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一信九疑  作者: 名無芽海城
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プロローグ


人というものは人から生まれる。

これは当たり前で、普通のことだ。

それ故に、生まれたての子供が一番はじめに信じる、又は心を許すのは親だ。

この考えは基本的には成長し、大人になっても変わらないだろう。

だが例外もある。それは親から愛情をもらえない子供たちだ。

一般的には『虐待』『ネグレクト』なんて呼ばれている。

しかし、いまだにこのようなことは無くならない。

それは何故だろう。答えは簡単だ。

子供たちが「それ」を問題だと思っていないからだ。

「両親が殴ったりするのは、今だけだ。きっともう少し耐えたらまたあの優しい両親に戻ってくれる」

「きっとみんな言わないだけで、これが普通だ。どこの家もこうやって教育している」

「まだ大丈夫、まだダイジョウブ」

上記で述べた通り、これが普通だ、まだ大丈夫、と言った考えで、表に公表されず、周りの大人達が気づき問題が発覚する。

そうして、これが普通じゃないと知った子供たちはどうなるだろう

自暴自棄?絶望?トラウマ?

だが、最終的にどうなるだろう

答えは簡単だ。『人間不信』だ。

「もしかしたら、あの優しい人たちも、実は影では自分たちを邪魔者扱いをして早く縁を切りたいのではないか」

「なぜあの子は優しいのだろう。もしかしたら裏があるんじゃないか」

こう言ったいわゆる『被害妄想』『マイナス思考』

このような考えに囚われ、人を信じれなくなってしまう。

これがどんなに恐ろしくて、どんなに残酷なことだろう。

前置きが長くなってしまったが、

この物語は、誰からの優しさも恐れ、人の裏を読もうとし、自分感情すらも疑う。

しかし、人との関わりを求め、誰よりも人を信頼したいと思い、自分自身を好きになりたい。

そんな、心に大きな『矛盾』を抱えた1人の少年の物語である。

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