表裏の終焉
裏も表もない。
そんなことをずっと思っていた。
この世界にはしっかり表も裏もある。
綺麗に見える世界には
裏があって、
その裏には一般的に良くないと言われているものも。
私が愛した人には誰にも言えない秘密があった。
どんなに愛していても、
決して結ばれることのない秘密。
令嬢と元裏社会の人間。
最初は私を殺す依頼だったらしい。
父の会社が大きくなるにつれて、
敵も多くなった。
恨みもたくさん。
そんな人の依頼を受けて彼は私の元に。
殺し屋さんなんて本当にいるんだと思った。
その標的は私。
ここで殺されても私的にはいいかなって。
嫌だった。
お金持ちって言われることが。
好きな人も逃げていった。
結婚相手は決まっていた。
そんな選択肢のない人生。
彼は抵抗しない私に疑問を持った。
彼は怖い顔で優しく、
私のことを聞いてくれた。
そんな彼の瞳には潤んだものが。
怖い人ばかりだと思ってた。
実際怖い人ばかりだと思う。
でも、彼は私の話で泣いてくれた。
そんな彼は私にいう。
「生きてくれ。」って。
どの口がいうと思ったけど、
そのギャップに思わず笑ってしまった。
その時だろう。
彼に恋をしたのは。
決して結ばれない。
淡い恋心。
彼はどこかにいってしまった。
でも、なぜだろう?
近くにいてくれている気がする。
表では、私を見てくれて、
裏では元の仕事を。
そんな彼が表だけになる日は近いかも・・・。
『表裏の終焉』
枝垂れ桜のお蘭様、リクエストありがとうございます。
重めにしようと思ったのですが、できるだけ多くの人に見てもらうために少しポップにしました。
今回のようにリクエストを募集してます。
メッセージか近況報告、Twitterに送ってください!!
相談でも、これについてどう思うでもいいです。
リクエストを消化してしまったので、遠慮なく気軽に送ってください。
よろしくお願いしますm(_ _)m