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そこにあるはずのない桜の木が見える。
学校の裏山に一本の桜の花が咲いている。
巨大な幹に大きな枝を広げて、お伽噺の中の桜のような神々しさだ。
しかし、僕以外には桜の木は見えないようだ。
僕は昔から人には見えないものが見えてしまう体質である。
桜の木に住む幽霊のお姉さん。
その昔、この桜の木で自殺したそうだ。
「私は知りたい、なぜ貴方が私を置いて逝ってしまったのか」
幽霊のお姉さんと町の問題を解決していく物語。
やがて問題は国の中枢へ。
瀬川隆太郎
口癖→いつだって平常心。
幽霊のお姉さん
隆太郎にだけ見える。語尾にじゃろ。