吉澤尚也side
俺は吉澤尚也30歳。
職業ゲームプログラマー。
子供の頃からゲームが好きで、もっと違うゲームがしたいと思い立ち、試行錯誤を繰り返し高校生の時に、ゲームを独学で完成させたのがきっかけで注目を浴びる様になった。
それからは、周りの俺を見る目が変わったが、コミニュケーション障害気質の俺は、周りと溶け込める気がしなくて、出来るだけ相槌と笑顔で乗り切った。
ただゲームだけは好きだったので、大学は独学ではなく、基本的な事も学びたい気持ちもあったので、そっち方向に進んだ。
ゲームプログラマーになるのに必要な、
英語力やアイデア、トレンド等の為に苦手な対人関係も頑張って、サークル活動にも参加したりもした。
大変な事だらけだったが、男友達との接し方や女の子達との会話等勉強になったと思う………が、彼女はできなかった。
嫌、作らなかったんだ。
見た目はかなりお洒落になり、普通に話もできる様にはなったが、やはり俺は家でゲーム等ゴロゴロしているのが天国なのだ。
彼女等作ろうものなら、外に連れ出されたり、イベント事に付き合ったりしないとならないのは、周りを見ていたら良くわかった。
かと言って童貞では無い、まあそこら辺はどうにかこうにか………………
まぁ、今現在は希望の会社に入り、ゲームプログラマーとして活躍している。
今日は仕事もひと段落して、英語力の勉強とイメージをを養う為に、映画を見に来た筈なのに、変な女を見付けてしまった。
映画中もすっごい気になって、終わっても動く素振りもないから、ついつい声をかけてしまったんだ。
居酒屋で顔を上げた時、びっくりした。
偶に会う美人の隣人だったからだ。
うちのマンションは防音が完璧なので、隣だろうと音など全く聞こえはしないのだが、送り迎えで見栄えの良い男が来てたのは知っていた。
隣から良い匂いも良くしたので、きちんと料理もするんだと、男が羨ましいとも思っていたんだ。
その彼女が、泣きながら元彼の事自分の事会社の事を、喋っている。
俺は短時間で彼女の事が理解できた。
多分、今喋っている事は彼女の本心で嘘偽りは無さそうだ。
彼女の話を聞きながら、彼女が愛おしく思えてきたんだ。
こんな気持ちになったのは初めての事で、自分自身でも良くわからないが、好きになったんだから仕方ない。
ずるいかも知れないが、少しづつ距離を縮めて俺の事も好きになって欲しいと願う。
その為に頑張ってみよう!




