6 人間4年目 「様々な虐待」
精神的・肉体的・経済的・言葉の虐待
様々虐待
物心ついた頃には
様々な虐待を父から受けてきた。
例えば
父がお酒を飲むとゲームをするかのように、壁際に私と善輝を並べられ、
包丁でダーツの的にされ、左腕に突き刺さった包丁は鏡のようにキラキラしていた。
日常的には、
タバコの火の始末は手のひらや甲に押し当てて灰皿代わりにされた。
虫歯になったりしたときに躾と言われ、
麻酔なしで歯や両手足の爪をベンチではぎ取られ
痛さで泣くと殴られ
殴られないように口にタオルを私自身で押し込み
叫び声を堪え
周りは血の海になる
その中でも鮮明に記憶に残っているのが
8時間正座をさせられ
鉄の金属棒5本を火であぶったものを
太ももとふくらはぎの間に挟み、自分の肉の焼ける匂いを嗅ぎながら気絶したこと
車に引きずられ知らない土地に置き去りにされた後、
長い道のりをお金もない私はただひたすらに歩き続け、ようやく家路へたどり着いたこと。
1週間ご飯を食べさせてもらえず、
公園の花の蜜や木の実などを食べ空腹を満たし過ごしたこと。
ビール瓶を投げつけられ、
血だらけになった私の左側の顔に大きな傷跡となり診察した医師からは、
「大人になったとしても、この傷は残ります」
診断された傷跡は今でも眉毛のところに小さなカンパチ(傷跡)になり、
当時の私の名残の尊重と言える唯一の傷跡となった。
幸いにも他の傷は不思議と身体に残っていない。