来い、賞金稼ぎとしてさ!」


通信越しにも、火薬と鉄の匂いが漂ってくる気がした。

シャウラは笑いながら背後で子供たちを抱き上げ、まるで戦場の女神のように誇らしげに言った。


「こっちで傭兵の旦那と結婚してさ、子供もたくさんいるんだ。もう戦いからは足を洗ったと思ってたけど……どうやら血が騒ぐみたいでねぇ!」


「姉さん……変わらないね。」


「そりゃそうさ。スペインの戦いを覚えてるか? 私たち《赤い血の部隊》が、火星軍をまるごと地獄に送ったあの夜を!」

「忘れるわけないよ。あの戦いで……私は、生まれ変わったんだ。」


ふと、シャウラの視線が鋭くなる。

「で、アンタ。最近、顔色が悪いね。男でもできたのか?」

「……付き合ってる人ならいるわ。」

「ほう? 物好きな奴がいるもんだ! あはははは!」

「笑わないでよ……」


笑い声がひとしきり続いたあと、シャウラはふっと真剣な声に戻った。

「悩んでる時はね、バーバラ。暴れて、ぶっ壊して、血を見て、自分を取り戻すんだよ。」


「……姉さん、私、何かを忘れてたのかも。」


「そうさ。アンタも、私も――両親を殺された。あの時、誓っただろ? “戦場こそが私たちの生きる場所”だって!」

「……うん。」


シャウラはにやりと笑った。

「じゃあ決まりだ。《赤い血の部隊》、復活祭といこうじゃないか!」


バーバラは端末を閉じ、窓の外を見た。

夜の街の灯が、涙に滲んだ。

(マーシャル……ごめん。私、やっぱり止まれない。)


翌朝、格納庫の警報が鳴る。

赤い装甲のアーマードマグナムが起動する。


【レッド・パッションダンサー】

真紅の閃光。


エンジンが咆哮し、地を蹴る。

オリハルコンの刃が、月光を反射して妖しく光る。


「死の舞、再開よ!」


バーバラは誰にも告げず、

愛機と共に、再び戦場へと飛び立った。


バーバラはオーストラリアの大地で、再び死の舞が踊る。

そして“赤い血の部隊”の名が、再び世界を震撼させるのだった。


バーバラ専用機 アマードマグナム

機体名

【レッド パッションダンサー】

挿絵(By みてみん)

真紅のシャープなデザイン機動性を重視したマグナム

オリハルコンのナイフで相手の急所を

一撃で葬り去る。近距離タイプ

別名 賞金稼ぎ 死の舞バーバラ

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