パラサイト
パラサイト
終わらない夏が終わり冬になる
終わらないこの生活が終わったら
僕は何になるんだろうか
毎日触手を動かしては好機を探る
座ってたままではずっとくるはずのない
それを待ちながら老いていく
色んなものから少しずつ栄養を搾取して生活をする
やせ細ることがないこの体
反比例して縮むこころ
一体全体なにがしたい
寄生虫みたいに自分はなにもせず
なにもできず
ほら希望なんてありやしない
最低限の活動が最低限の結果を生み
ぱんぱんに膨れ上がった妄想は居場所をなくし
綺麗な空に浮かんでいった
ほら明けの明星だ
共感はなく孤独はつのる
あの光り輝く金星みたいになれば
少なくとも今よりは自分を誇れるのだろうか
目を落としてもあるのは醜く蠢く触手だけ
鏡に映るこの小さな脳みそを潰してしまえばよいのだろうか
わからない わかりたくもない
だから僕は今すぐドアから正義の味方がやってくるのを待っている
ここにいるパラサイトを浄化してほしいから
きっとそれはいつになっても来ないのだろう
わかってる
そんな人間は世界中どこにもいない
だけど待っている
それだけで生きている
それしか私には無いのだから